【The Chocolate Journal チョコレートニュース】text チョコレートジャーナリスト 市川歩美
フランスの高級製菓用チョコレートブランド、ヴァローナが、2024年8月に、初のヴィーガンのホワイトチョコレートを販売します。世界的に、ヴィーガン、プラントベースの需要が増えていることを反映しています。
ヴァローナの「アマティカ46%」がヴィーガン第一弾
ヴァローナ初のヴィーガン・ホワイトチョコレートの名前は「アマティカ・ブランシュ 35%」です。ヴァローナ社が初のヴィーガン・チョコレートを販売したのは、2022年5月でした。
参考記事をリンクします。
上にリンクした記事で紹介した「アマティカ46%」は、ヴィーガンのミルクチョコレート。ミルクのかわりにアーモンドを使用し、マダガスカル産カカオのみを使用した、シングルオリジンチョコレートでした。
続く、第二弾として2024年の今年、新たに登場するのが、ヴィーガンのホワイトチョコレートです。
第二弾はヴァローナ初のヴィーガンのホワイトチョコレート
「アマティカ・ブランシュ 35%」は白いクーベルチュール。動物性食材不使用です。こちらも、ミルクのかわりにアーモンドを使うことで味に深みを出し、コクのある風味を実現しています。
カラーも、ホワイトなのでさわやか。夏向けのチョコレート菓子などにもよさそうです。
ヴィーガン、プラントベースへのニーズに対応
今、世界でヴィーガン、プラントベースフードへのニーズが高まってきています。日本ではそれほどでも、という感じかもしれませんが、欧米では日本以上に関心を持つ人が多く、厳格すぎず、時々動物性のものを摂らない食事をとりいれる「フレキシタリアン」が増加傾向です。
また世界のヴィーガンチョコレートマーケットは、2021年から12.3%の年平均成長率を記録している、というデータがあり、日本のプラントベースフードマーケットも、健康・環境志向の高まりとインバウンド需要の影響で、10年間で約2倍に拡大しています。
「アマティカ」は、フランスのベジタリアン協会によるヴィーガン認証を受けたチョコレートです。
先日、東京で開催されたFABEX東京(食品の展示会)にもヴァローナが出展。ブースで、アマティカが多くの関係者の注目を集めていました。おいしさと、健康、環境を考えたクーベルチュール、チョコレートが浸透してきています。
text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美