緊急事態宣言が全国で解除されて、初めての週末。いかがお過ごしでしたか?チョコレートジャーナリスト、市川歩美です。
外出自粛の間に 「今だからおうちでチョコ」と題して、多くの自宅で楽しめる私のおすすめチョコ&楽しみ方「おうちチョコ」を紹介してきました。いかがでしたでしょうか?

新しいチョコの日常「おうちチョコ」のメリット

ブランドごとに提案される「おうちチョコ」のスタイルがあり、ハッシュタグなしの投稿も含めて、「おうちチョコ」の投稿はぐっと増えました。そこには、普段の生活を彩るヒントが詰まっています。
私自身も、4月7日からの外出自粛をきっかけに、「おうちチョコ」の魅力を改めて感じました。たとえば、
リラックスして味わえる
ベストな温度と状態で玄関まで届けてもらえる
オンライン限定のチョコが楽しめる
送料や交通費、移動の時間コストを考えると実はエコ
など。
私は長年のチョコレート愛好家、そしてお取り寄せ愛好家でもありますが(昔はFAXで頼んだものだった…)、改めて「おうちチョコ」には多くのメリットがあると感じています。ほかにも、
チョコレートに集中できる
自宅で落ち着いて食べられるから味がよくわかる
私が仕事で大切にしているのは、チョコレートとじっくり向き合うこと。これが「おうちチョコ」なら叶います。
実際に、外出自粛をきっかけに、初めてオンラインストアのアカウントを作った方もいました。(私の「おうちでチョコ」特集から初めて購入したフォロワーさんや読者さんも多かったです!)
「おうちチョコ」は、チョコレートの新しい楽しみ方として、改めて見直されたのではないでしょうか。
チョコレートとの出会いの場に心地よさを

チョコに向き合う。
このことについては、チョコレートジャーナリストとして仕事をするうえで、いろいろな場面でお話ししていますが、私は人混みがとても苦手です。(私のまわりにも同じような人が多いですが、皆さんはどうですか?)
テレビのロケなどの仕事であれば、どんなに混雑していても大丈夫です。チョコを味わったり、出会ったりするのが目的ではないので、環境はあまり関係ありません。ただ、チョコと向き合い、深く知ることが目的となると、私は人がごちゃごちゃした場所では無理です。人混みがあってぶつかったり、気が散る状況は、チョコを感じるのに向いていません。
これは仕事上の話ですが、新作の発表会などでも、人が多すぎるととても疲れてしまい、集中ができません。
今後は、「新作発表」などのスタイルも変わっていくのではないでしょうか。
会場に人をぎっしり集めて、少しだけつまんで味わってもらい、とにかく多くの人に写真を撮ってもらい、どこへでも投稿してもらう——そんな旧来のやり方は、これからは時代に合わせて変わっていく気がします。
人やものに無駄なく、心地よく向き合うスタイルへとシフトする。信頼できる情報を、自分で選ぶ時代です。
実際、そうした洗練された提案が増えていて、私自身も心地よく仕事ができると実感しています。
旧来のスタイルは、時代にあわせたスタイルになっていくのではないでしょうか。
チョコレートはどこで買うのが一番いい?
そんな質問がときどきあります。答えはもちろん本店です。または直営店です。理由は世界観ごとチョコレートを理解できるからです。
続いて百貨店や商業施設内にあるブランチショップや催事など。これらは便利でうれしい出会いの場ですね。
外出が難しいときなら、オンラインで「おうちチョコ」。夏などはちょうどよい温度で玄関まで届けてもらえて便利です。
おうちチョコは、外出先でショッピングするような非日常ではありませんが、逆に、日常に非日常のチョコを持って来るスタイル。
「おうちチョコ」を含めた「新しいチョコの日常」が生まれている気がします。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美