こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
今日はチョコレートジャーナリストの日々、として、ミスタードーナツと私の物語について。
チョコファッションが好きすぎて
市川さんは、なぜこの仕事をしているか、どんなルーツがあるんですか、といった質問に対して、あるいは、いつからどうチョコが好きなのか、と聞かれた場合に、たいてい出てくるのがこの歴史。大学生時代のミスタードーナツのアルバイトです。
インスタライブなどでもミスドの話がでたりすると「また今度まとめて話します」と言っていました。が、話していなかったので、ここで今日まとめておくことにしますね。
休憩時間にチョコファッション
ミスタードーナツには、本当にお世話になって生きてきました。学生時代と前職時代には、特にしょっちゅう利用しました。運良く私が利用する駅のそばに、かならずミスタードーナツがあったのです。
中でも好きなのは、チョコファッションとチョコリングでした。
大学生時代は、あまりにもチョコ系ドーナツが好きすぎてアルバイトしていたほどです。
「アルバイトすると2時間に一度の休憩時間に、1つ好きなドーナツを食べることができる」(当時その店舗はそうだった)という素敵な条件を知って、すばやく面接に応募。
私にとって「休憩時間にドーナツをたべていい」というご褒美が、多分人以上に魅力的すぎました。時給もそうですが、それと同じくらいドーナツがご褒美となり、結構長くアルバイトを続けました。
お買い物もよくしたので、値段もメニューもよく把握していたし、私は結構なミスドフリークだったのです。
チョコファションが社会を教えてくれた
ミスタードーナツのアルバイトでは、もちろんドチョコファションなどを休憩時間に食べられることが最大のよろこびかつしあわせでしたが、他にも思いがけない、よい経験をすることとなりました。
お店には、多くのお客さんがやってくるのです。
世間知らずの大学生だった私が、社会であらゆる生活をする、私とは違う人の日常があることを知ることになりました。
お子様を連れたお母さん、お仕事帰りに休憩していく女性。いつも定時にやってきてコーヒーをオーダーする男性。ゆっくり歩いてやって来るご年配の方、バックパックの旅姿の人も。
常連さんには、アルバイトの間で愛情をこめて、ニックネームをつけていました。
「オールドファッションおじさん」「フレンチクルーラーさん」「チョコファッションさん」。
アルバイト仲間で内々で「オールドファッションおじさん、今日はまだこないの?」なんて声をかけあったり、カウンターごしにお客さまから、今日の出来事をきいて、一緒に笑っておしゃべりしたこともあります。
チョコファッションに真剣
休憩時間のドーナツ以外に、私が最もやりがいを感じていた作業が、チョコファッションのチョコがけでした。当時、私が勤務していたお店では、長年経験をつんだアルバイトでないと任せてもらえない仕事。
これが楽しかったんです。
当時からチョコファッションにおけるチョコチェックがきびしかった私は、他店で「ディップされたチョコが少ない」「チョコのつけかたが雑」だったりすると、心の中でなんとも不服な感じがあしていました。
そこで、私は「チョコファッションファンががっかりしたらいやだ」という思いから、他店で感じていたようなことが決してないよう、ひとつのこらず、きれいに、およびしっかりチョコをディップしました。ふりかえれば、私は使命を感じていたのでしょうか。大学生だった私は、全国のチョコファッションファン代表にでもなったかのような気持ちで、チョコファッションに、しっかりチョコにディップしていました。
チョコリングも好き
チョコリングのお話です。
チョコリングも大好きでした。おなかがすいていたらチョコファッション、軽く食べたいときはチョコリング、です。ふわふわのドーナツの表面にはりつくようにチョコレートがうすくコーティングされています。
これを作る作業を手伝ったことはありませんが、店長がドーナツをチョコレートの表面にディップする作業を、私はどきどきほおお、などと思いながら、じっと観察していました。
チョコリングへの愛については、過去記事がありますのでリンクします。
チョコファッジシェイクも大好きだった
ドリンクも好きでしたね。今はメニューにあるかわかりませんが、ホットチョコレートとアイスチョコレート、チョコファッジシェイクも大好きでした。
あなたどんだけチョコ好きなんですか、という感じですが、ミスドのチョコドーナツとチョコレートドリンクの組み合わせは最高です。チョコファッジシェイクと(いまはなき)ホームカット、というパターンにはまっていたときもあります。
チョコファッションは全国に
先日、東中野へいったらミスタードーナツがあって感激しました。ただ、時間がなくて立ち寄れなかったんですけどね。
都心にはあまりミスドはなく、新宿や銀座へ行くと立ち寄ったり、出かけた街で見つけると買って帰ったり。今もチョコリングかチョコファッションをたいていはオーダーします。
今のミスタードーナツは、新商品やコラボレーションが多いんですが、やっぱり私は定番派。いつもほっとします。やっぱりおいしいなぁ、と安心するのです。
なんだか書いていたらドーナツがものすごく食べたくなっている私がいます!
今週も地方取材です。最近は、取材旅行があると、私が出かけるその街に、ミスタードーナツがあるといいなーなんて、思っています。
text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美
*追記
ミスタードーナツについて話しています。