こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
森永製菓によるコンセプトプラント、TAICHIRO MORINAGA(タイチロウ モリナガ)8月31日で閉店します。
国内店舗は8月31日まで
TAICHIRO MORINAGA(タイチロウ モリナガ)は、神戸や渋谷、新宿にお店がありましたが、すでに閉店しています。
東京駅構内地下1階 グランスタのお店は、8月31日までオープン。このお店の営業が最後となります。
ハイクラウンがあった
TAICHIRO MORINAGA(タイチロウ モリナガ)では、森永製菓の名作「Hi-CROWN(ハイクラウン)」が販売されていました。
Hi-CROWNは1964年に発売したチョコレート。 これまでに研究所で蓄積した膨大なデータを活用し、さらに現代的に、おいしく生まれ変ったラインナップです。
昭和のスター的存在だったチョコレート。1964年の発売当時と同じ『ミルク・ナッツ・クランチ』に新たに5つのフレーバーを加えた定番が8種。なつかしい!という世代のファンにも、新しい、と感じる若い世代にも、話題となりました。
ガトー醤油ショコラ
それにしても、私自身、いろいろな媒体でご紹介をさせていただいたほど好きだったのが「ガトー醤油ショコラ」。
醤油をガトーショコラに使うことで、キャラメルのような味わいに仕上げたガトーショコラです。ユニークで美味、小さな食べやすいサイズも魅力。
このように、おいしいうえに、実は最新の技術を駆使した、実験的なチョコレートやチョコレート菓子が次々と登場していました。タイチロウ モリナガは、森永製菓による、現代のカカオとチョコレートの可能性の探求を見ることができました。
1部商品がセールに
私がお店に足を運んだところ、8月31日まで、1部商品がセールになっていました。今後は購入できなくなりますので、ファンの方はそれまでにお買い求めください。
TAICHIRO MORINAGA(タイチロウ モリナガ)とは、森永製菓の創業者、森永太一郎がその名の由来。「お菓子をこえる、「をかし」な体験を。」をテーマにブランド展開していました。
日本に洋菓子の礎を作り、常に新しいことをと、チョコレートを日本に広めるべく力を尽くした森永太一郎氏。そのように「タイチロウ モリナガ」ブランドは、チャレンジングでした。「味わったことがない体験を、お菓子を通してみなさまにお届けする」と名言し、それを楽しく、実践していました。
未来に振り返れば、伝説のブランドになるかもしれませんね。いつかまたこのブランドに続く、今後の森永製菓の新たな展開を、楽しみにしたいです。
text&photo
チョコレートジャーナリスト 市川歩美
参考記事
2017年に私が書いたサロン・デュ・ショコラ日本公式サイトの記事