こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
今日は、日本の東京・赤坂にある海外初の出店ブランド、パスカル・ル・ガック東京についてご紹介します。特に、パスカル・ル・ガック東京で大人気の一品、「花ひらくパフェ」の中でも、最も人気を誇る「パルフェフルーリー」についてお伝えします。
パスカル・ル・ガック東京とは?
パスカル・ル・ガック東京は、東京・赤坂(溜池山王駅からすぐ)にあるチョコレート専門店です。
本店である「パスカル・ル・ガック」は、フランスのサン=ジェルマン=アン=レーにある有名なショコラトリーで、東京にあるブティックは、海外唯一の店舗であり、第二号店です。
創業者で、ショコラティエのパスカル・ル・ガックさんは、長年、ラ・メゾン・デュ・ショコラのシェフショコラティエをつとめた方です。優れたチョコレート作りの技術を待ち、フランスをはじめ、多くの日本のチョコレートファンを魅了しています。
プロや熱心なチョコレート愛好家にファンが多いのが特徴で、理由は、気を衒うことなく、フランスのボンボンショコラの基本に忠実なこと。決してトレンドに流されないこと。あくまでもショコラを主役に、美しさと美味しさの融合を追求し、選び抜かれた素材を組み合わせる点にあります。
チョコレートへの愛があふれ、ほっとする、幸せになれる、とチョコレート本来の魅力をはずすことのないチョコレートを作り続けているからこそ、長年、多くのファンをつかんでいるのだと思います。
ちなみに、パスカル・ル・ガックシェフとは、何度もお会いしてお話している私ですが、一度たりともブレることなく、思いやりと愛がある素敵な方。ショコラへの真摯な向き合い方にも、いつも心を動かされてしまうのです。
パスカル・ル・ガック東京の店内は?
東京・赤坂にあるパスカル・ル・ガック東京には、サロンとショップスペースがあります。
フランスの本店以外、海外初の出店ブランドとあって、日本のチョコレート愛好家、お菓子の愛好家が全国から集まるお店となっています。
洗練された店内。
白を基調にしたモダンな雰囲気です。ショップには、チョコレートケーキなどをはじめとする魅力的なメニューが揃い、ケーキはドリンクとともにサロンで味わうことができます。
サン=ジェルマン=アン=レーから空輸される、ボンボンショコラはマストなアイテム。持ち帰りも、カフェで味わうことも両方できます。この記事では、イートインメニューの中でも、特にパフェにフォーカスすることにしますね。
パスカル・ル・ガックのパフェとは?
パスカル・ル・ガック東京には、「花ひらくパフェ」とも呼ばれる、美しいパフェがあります。
「パルフェフルーリー」は、春から秋、またはクリスマス前くらいまでの期間限定で提供される人気パフェ。2種類のバリエーションがあり、どちらも、チョコレートで作られた美しい花がトップに飾られ、フォトジェニックです。
ひとつはチョコレートで作られた「パルフェフルーリー ショコラ」。もう一つのバリエーションは、季節のフルーツを使用したパフェです。季節ごとに新鮮で美味しいフルーツが選ばれ、カラフルにグラスを彩ります。
ショコラの花ひらくパフェ!
