サロン・デュ・ショコラ2023 初登場ブランドは?開催概要は?

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【The Chocolate Journal チョコレートニュース】text 市川歩美

こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。この記事では、2023年に開催される「サロン・デュ・ショコラ」(東京)の開催概要をまとめ、海外の初登場ブランドを紹介します。

 

目次

2023年のテーマは?

 

第21回となる、今年のテーマは「LOVEこそPEACEだ!」。プレス発表資料には、以下のような説明がありました。

ショコラのおいしさはたくさんの「愛」でできています。大切な人たちの思いや、素材を運んでくれる自然への想い。互いを思いやる温かな気持ちが、つながりあい、紬あいながら、その1粒、その1枚が生まれます。ショコラの幸せの中にある優しさと強さを、すべての愛情を。

紡ぎ会いながら、そのひとつぶ、その1枚が生まれます。ショコラの幸せの中にある優しさと強さを、すべての愛情を。味わって、楽しんで、抱きしめて。私たちの生きる世界が最も微笑に溢れることを願って。

今年も会場は伊勢丹新宿店の本館6階催物場、会期はパート1とパート2の、2期にわかれての開催です。

パート1TASTE OF CACAO 〜広がる、楽しむ、カカオの世界〜

 

パート1は、TASTE OF CACAO「〜広がる、楽しむ、カカオの世界〜」と題して、カカオの産地や個性が感じられるビーントゥーバーチョコレートや、カカオの個性を様々な形で広げる作り手たちのチョコレートを販売。カカオに注目したいファンのための会期です。

カカオ生産地のビーントゥバーも登場しています。例えばブラジルの「ミッション チョコレート」。2013年に創業し、女性を積極的に雇用し、原料は支援が不十分のコミュニティーから仕入れることをモットーにしているそうです。食材の宝庫として世界から注目される、ブラジルからのチョコレートです。

「フーワン チョコレート」は、台湾のブランド。屏東(ピントン)県で栽培されている、台湾産のカカオと台湾の地元食材の農作物を使った、ビーントゥーバーチョコレートブランドです。台湾産カカオの風味を楽しめるカカオ62%、カカオ85%のチョコレートのほか、桜えびを使ったチョコレートも人気。

ドモーリも登場

 

国内からは、「パティスリー ジュンウジタ」「プレスキル ショコラトリー カカオ エディション」「サチ タカギ」「ル ショコラ ドゥ アッシュ」「ネルクラフトチョコレート トーキョー」や「アマゾン カカオ」などなど。今年は「ドモーリ」も登場。国内外のブランドや作り手が表す、カカオの世界を楽しめます。

 

パート2  THE ARTISANS〜最高峰ショコラティエの技〜

 

Part2は、サロン・デュ・ショコラファンにはおなじみ。ショコラティエたちが作る、ボンボンショコラなどが販売されます。毎年、ファンなら気になるのは、海外からの初登場ブランドではないでしょうか。3ブランド、紹介します。

 

パトリック・アニョレ(初登場)

 

「パトリック・アニョレ」は、フランス東部のアルプスを望むアヌシーのパティスリー、ショコラトリーです。アヌシー近郊の農家に生まれたシェフは、15歳から料理とお菓子の道に進みました。そして18年前にアヌシーに店をオープンしています。

パトリック・アニョレ「アソート ルフレ ダヌシー(9個入り)」

 

「アソート ルフレ ダルシー」は、それぞれのボンボンがアヌシーの歴史を物語っているのだそう。たとえば、アヌシーの地に絵を描きにきていたセザンヌへのオマージュに、セザンヌが好きだったコーヒー風味のガナッシュを入れるなど。

パトリック・アニョレ「ショコラアソート コレクション モンターニュ(9個入)

 

シェフが自ら、標高1500メートルの山に入って摘んできた花の香りを抽出したガナッシュや、シェフが生まれたラクルーザの地で育つミントを抽出したガナッシュなどをセットしたアソートもあります。

 

アグネス&ピエール(初登場)

 

「アグネス&ピエール」は、フランス南部ロデズにあるショコラトリーです。2013年3月にショコラトリーをオープン。夫婦、お二人でショコラティエです。

アグネス&ピエールのショコラ

 

写真手前のショコラアソート(9個入)は、お店の定番から直近までのショコラのクリエーションをセットしたボックス。アーモンドプラリネや、ココナッツとカレー風味のガナッシュなどが入っています。小さなボックス入りの髭や雲をモチーフにしたショコラもキュート。

 

アレノ&リヴォワ(初登場)

 

「アレノ&リヴォワ」は、2021年12月16日に、パリ7区にオープンしたばかりの新しいショコラトリーです。ブランド名の由来は、三ツ星シェフのヤニック・アレノと、そのレストランのシェフパティシエだったオーレリアン・リヴォワ。あわせてアレノ&リヴォワ、というわけです。

サロン・デュ・ショコラで販売される予定のアレノ&リヴォワのチョコレート

 

レストランで培ったガストロノミーの視点を組み込んだチョコレートが特徴。甘さは白樺の樹液からとったものでつけているそう。

 

サロン・デュ・ショコラ2023の会期は?

 

2023年のサロン・デュ・ショコラ(東京)の概要は以下です。

  1. 会場:伊勢丹新宿店本館6階催物場
    会期:パート1の一般会期は 2023年1月19日(木)〜25日(水)
       午前10時から午後8時、最終日は午後6時終了
       パート2の一般会期は 2023年1月29日(日)〜2月5日(日)
       午前10時から午後8時、最終日は午後6時終了

    オンラインストア www.mistore.jp/m/sdc_ec (1月6日の午前10時スタート予定)

この記事では東京会期と、海外の初登場ショコラティエについて書きました。

出店されるブランドや商品の詳細は「サロン・デュ・ショコラオフィシャルムック2023」(世界文化社)が12月に発売されますので、ぜひ購入して読んでください。今年も情報がぎっしり、ショコラティエの最新情報も満載です。私・市川歩美も、毎年お手伝いしています。

サロン・デュ・ショコラは、丸井今井札幌本店・仙台三越・ジェイアール京都伊勢丹・広島三越・岩田屋本店でも開催されます。そのほか、私が気になった情報については折に触れ、SNSなどでも紹介します。

【The Chocolate Journal チョコレートニュース】
text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美

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