こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
スペインのサン・セバスティアンで出会った、地元のチョコレート店「MENDARO」のことを書いた記事の転載です。
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サン・セバスティアン国際映画祭で映画『LE CHOCOLAT DE H』が上映されるのにあわせ、私もサンセバスティアン入りしていました。
とにかくスケジュールがぎっしり充実していて、あまりSNSに記事を投稿することができないほど。映画祭のカクテルパーティ、バル巡り、イベントに参加、FACETIMEをつないで日本のテレビ番組出演、などなど・・・
そんな中、一件、街巡りをしていて、心に残ったチョコレートショップがありましたので、書きますね。
サン・セバスティアンのチョコレート店 MENDARO
ブランドの名前は、
私は、サン・セバスティアンにあるショップを訪ねましたが、お店の方によると「ビルバオにもショップがありますよ」とのこと。
1850年創業で「チョコレートを作っている場所は、ビルバオとサン・セバスティアンの間にある村です」とも教えていただきました。
散歩していてたどり着いたチョコレートショップです。
歩き続けてちょっと疲れていたこともあり、店内に入ったら、この落ち着いたクラシカルな雰囲気にふぅ、と一息、ほっとしました。
メンダロという村で作られるチョコレート
ふらりと立ち寄って入ったお店なので取材というわけでなく、あまり詳しいことがわからずすみません。
ただ、チョコレートが作られているのはMENDARO、という村であることはわかりました。地図もチェック。工場もショップも、MENDARO村にあります。
スタッフの方が帰り際に渡してくれたパンフレットの情報によると
- 創業の地は、メンダロ村で、カカオからチョコレートを作っている
- Juan Maria Sanint-Geronsさん、というフランスルーツの方が創業
- カカオ豆をメンダロ村に輸入し、機材を入れ、チョコレートを作り始めた
- 今もSanint-Geronsファミリーが経営している
お店で私は、チョコレートをトリュフを中心に8個くらいオーダーして「今すぐ食べますね」と伝えたところ、上の写真のようなパッケージを作ってくださったのでした。(7ユーロくらい)
とてもおいしかったです。あー、おいしい。
「甘いんじゃないか」と、勝手に想像していましたがそんな事はありません。プラリネも風味よく、素材の主張が強すぎず、「毎日でも食べたいチョコレート」「誰にでも愛されるチョコレート」といえるラインのチョコレート。
パッケージの種類が多く、ギフト向けのチョコレートが溢れんばかりに。
お皿に並べられたチョコレートが、そのままビニールにくるまれ、リボンをかけられている商品もありました。買ってホームパーティなどに持っていけば、お皿にきれいにディスプレイされたそのままテーブルに並べられます。
スペインバスクの小さな村で作られるチョコレート。もう一日あったら、村へ行きたいな、なんとか時間を捻出していけないかな、とちょっと本気で思っていました。
海外の街を歩き、ふとしたことから地元で愛されているチョコレートに出会う。私のしあわせな瞬間です。
text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美