まずは、チョコレートファンならマスト。定番の「パルフェフルーリー ショコラ」です。チョコレート・カカオ好きなら、一度食べる価値があるオリジナルパフェです。
私が初めてこのパフェに出会ったときに、注目したのは、パフェがリーデルのワイングラスに盛り付けられているということ。美しく、しかも香りをグラスに留めるという意味のあるプレゼンテーションです。
このグラスによって、パフェは一層高級感を増しますね。
そして、トップにはごく薄いチョコレートで手作りされたミルクチョコレートのお花。優雅に添えられたお花は、つややかに輝き、まるで花が咲いたようなパフェ。その姿から「花ひらくパフェ」とファンの間で呼ばれています。
アマゾンカカオが使われたパフェ
グラスの中は、丁寧にアトリエで作られた、チョコレートの層です。めずらしいのは、フルーツなどを入れない、チョコレートとカカオだけをメインに使ったパフェ ということです。
噛み締めるごとにカカオを感じるアマゾンカカオのニブチュイル、パリっとしたカカオの薄い飴、そしてアマゾンカカオのサクサクのシュトロイゼル。
なめらかなチョコレートの生クリーム、ダークチョコレートの薄いプレート、アマゾンカカオはソルベと、さらにはチョコレートアイスにも仕立てられています。
これも美味しいですよー、アマゾンカカオのプティシュー、中にクリームが入った凝ったものです。
このパフェをさわやかにしてくれるのは、アマゾンカカオハスクによる、カカオの香りのジュレ。
計算されたパーツが揃い、スプーンでどこをすくっても、 異なるテクスチャーと味を楽しめます。
アマゾンカカオといえば、パスカル・ル・ガックシェフは自ら、軽井沢のLA CASA DI Tetsuo Ota(太田鉄雄シェフのレストラン)を訪れ、アマゾンカカオの魅力を理解されています。
塩胡椒をふるチョコレートパフェ
それから、みなさん。パフェの横に「塩と胡椒」が置いてあるのが、わかりますか?
そうです。こちらは、塩と胡椒をときどきふって味わうチョコレートパフェ!
塩とコショウの話
チョコレートパフェに、塩と胡椒を添えられたきっかけは、実は私(市川歩美)がこのパフェを味わったときに「塩と胡椒を添えたらおいしいくないかなー」とひらめき、いきなり「塩とコショーありますか?」と、当時スーシェフでこのパフェを考案した野澤さんにつぶやいたこと。
一般的には「うちステーキ屋じゃないし!」とつっこむところですが、野澤さんは「それいいですね」と即答、すぐ対応してくださり、なんとそれが定番となったのです。(感謝とよろこび)
実はチョコレートと塩と胡椒はよく合います。
このカカオ感のあるチョコレートパフェには、時々塩と胡椒を添えることで新たな風味が生まれるポテンシャルがあります。ぜひ、途中で少し塩と胡椒を加えて味わってください。
バナナやイチゴなどを入れることなく、チョコレートやカカオだけで立体的な味わいを生み出すパフェ。
初めて味わう方なら、カカオの力を感じるでしょう。チョコレートファンなら大満足するはず。一口ごとの発見を楽しんでください。
フォトジェニック
フランスの有名ショコラティエの「夏にも日本のチョコレートファンにチョコレートを楽しんでほしい」という想いから生まれた素敵なパフェ。
立体的に盛り付けられたグラスの中に、ちょっと見惚れるはず。
SNSで自慢したくなるようなインスタ映えデザートでもあるので、いろいろな角度から、写真撮影も楽しんでみてください。
季節のパフェもあります
ショコラとともに、いまは「パルフェフルーリー スリーズ」、さくらんぼを使用したパフェが新登場しています。ちょっとケーキのような感覚で味わえる、多くの方に愛されそうなパフェです。5月21日から提供され、6月末くらいまでの期間限定販売です。
完全予約制・予約方法は?
注意したいのは、このパフェは事前予約制です。ふらりと訪れても味わえないので注意してください。
訪れる前に、お店に必ず、電話して時間を指定、予約を入れてください。一番よい素材を用意し、ベストな状態で、パフェを提供したいというパスカル・ル・ガックの姿勢があらわれています。
パスカル・ル・ガック東京
予約TEL 03 6230 9413
パフェの予約時間
平日 11:00/12:30/14:00/15:30/17:00
土•祝 11:30/13:00/14:30/16:00
*日曜日は定休日
*希望日の2日前に締切、当日、前日の案内不可
*テーブル最大で4名まで
*当日のキャンセルは控える
パルフェフルーリー2種ともに3300円(税込)(ドリンク付)
パフェの登場を待っていたみなさん、今年もぜひ。パフェを味わったあとは、ショーケースをながめ、お気に入りのショコラやケーキ、焼き菓子などを、お土産にしてみてください。
近隣は東京屈指のビジネス街。ビジネスパーソンの方々が、特別なお手土産を選びにくるお店です。どれもおいしいおすすめです。
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パスカル・ル・ガック 東京
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【パスカル・ル・ガック オンラインショップ】textチョコレートジャーナリスト 市川歩美