チョコレートジャーナル BY AYUMI ICHIKAWA

サステナブルなチョコレートについて (ananチョコレート特集でコメント)

2022/08/15
 
この記事を書いている人 - WRITER -
ショコラコーディネーター®/チョコレートジャーナリスト®
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こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。

2021年1月13日発売のananはチョコレート特集。私(市川歩美)は、「チョコから学ぶ、SDGs。」と題したページでコメント、チョコレートを紹介しています。

サステナブルチョコ、ananで市川歩美がコメント

SDGsとカカオ、そしてチョコレート。
サステナブル、という言葉はいまやスタンダードになったともいえ、カカオとの関わりも大きな注目を集めています。

私がお話したことの一部を、テキストにまとめていただきました。新作、限定、きれいなチョコ、ビーントゥバーのムーブメント、にとどまらない重要なテーマが、こうして特集に入ることは素晴らしいです。

 

サステナブルな取り組みは長年つづけているほど注目したい

 

一点、先日インスタチョコライブでも話しましたが補足があります。

チョコレートブランドや会社には、PRや大きな声でアピールしなくても、昔から長くカカオ産地との取り組みを続けていることがある、ということです。サステナブル、という言葉を誰も知らなかった頃からです。

「サステナブルな取り組み」とは、私の中では重い言葉です。

言葉は次第に軽くなっていくところがありますが、サステナブルな取り組みは、決して軽いものではありません。

結果を出すために何十年もの時間をかけ、現状は変化するし、知れば知るほどシリアスで複雑。私は「サステナブル」だけは、コマーシャルや自社利益のためのマーケティングと混同してほしくないし、発信側も、受け手も注意を払うべきだと考えています。

ファッショントレンド系メディアは新しくきれいなものを優先する

 

特にファッション系、トレンド系のメディアは、新しいもの、きれいなものを求めます。

測れない空気感のようなものも大事。それはそれでよいのです。媒体それぞれに特徴がありますからね。しかし、サステナブルはそういうものではありません。「長く続けている」「長く続けていく」活動で、おしゃれだね〜、あたらしいね〜、すご〜い、という余韻を残したいという目的の掲載物ではないからです。考えるべきことです。

新しくキャッチーなスタイルで「サステナブルを気に留めてますよ」というレベルの活動をすれば、多くのおしゃれスタイル系メディアが注目し、「サステナブルな意識をもつことにつながる!」なんてコメントとともに掲載するかもしれません。

しかし、内容は伴っているでしょうか。どんな結果が、どのくらい出たでしょう。

軽いタッチのものよりも、私は何十年も前から、何もないところから開拓し、今も真摯に向き合い続ける先人に注目したいです。道を切り拓いた人があり、それを参考にする人が続くものだと私は思うからです。

誤解のないように書くと、私はおしゃれスタイル系雑誌は、私自身ファッション好きですし、素敵だと思っています。しかし、SDGsに関わる活動についてはどうでしょう。ジュエリーやおいしそうなスイーツと並列でよいのでしょうか。

活動内容の吟味よりも、もしかすると、ファッション性、新しさ、ヴィジュアルを重視で選び、掲載しているケースがあるのではないか、と感じています。

日本人は「私はがんばってます」「私いいことやってます」アピールをあまりしない傾向があるといわれます。アピールしてないけど、素晴らしい活動をしている企業やブランド、関係者を私は知っています。私は、そういう活動のともなったものを重視する立場です。

今日現在、すでに前号になっていますが、多くの方からこちらも「あゆみさん、読みました」メッセージを頂戴しました。読者、フォロワーのみなさん、いつもありがとうございます!

時にはメディアの立場から、みなさんが情報に向き合ううえで、参考になる考えもお伝えしていこうと思っています。

text チョコレートジャーナリスト  市川歩美

サステナブルチョコレートとは何か?

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