チョコレートジャーナル ー チョコレート専門サイト

8月は「チョコ液状化警戒アラート」を発令

2022/08/13
 
この記事を書いている人 - WRITER -
ショコラコーディネーター®/チョコレートジャーナリスト®
詳しいプロフィールはこちら

こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。

8月に入り、東京は最高気温が30度を超える真夏日、35度を超える猛暑日が続いています。

チョコレートは暑い場所が苦手で、25度を超えると溶け始め、33度を超えると完全に液状化します。みなさん、チョコが溶けないように気をつけて。

今月は「チョコ液状化警戒アラート」月間です。

チョコ液状化の危険 夏の「チョコ液状化警戒アラート」

 

The Chocolate Journalから、「チョコ液状化警戒アラート」を出します!

不要不急の場合、チョコレートを長時間、常温におかないでください。チョコが固形から、液体になる「液状化」が起こります。

ここからは事例をまじえて説明しますが、まずは、真夏に最も起きやすい「真夏のリンドール事件」から、です。

リンドール液状化の事例「真夏のリンドール事件」

 

リンドール(リンツ)は、チョコファンにはおなじみですよね。丸くてかわいいチョコの中にチョコのフィリングが入りの、人気チョコレートです。

世界中に大ファンがたくさんいます。海外でも大好き、という声を何度も聞くほど、もちろん日本でも人気が高いチョコレート。

私がメディア出演すると、芸能人の皆さんの間でも「これ大好き〜」などという声があがり、大喜びされたりします。

そんな「リンドール」。実は、真夏に最も注意したいチョコのひとつです。

油断すると、とんでもない大惨事が待っているので気をつけてください。

今朝、Twitterでこんなツイートをしたところ、フォロワーさんから反応がありました。

あまこさん、あすみさん、berrychocolatさん。超リアルで自分のことかと思いました。ありがとうございました。

ここで私の体験もシェアすることにしましょう。

前職時代の、真夏のある日。わりと高級めな革のバッグのポケットに、リンドールを入れて歩いていたのです。

あろうことか、私はそれを、こんなに暑い日だというのに、うっかり忘れてあちこち歩き回っていました。気づかぬうちに、超高温になったバッグの中で、リンドールは、他のポーチやらティッシュやらにぐいぐい押され……。

気づいたときは、リンドールは液体となり、おしゃれバッグの中は、大変なことになっていました。そうです。液状になったリンドールというものは、包みから溢れ出すと、えらいことになります。いい香り、にはなるのですが、大惨事とはこのことです……。

高かった革のバッグ、洗えない切なさはもとより、それよりなにより、大好きなリンドールを2個も液状化させてしまったやるせなさが込み上げ、バッグの中を拭ったハンカチで、涙と汗を拭いたくなりました……。

市川歩美

さて、今、みなさんの「リンドール」は、どこにありますか?リンドールは必ず、固形でおいしく食べるべきです。

真夏の「複数のチョコが一体化」事例

 

続いて、真夏に、複数のボンボンショコラが、箱の中でくっつき、大きなひとかたまりになった事件、というものもあります。

なかなかもって、心理的打撃が大きい事件ですが、みなさんにも一度は、ご経験、ありませんか?

それでは、フォロワーさんの事例です。

私の体験をシェアします。

碧井さんのレスから思い出したのは、子どもの頃の夏休みです。

チョコフレークを食べようと、箱をかたむけたら、中で全部くっついてました。うわー、と切ない気持ちを抱え、戸惑いながらも、袋の中から塊となったチョコフレークをつまみ、指をベタベタにしながら口に運びました。

味は美味しいけど、指がよごれてへんな気持ち。あ、今思い出しましたが、チョコフレークだけでなく、チョコベビーが、ケースの中でくっついていた夏の日も、あったような気がします……。

市川歩美

 

ボンボンショコラ、真夏の常温禁止令

 

高級チョコレート店の、ボンボンボンボンショコラのお話もしましょう。これは、厳しく「常温禁止」です。

チョコレート専門店が、手間暇かけて作るボンボンショコラは、真夏はアイスクリームと同じくらいの扱いをしてください。

常温の部屋に放置するなどは、もってのほか。すぐ食べないなら、即、冷蔵庫へいれてください。

▲このようなボンボンショコラは、真夏の「常温禁止令」対象

私の経験です。

前職時代のことです。

忙しさのあまり、うっかり真夏に、高級ボンボンショコラを常温で置きっ放しにして出かけてしまいました。帰宅した私は、ショックのあまり、顔がムンクの「叫び」に……。

箱の中で、ショコラの表面は凹んでしまい、両サイドがくっつき、並んだ美しい4粒が「細長いひとつのショコラ」に……。ああ、切なくてこれ以上思い出すことができません……(涙)

市川歩美

というようなわけで。

フォロワーのみなさんや、私の失敗談を参考に、みなさんもチョコレートを上手に扱ってくださいね。

今回は、真夏の「チョコ液状化警戒アラート」について、フォロワーさんや私の事例をまじえて、お伝えしました。

真夏は、チョコレートの保存に十分、気をつけてくださいね。

次の記事では、真夏のチョコレート液状化を防ぐための注意点やポイントを書きます。

text チョコレートジャーナリスト  市川歩美

次の記事↓

夏のチョコレートの扱い方は?(by 市川歩美)

*参考記事

チョコレートの正しい保存方法は? 夏はどうする?

 

この記事を書いている人 - WRITER -
ショコラコーディネーター®/チョコレートジャーナリスト®
詳しいプロフィールはこちら

Copyright© The Chocolate Journal , 2020 All Rights Reserved.