（2018年8月21日に書いた記事の転載）
こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。メキシコを取材中です。
メキシコは初めての訪問です。
チョコレート、カカオに関わる私にとって、メキシコは最も興味がある国のひとつ。理由はメキシコはカカオ栽培の発祥の地とされ、カカオの歴史と深い関わりを持つからです。マヤ文明、アステカ文明などの歴史への興味も、尽きることがありません。
ソコヌスコのカカオ農園へ
今、私はメキシコにいて、メキシコ各地を移動しながら情報収拾しています。
私が訪れたカカオ生産地は、チョコレート愛好家の方ならもうお馴染みですね。「ソコヌスコ」のカカオ農園です。
ソコヌスコは、グアテマラのすぐそば、チアパス州タパチュラにあります。ソコヌスコ（ショコヌスコ）という地方があるのです。
ソコヌスコでカカオの果肉を味わう
訪れた農園では、元気に育つカカオを視察。下の写真は、ソコヌスコのカカオ農園で、カカオポッドを割ってみたときのものです。
白いところは、カカオの種（カカオ豆）を囲む、果肉。カカオパルプです。
この果肉が、も、本当に美味しくてですね……。私は農園に行くたびに「ちょっといただいていいですか」などといいながら、必ず感謝しながら味わっています。
お味はどんな感じ？
と思う方。甘酸っぱくてフルーティです。ライチやローズ、リンゴのような風味ともいえるでしょうか。フレッシュな果肉を味わえるのは、農園ならではで、毎回遠くへきたなぁ、暑いな、おいしいなーなどと思いながら、しみじみします。
収穫したての味は、生産地以外体験できませんが、果肉をジュースにして提供しているお店なら、日本にもあります。
「カカオパルプジュース」「カカオフルーツジュース」のような名前で、販売されていますので探してみてください。
ただ、ここで感じるのは、この気候でこの地で、割ったばかりの実からつまんで、種を口にいれたときの味と香り。これは格別なものがあります。
カカオ産地へは近年、毎年訪れますが、ラテンアメリカは初めてです。今もこの記事をメキシコで書いています。引き続き、しばらくメキシコ各地でカカオ、チョコレート、文化と歴史を体験してきますね。
オールアバウトでは、今回の訪問を３つの記事にして公開予定ですので、ご期待ください。
text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美
