by Ayumi(市川歩美)

チョコレートのテイスティング方法は?初心者さん歓迎

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ショコラコーディネーター®/チョコレートジャーナリスト®
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こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。

この記事では、チョコレートバー(板チョコレート)の味わい方・ティスティングの仕方を、ご紹介します。

意外と、これから書くことは、これまでに他の方が言っていないことです。説明的でむずかしげな記事は、もういくらでもあるので、そういうのはやめます。みなさんにぴん、とくることがきっとあるはず。参考にしてくださいね。

photo Ayumi Ichikawa

チョコレートは、むずかしく考えないで「おいしいね」がいちばん

 

チョコレートは、むずかしく考えないで「おいしいね」がいちばん。

だって、私たちは、ただでさえ普段から頭を駆使して、日々、あらゆる仕事や家事に責任を持ち、課題に向き合っているんですから。

そんながんばる私たちに、チョコレートはいつも、癒しのひとときや、非日常、しあわせな気分を運んでくれるものです。

でも、ときには知的好奇心を持ち、ワインでいうソムリエのように、チョコの個性をあますことなくキャッチしたい、そしてそれを人に話してみたい、なんて考えることもあるでしょう。

今回は、そんなときのためのヒントをまとめます。私が行うやり方がベースなので、参考にしてください。

 

まずはリラックス

 

ちょっと意外かもしれませんが、まずは、「チョコ以前」がとても大切です。

チョコを味わう、自分の状態、そして、時と場所をよくえらびましょう。

 

1(場所を選ぶ)おちついてチョコに向き合える空間に、身を置く

2(こころを整える)なにはともあれ、リラックス

例えば、ものが散らかったごちゃごちゃした場所より、きれいに片づいたテーブルへ。

お部屋の明るさにも感じ方は左右されます。明るすぎると、細かい傷まで見えすぎたりして「チェック」感がアップしますが、暗すぎるとチョコが見えなくてストレスです。

あとは、おなかがすきすぎていると、味わわずに勢いよく食べてしまい、味を感じるにいたりません。

「さっき大ゲンカして大興奮して号泣」「心配事が頭からはなれない」「大慌て」

みたいな状況では、チョコどころではなく、冷静になれません。生きていれば色々ありますが、そういう時は、ちょっとチョコの味はわかりづらいと思います。

逆に「テンションあがりすぎて変に興奮気味」なときも、考えもの。ニンニク料理や、スパイス料理のあとも、できれば避けてください。

大切なのは、ほかの誰でもない「自分」が落ち着いて、ニュートラルになれていること。これは、チョコだけの話ではないかもしれませんね。

ちなみに私は、周りの音はそう気になりませんが、人がたくさんごちゃごちゃいるうえに、不意に話しかけられる可能性のある場所で、チョコレートをじっくり味わうことはできません。

 

五感で、チョコと向き合う


続いて、チョコレートを口に入れる、その前段階です。

まず、目と鼻を使います。

3(見る)チョコの形や、色、厚み、ツヤ、パッケージもみる
4(嗅ぐー鼻から)チョコを鼻に近づけて、香りをたしかめる

まず、チョコを見て回る感じです。ブルーミングして、チョコが白くなっていないか、厚みはどうか。

ビーントゥバーの場合は特に、カカオの産地や、生産者のストーリーが記されたパッケージもチェック。(ビーントゥバーのパッケージには、メッセージがぎっしりなことが多く、食べる前に読もうとすると、なかなか食べるにいたらないため、味わったあとで読んでもOK)。

チョコレートの表面に鼻を近づけると、立ち上がってくる香り。これも、それぞれで面白いです。

続いて、チョコレートをひとかけら口の中にいれ、ゆっくりチョコレートをとかします。

5(口いっぱいにチョコをひろげる)決して慌てず、ゆっくりチョコレートを溶かして、風味が広がるのを待つ

6(味わう)苦味や、酸味、甘味などの味をじっくりたしかめる

チョコレートバーの厚みはいろいろです。最近は薄めのものが増えました。

薄いほど、噛まなくてもよいです。口にとどめてしばらくじーっとしておけば、チョコレートは体温で溶けていってくれます。

クラシカルな厚めのチョコレートバーは、私は2〜3回噛みます。早く口どけ、香りが広がるからです(私は早く味わいたい方)。

口どけはどうでしょう。つるつるで、なめらか?それとも、ざらざらしていますか?口どけにも、作り手の意図があらわれています。

7(嗅ぐー口から鼻へ)鼻から息を吸って、鼻呼吸をして香りを感じる

8(聴く)口の中でどんな音がする?

続いて「口から鼻に向かって」香りを通します。

口を閉じたまま、すーっと鼻から息を吸い、そのまま鼻から息を出してみましょう。カカオが持つ複雑な香りをキャッチできます。いろいろなスパイスや、ナッツ、フルーツ、お花に例えてもいいとおもいます。

味は、甘いですか?それとも苦い?酸っぱい?

レモンのように酸っぱかったり、グレープフルーツのような苦味だったり。チョコレートに何か入っていれば、口の中で何かがはじける音が聞こえるかもしれません。

*チョコレートの味覚を決めるプロは、ワインのソムリエと同じく、さらなる細かなチェックをしますが、通常は、このくらいで、十分な発見があって楽しいと思います。

感想をノートにメモしておくのも楽しい

 

これらの感想をノートにメモ。ブランド名、チョコレート名、買った場所、日付を書いておくと、振り返ったときにちょっと楽しいです。

2回目に味わったときに、ぜんぜん違う感じ方があったり、さらなる発見があったり。自分の状態や時期によって、同じものでも感じることがかわるのは、本や映画も同じ。

私たちは、厳格な味の検査官を目指すわけではないので、あくまでも違いを楽しむ、広がりや発見を楽しむ気持ちでどうぞ。

 

たべたいチョコががおいしいチョコ

 

最後にもうひとつ。「食べたいチョコがおいしいチョコ」です。これはチョコに限りませんよね。自分の気分やシーンに合わせて、食べたいチョコレートは変わるのです。

ほかの誰でもない、自分の心の声をよく聞いて、今自分が食べたいチョコレートを選び、難しく考えないで、食べたいときに、自由に味わう。これがいちばんおいしい食べ方だと、5才からチョコを愛し、本格チョコレート愛好家歴30年の私は、思います。

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チョコレートジャーナリスト  市川歩美

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