こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。2019年9月です。ジュネーブ取材中です。
カノニカ のチョコレートとは
ジュネーブが私は大好きです。ここにいられる幸せを感じつつ書いています。
前回ここを訪れたのは、2年前の6月。レマン湖のほとりの、美しく豊かなこの地には、様々なチョコレートショップ、老舗チョコレートブランドがあります。
前回取材時の、私の記事はこちら↓
スイス・ジュネーブのお土産に!おすすめのチョコレートブランド8選
(text 市川歩美)*スイス ジュネーブのお土産に最適なチョコレートブランドをまとめて紹介
あれから、ジュネーブはどうなったのでしょうか。2年ぶりに、ブランドを 再訪問しました。
スイス CANONICA(カノニカ)について
スイスのジュネーブ、というと、日本人が思い出すチョコレートの代表格は「ジュネーブの石畳」でしょう。「ステットラー」の有名なチョコレートです。
しかし、 ジュネーブの石畳が、実はいろいろなブランドによって作られていることを知る人は少ないかもしれません。実は他にも多くのチョコレート店が、「ジュネーブの石畳」を作って販売しています。
そんな中の1つでもあるのがこのブランド。チョコレートで有名なジュネーブで、 ジュネーブの石畳はもちろんのこと、 ハンドメイドの美しくもおいしいチョコレートを作っているのが2年前にも取材した「CANONICA(カノニカ)」です。
↓の記事を参考にしてください。
スイスで出会ったCANONICA(カノニカ)チョコレート
*記事内のニヨンのショップは閉店しています。店舗情報は都度ご確認ください。
前回取材時に、シェフが「次のステップとしてこれからは、カカオ豆からのチョコレート作りを始めたい」と話していたのが印象的でした。
カノニカのロマーニュシェフがビーントゥバーチョコレートを作っていた!
……あれから、本当にビーントゥーバーを作っているの?
わくわくしながらお伺いしたアトリエで、彼らはなんと、本当にカカオ豆からチョコレートバーを作っていました。
▲カカオ豆からチョコレートを作るサミュエル・ロマーニュシェフ
アトリエには、カカオ豆をチョコレートにするために必要な機材が揃っていました。
ロマーニュシェフは、前回訪問時よりなんというかビーントゥバーを作る人らしく、クラフトチョコレートの職人さんらしい雰囲気に、心なしか変わった気がします。
もちろん今も、ボンボンショコラを作っていますが、さらに踏み込んで、カカオからのチョコレート作りをはじめたわけですね。シェフは有言実行でした!
どんなチョコを作っている?
「カノニカ 」では、現在、ペルー産、カメルーン産、ホンジュラス産カカオを厳選してアトリエに入れ、チョコレートバーに仕上げています。
カカオから作ったチョコレートはボンボンショコラには、現在使っていません。チョコレートバーとして数種類が販売されています。(ジュネーブでは販売されていますが、日本での販売はありません)
カノニカのビーントゥバーのなかで、個人的に気に入ったのは、スイスならではのミルクなどの素材を使ったもの。スイスはミルクチョコレートがやっぱりとても美味しいですね。
ロマーニュシェフによると、オリジナルのビーントゥバーを、今後も種類を増やして展開していくそう。楽しみです。
今後も楽しみ
現在、ジュネーブに「CANONICA」の直営店はなく、購入できる場所が限られていますが、一番よいのは空港です。
エアラインによっては帰りに必ず立ち寄る、空港内の手荷物検査後にすぐに目のまえに現れるショップ「チョコレートアヴェニュー」に、たくさんのカノニカのチョコレートが販売されています。美しいボックス、きれいなチョコレート。お土産におすすめです。
今回のジュネーブ訪問では、空港内能古ショップに、カノニカのボンボンショコラだけでなく、ビーントゥバーチョコレートが並んでいました。スイスの若いチョコレート職人が、ビーントゥバーチョコレートに熱心に取り組んでいる姿。それは、現代の潮流を感じさせるものでした。
ジュネーブ観光の際は、チェックしてみてください。
詳細はスイスカノニカ の公式サイト→ https://www.canonica.com/
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美