こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
暑い日が続くので、今日は夏のチョコレートについて、少し書きますね。
夏にチョコを楽むべき理由は?
まずは、以前、私がオールアバウトで書いた記事、読みましたか?読んでない方のために、記事はこちらです。
「夏のチョコレート」
などとキーワード検索すると、トップの方に表示されます。夏にチョコレートを楽しみたいなーと検索した方や、チョコファンなら、すでに読んでくださっているかもしれません。
日本には「バレンタイン」というマーケットがあるため、どうしても「チョコレート=冬のもの」というイメージがあります。また、冬の方がチョコレートを扱いやすく、濃厚なチョコは秋冬のが美味しく感じられるかもしれません。
しかし、私個人的には、チョコをおいしく味わえるのは夏。夏こそ、毎年チョコレートを心ゆくまで楽しんでいます。
夏にチョコを味わうメリット
個人的には、ですが、チョコのジャーナリストとしてもですが、なにしろチョコレート愛好家歴が長いので、バレンタインやチョコシーズンの慌ただしさは、尋常じゃありません……。
そうなってくると、一番チョコレートを美味しく、ゆっくりいただけるのはもう間違いなく、あきらかに「夏」。
イメージしてみてください。
ぎゅうぎゅうに大混雑した会場で、山のようにぎっしり並んだチョコの中から、バーゲンセールのごとくお買い物するより、十分に広くてきれいな、静かなスペースでお買い物するほうが、豊かな気持ちになりませんか?
私はそういうタイプです。ひとつひとつに、じっくり向き合えますよね。私は美術館にいるのが好きですが、その空間が好きな理由にも近いです。
夏のチョコレート専門店は、バレンタインシーズンとは気配が違う。チョコレートの美しさが一層際立っています。受け手にも「チョコレートをじっくりあじわおう、感じよう」という余裕が生まれるのです。
チョコレートパフェも夏によい
日本には夏こそ、楽しめるチョコレートのスタイルがあります。ひとつは「チョコレートパフェ」。ヴィジュアルの良さもあって、SNSでも大人気です。
私もチョコパフェには、そうですね〜小学生くらいから(笑)向き合って来ていますが、奥が深いものです。パフェ全般をご研究されているパフェ評論家の斧屋さんとも、意気投合しました。
2019年の夏からは、斧屋さんと「日本一チョコレートパフェに深く向き合うイベント」として
「斧屋・Ayumiのチョコレートのパフェの深い話」をシリーズで行なっています。毎回すぐ満席になります。
私は、チョコレートを「味」のみならず、トータルでキャッチしますが、パフェもそう。その方が豊かで、むしろそうでないともったいないのですよ。
静かにパフェに向き合わないともったいない。このイベントを通じて、そんなことを楽しくみなさんと共有しています。夏に美しい空間で、よく考えられたパフェをじっくり味わうことは、夏のチョコの楽しみ方を体感するきっかけになるのではないでしょうか。
夏は商戦と無関係にチョコに会える
夏は商戦とあまり関係なくチョコに向き合えるのも魅力です。
秋冬となると、バレンタイン近くなるほどに、あらゆる情報が踊ります。お店にとって、重要な商戦ですから、これでもかというくらい、美しい写真とときどき大げさかも?と思うような言葉で着飾ったチョコレートたちが商品となり、華やかにお店に並びます。
でも、夏はそういう動きと関係ないところで、チョコレートに向き合える。これがよいのです。チョコレートの魅力を、ゆっくりじっくり理解したい私のような人にとって、どう考えても夏は、なくてはならないシーズン。
溢れんばかりのピーアールや、アピール、情報にまどわされず、自分自身がチョコレートの世界の豊かさを感る。そんな大切な季節が夏です。
参考記事をいくつかはっておきます。みなさんも、夏こそチョコかも……と気づくと、本当に新しい発見があるとおもいますよ。
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美