こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
先日、サロン・デュ・ショコラ札幌会場で、BONNATのオーナーでありショコラティエ、ステファン・ボナさんと市川歩美、ふたりで「カカオとの出会い」をテーマにセミナー&トークイベントを行いました。
▲セミナー後に、ボナさんと市川歩美。フォトスポットで記念撮影
ステファン・ボナさんと市川歩美のセミナー&トークIN札幌
サロン・デュ・ショコラ札幌。会場は札幌丸井今井の大通館9Fです。
魅力あふれるチョコレートが集まり、大勢の人で連日にぎわいますが、中でも毎年、人気をあつめているのが、セミナーです。
2020年サロン・デュ・ショコラ札幌のイベントラインナップ
豪華なゲスト。すごい充実ぶりです。
東京なら有料にちがいないセミナーも、こちらでは無料なこともあり、ファンなら感動することでしょう。有料のセミナーも人気が高く、早々と完売しています。
セミナーの開催は、札幌丸井今井さんの「SDCでチョコレートにみなさんに、親しんでほしい」という姿勢のあらわれ。
お客さまを第一に思うバイヤーさん、そして担当者のみなさんを、私はよく知っています。心がこもっている、というのはこういう仕事をしていると、実は随所から伝わってくるものです。
ありがたいことに、私は3年、続けてセミナーをさせていただいていますが、私も、心から参加者のみなさんに、魅力的なチョコレートに出会い、しあわせになっていただきたいとの願いをこめて、札幌へ伺っています。
市川歩美の「カカオとの出会い」セミナー、チョコレートラインナップ
内容を簡単にご紹介しますと、前半は、市川歩美がセレクトした3種類のチョコレートを、みなさんで楽しく、テイスティング。私のセミナーでは、私自身が、これは、と思うチョコレートがセレクトしています。(ここは絶対にはずせないポイントです)
今回のチョコレートは以下です。
1 ル・ショコラ・アラン・デュカス 「ガナッシュオリジン」のペルー
2 ダリケー「カカオが香る生チョコレート 初摘み」(プレーンと抹茶)詳細
インドネシアにあるダリケーさんの契約農家のカカオを使った、生チョコです。京都の抹茶を使った「抹茶」、カカオの風味の個性を感じる「ナチュール」を両方いただきました。「スモーキーな感じがします」なんて、ご感想が飛び出したりと、楽しい展開に。
3 マジドゥショコラ のモンドショコラ「台湾60%」
松室和海シェフによる、ビーントゥバーチョコレートです。昨年のはじめに完成。台湾のバランスのよい風味のカカオを使用しています。松室さんは台湾がお好きで、年に3〜4回訪れるそう。作り手のみなさんとFBのメッセンジャーなどでやりとりしつつ、カカオ豆をダイレクトトレードしているのも特徴です。
ご感想がたくさん。私も楽しかったですが、参加者のみなさん、楽しい上に豪華な時間でしたね!
早々にお席の整理券が30枚なくなってしまったそうで、大勢の立ち見の方もいらっしゃいました。次回は、立ち見していただく方にも何か、しあわせになれる内容を考えますね。
ボナさんのラインナップ
セミナー後半は、ステファン・ボナさんと市川歩美のトークでした。ボナさんの新作チョコレートや代表作をテイスティング。ボナの歴史を直接、ボナさんからお話いただきました。
貴重な資料としてはあ、1884年から続く、Bonnat Chocolatierの歴史を、ファミリーの写真や、お店のあるヴォワザン(フランス)の風景、古の店舗の写真など、多くの画像を披露していただきました。
お話していると、1880年代のお話が次々と出てきます。歴史あるボナならでは。なかなか「私のひいおじいさんが」という話がでてくるショコラティエさんは、いらっしゃいません。
テイスティングは
・エル・カスティジェロ(インディオ・マイス生物保護区に自制するカカオを使用)カカオ分75%
・カカオ・レアル・デル・ソコヌスコ(メキシコのチアパス州・ソコヌスコ地方のカカオを使用)カカオ分75%
・モレニータ(メキシコのタバスコ州産カカオのミルクチョコレート)カカオ分65%
加えて、ソコヌスコ地方でとれたカカオそのもの(ロースト前のもの)、そして特別にボナさんのチョコレートのお土産を、参加者の方にお持ち帰りいただきました。
※参加者のみなさん、こちらも素晴らしかったですね。最後には、たくさんの読者さんにお声をかけていただきました。フォロワーさんと写真撮影したりお話できて、私もすごくハッピーでした。
札幌の記念写真はこちら
セミナー後。
ヴェストリの、ダニエーロ・ヴェストリさんに再会してしあわせ。トップバリスタの横山千尋さんのカプチーノは相変わらず最高!
そして、夜はサロン・デュ・ショコラCEOのジェラルド・パラシオさんとお食事&シャンパンで乾杯!
サロン・デュ・ショコラパリの話、パリ、ジュネーブの話、近年の各国のチョコレートの傾向にはじまり、ジェラルドさんお勧めのスキーリゾートやスペインの街の話まで、かなり盛り上がり、二次会までご一緒してとんでもなくたのしい夜に。
そしてまだ札幌。
そんなこんなで昨夜はすっかりご機嫌でした。
みなさんに「おやすみなさーい」とあいさつして、明日、午後の便で東京へ、とぐっすり眠ったのですが、まさかの翌朝。東京へ帰るための飛行機が、まさか雪のため欠航になるとは、私は夢にも思っていなかったのでした。
つづく。
(というわけでまだ札幌)
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美