サステナブルなチョコレートについて (ananチョコレート特集でコメント)
こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
2021年1月13日発売のananはチョコレート特集。私(市川歩美)は、「チョコから学ぶ、SDGs。」と題したページでコメント、チョコレートを紹介しています。
サステナブルチョコ、ananで市川歩美がコメント
SDGsとカカオ、そしてチョコレート。
サステナブル、という言葉は、いまやスタンダードになったともいえ、カカオとの関わりも大きな注目を集めています。
私がお話したことの一部を、テキストにまとめていただきました。新作、限定、きれいなチョコ、ビーントゥバーのムーブメント、というだけではない、重要なテーマが、こうして特集に入ること、素晴らしいです。
一点、先日インスタチョコライブでも話しましたが、補足したいことがあります。後半、誌面にコメントを入れてくださっていますが、重要なのは、
昔から、サステナブル、などという言葉を、誰も口にしたことがない頃から、ずっとカカオ産地との取り組みを続けてきているブランドや会社がある、ということです。
言葉というものは、次第に軽くなっていくところがあるものだとよく思いますが、「サステナブルな取り組み」。私の中では非常に重い言葉です。
カカオ産地との取り組み、とは決して軽いものではありません。結果を出すために何十年もの時間をかけ、現状を知れば知るほどシリアスで複雑です。私は、「サステナブル」をコマーシャルやマーケティングと混同することに、発信側も、受け手も、注意すべきではないかと考えています。
メディアは常に新しい、トレンドの空気感を求めるものですが(それはもちろん在り方ですからよいのですが)、サステナブルは、そういうものではありません。「長く続けている」「長く続けていく」ことだからです。
もしかしたらなんでもそうかもしれませんが、新しくキャッチーに始めるのはもちろんよいこと、しかし何十年も前から、何もないところから開拓し、今も真摯に向き合い続ける先人を、私はリスペクトします。道を切り拓いた人があってこそ、後が続くものだと私は思うからです。
私はがんばってます、とか、いいことやってます、とアピールしてないけど、素晴らしい活動をしている企業やブランド、関係者の方々。私は、そういう存在を決して忘れないようにしたいです。
今日現在、すでに前号になっていますが、多くの方からこちらも「あゆみさん、読みました」メッセージを頂戴しました。読者、フォロワーのみなさん、いつもありがとうございます!
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美