こんにちは。チョコレートを主なテーマに掲げるジャーナリスト、市川歩美です。
東京・三田の洋菓子店「グーテ・ド・ママン」で、オーナーの三富恵子さんと私、市川歩美によるスペシャルイベントが2日間にわたって開催されました。楽しかったですね、ご一緒したみなさん!
市川歩美の出版記念イベント グーテドママンにて
1983年創業の「グーテ・ド・ママン」は、おいしくてやさしいお菓子が人気のお店で、著名人のみなさんをはじめ、多くのファンに愛される名店。
なんでもおいしいですが、プリン(キャラメルプディング)は名品。
あるプロの方は「真似したくても、できない味」とおっしゃっていました。もう40年近く続くこのお味。キャラメルソースの味、プリンのどっしりとした存在感が好きで、私は人生で何個味わったのでしょうか。

今では、プリンの名品として知られていて、並んでもお店で味わいたい人が、続々と訪れています。
そんな伝説のプリンを生み出した恵子さんが、私の著書『味わい深くてためになる 教養としてのチョコレート』(三笠書房)と『チョコレートと日本人』(早川書房)を読んで感動してくださったことがきっかけで、今回のイベントが実現しました。
恵子さんはプリンの話。私はチョコレートの話。それぞれを語りながら、みんなでプリンを味わい、本のお話もしながら一緒にすごそうという、豊かなイベント。

なんだか心が晴れやかになるようなイベント。グーテドママンの春といえば、の「桜のロール」も登場。この日のために、ちょっとプチサイズになっているのもレアでかわいいです。

あたたかなみなさんに感謝
あらら、というほどすぐに満席となってしまいました。それで1日、急きょ、恵子さんがイベントを増やしてくださいましたが、こちらもすぐにいっぱいになって、公募はできませんでした。
グーテドママンのお客さま、ご紹介の方、あるいはこれまでご一緒させていただいた方のご参加でしたが、そんなメンバーだとなんともいえず、和やかな雰囲気です。

じーんとうれしかったのは、みなさんが2冊の本を買って楽しんでくださったこと。早速よんでうれしいご感想をメッセージくださる方もいたんです。うれしいなぁ、本を書いてよかったです。
恵子さんと私
会場となったグーテドママン。そのオーナーパティシエール、三富恵子さんとのおつきあいはもう20年くらいになります。
放送局につとめていた私が、チョコレートのブログを匿名で書いていた時代をよく知るのが恵子さん。匿名の私が書くブログ記事がすごすぎる、と驚愕されたそうで、メールをくださり、それを機にお知り合いになりました。
あまり恵子さんはご自身のことを語られませんが、こっそり書くと、恵子さんはご交友関係が広く、それもちょっとびっくりするようなレベルの方々ばかりです。ええっ、あ、あの方とそんなにふつうのお友だちなんですか?と、目を丸くしてしまうこともよくあります。

センスがよくて、おしゃれで上品、そしてかっこいい。雲の上の存在で、私にはとても手が届きません。いつもお世話になってばかりで、なかなか恩返しができずにいます。
時間を合わせてお会いすると、しばらくぶりなこともあって、気づけばおしゃべりが4時間以上続くこともしばしば!私が大切にしていることを、恵子さんも同じように大切にしていらっしゃる。私はそれが励みになるんです。
やさしい気持ちを引き出してくれるお店
グーテ・ド・ママンを好きな方は、あたたかくて心やさしい方だなぁなんて、私はそう思っていましたが、よく考えると、このお店と恵子さんそのものが、人のあたたかさややさしさを引き出しているのでしょう。
みなさんの笑顔が、心に残っています。私の本たちもしあわせそうでした。集まってくださったみなさん、本を楽しく読んでくださいね。そして機会があれば、またグーテドママンでお会いしましょう。


本とチョコレートとプリン。心がほどけるとりあわせです。
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美