by Ayumi(市川歩美)

夏のチョコレートの扱い方は?(by 市川歩美)

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ショコラコーディネーター®/チョコレートジャーナリスト®
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こんにちは。暑い日が続きますね。読者のみなさん、お元気ですか?チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。

前回の「チョコ液状化警戒アラート」へのたくさんのレス、メッセージをありがとうございました。今後もチョコレートジャーナリストの立場から、ひとつでも多くの日本のチョコ液状化を防げれば、と思います。

前回記事↓

8月は「チョコ液状化警戒アラート」を発令

では、事例をふまえて、注意点をまとめます。

真夏の「チョコ液状化警戒アラート」の概要

 

日本全国、各地で真夏日、猛暑日が続いています。

基本的なことですが、8月は、チョコレートを長時間、常温におくのをやめましょう。チョコが固形から、液体になります。

真夏の基本ですが、チョコ好きなら「マイバッグ」=「保冷バッグ」。屋外での持ち歩きは保冷バッグにいれて。屋内でも油断せず、すぐ食べないなら冷蔵庫へ入れてください。

つづいて、注意事項です。

●真夏日が続き始めたら「常温禁止」

 

真夏日が続き始めたら、チョコに常温は禁止。

当たり前のようですが、パンや焼き菓子は、気温が30度以上になったからといって、いきなり液体に変わりませんね?でもチョコは変わります。

チョコ(固形)は高温が苦手。それどころか、気温が高くなると、個体でい続けられません。限界を超えると「もうだめ〜〜耐えられない」という感じで、個体から液体に変身します。

チョコは25度を超えると次第に溶け始め、33度を超えたら完全に液状になる。下線をひきましたので、これを再認識してください。(私は22度くらいになると場所を置き場を移動します)

 

●真夏にチョコを買ったら、すぐ帰る

 

真夏にチョコを買ったら、すぐ帰る。

真夏にやむをえず、チョコを長時間持ち歩く場合は、保冷剤を入れた保冷バッグで持ち運びましょう。それでも保冷効果には限りがあるので、早く家に帰りましょう。

保冷剤は、チョコレート店やパティスリーなら、チョコを買うと、大抵は無料で用意してもらえます。

お店で、スタッフの方が「お持ち帰りの時間はどのくらいですか?」と聞かれたら、別に、店から家までの距離を尋ねられているわけではありません。

保冷剤をどのくらい準備しましょうか、という意味です。質問には、正確に、または若干多めに答えてください。急な用事で余分に時間がかかっても安心です。保冷剤は時間に応じた個数、入れてもらえます。

*ちなみに、私のような長いチョコ愛好家は、そもそも真夏にチョコを長時間持ち歩くスケジュール自体をたてません。極力すぐ、帰ります。

 

●夏は「保冷マイバッグ」が必需品

 

夏は「保冷マイバッグ」が必需品。チョコ愛好家にとって、真夏の「マイバッグ」=「保冷バッグ」かも。

チョコレート店では、おしゃれな保冷バッグが販売されているので、お気に入りブランドのものを、サイズ別に2つくらい持っておくと、毎年使えて便利です。

保冷剤は無料ですが、保冷バッグは有料なお店がほとんどです。

細かいようですが……マイバッグを忘れても、スーパーなどではプラス数円程度。でも、保冷バッグは、プラス数百円はかかります。ああ、また傘を忘れて、ビニール傘を買っちゃった、的な気持ちになるかもしれません。

保冷バッグは洋服のようにいくつあっても楽しい、ともいえますが、ありすぎもどうかと思うので(私です、反省)、チョコを買いそうな日は、保冷バッグを忘れずに持って、出かけましょう。

 

保冷バッグのデザインには、お店のセンスが現れる

 

● 液状化したチョコは、2度と元にもどらない

 

液状化したチョコは、2度と元に戻らない……。

そうです。一度溶けてしまったチョコは、指で整え、似たような形に戻そうとしても無理。二度と同じ形と味に戻りません。

「口にいれたら一緒」、とかいう方もいますが、いやいやいやいや、繊細なコーティングチョコレートの食感、計算された形、すべてが全く違います。でももし液状化させてしまったら、せっかくですから、ちょっと反省しながら、おいしく味わってくださいね。

 

チョコレートのブルーミングとは?

 

つづいて、チョコの表面が夏に、白くなる現象について。たとえば板チョコ。

ーーある夏の日、板チョコを包みの上からさわったらくにゃっ、とやわらかくなっていたので、焦ってすぐに冷蔵庫に入れた。

ありがちな話です。が、これが間違いの始まりです。

次に冷蔵庫から出してパッケージをあけると、見事に、表面が真っ白になっているはず。

これが「ブルーム」「ブルーミング」と呼ばれるものです。ココアバターが溶けて、チョコの表面に浮き出し、冷えて固まった状態。食べても問題はありませんが、味も食感もダウンしています。

*別記事で詳しく書きますが、私が監修したサロン・デュ・ショコラの「チョコレートの用語集」も参考にしてください。 ブルームについて

夏のチョコはアイスと心得る

 

夏のチョコはアイスと心得る
市川歩美

私は、真夏のチョコはアイスだと思っています。

真夏に、アイスクリームを、長く常温で置きっ放しにする人はいませんよね?チョコも同じです。

特に高級チョコレートは、最高のバランスが追求され、丁寧に、美しく、美味しく作られています。そんな素晴らしいものを、うっかり、液状にしないように!

夏はチョコレートを一層繊細に扱ってください。

チョコレートのジャーナリストとして、愛好家として。私は、チョコ愛をこめて、みなさんがこの夏もおいしく、楽しくチョコレートを味わってくださることを願っています。

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チョコレートジャーナリスト  市川歩美

追伸:読者、フォロワーのみなさん、いつも次々とメッセージやレスをありがとうございます!

8月は「チョコ液状化警戒アラート」を発令

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