スペイン取材から戻りました!チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
今回は、サン・セバスティアンへ。私もご協力させていただいた、辻口博啓シェフのドキュメンタリー映画『LE CHOCOLAT DE H』がサン・セバスティアン国際映画祭で上映されたため、私も急きょ、ビルバオ経由、サン・セバスティアン入りしました。
映画「ル ショコラ ドゥ アッシュ」にチョコレートジャーナリスト市川歩美として出演
サン・セバスティアン国際映画祭
サン・セバスティアン国際映画祭(Festival Internacional de cine de Donostia-San Sebastián)は、スペイン・バスク地方のサン・セバスティアンで開催される、スペイン最大の国際映画祭です。第67回サン・セバスティアン国際映画祭は、2019年9月20日から28日まで開催。
映画『LE CHOCOLAT DE H』は、カリナリー部門(食部門)で上映されました。この部門は、世界各国の食に関わる映画が集まり、世界屈指の美食の街として有名なサン・セバスティアンにふさわしいといえます。
9月24日に上映された、映画『LE CHOCOLAT DE H』の情報ページ
日本からは「そらのレストラン」が上映され、大泉洋さんも映画祭にご参加されました。「そらのレストラン上映に関するニュース」
サン・セバスティアン国際映画祭、会場にて
サン・セバスティアン国際映画祭では、辻口博啓シェフ、渡邉崇監督をはじめ、音楽監督の加藤久貴さん、スタッフの近添さんとご一緒に。
Hotel Maria Cristina, a Luxury Collection Hotel, San Sebastianにて
映画祭公式カクテルパーティへ(SSIFFは San Sebastian International Film Festivalのこと)
映画上映は、2回とも満席!上映前に、列を作って待つ方々も。
上映前のご挨拶で、辻口シェフと監督が「記念に自撮りしてもよろしいですか?」と。観客のみなさんもうれしそう!
会場で見ていると、みなさん、一様にうれしそうな笑顔で会場に入っていらっしゃるのが印象的でした。美食の街ゆえでしょうか、この街にいると感じるみなさんの明るいお人柄ゆえでしょうか。
エクアドルの撮影シーンはスペイン語ですから、ここでは字幕不要です。日本語字幕や英語字幕では伝わらない、細かいニュアンスを汲み取れるからか私にはわからない点でくすっと笑われたり、真剣に頷いたり。
一方私は日本語音声・英語字幕+スペイン語字幕の状態で、スペインのスクリーンでこの映画を観ていることが、トータルで新鮮でした。
上映後は、一緒の上映を観ていたアメリカの映画祭関係者に「ぜひ私の映画祭に招きたい」と、私と音楽監督の加藤さんが熱く声をかけられたりと、思いがけない出来事も。
ただ、その方は「日本とチョコレートが結びついたことがなかった」(日本人はそんなにチョコレートを作ったり食べたりしているのか?)くらいの驚きようで、今度は私が驚き「いやいやいや日本には美味しいチョコレートがたくさんあり、チョコレートブランドもたくさんあるんです。バレンタインシーズンもビッグで・・・」などと熱く解説することに。
今後の展開に期待してください。このドキュメンタリー映画は日本を伝えるアンバサダーになりうると思います。すでに別の国からもオファーがきているそうです。
展開は随時、ここ、Chocolate Journalで!
<追記>
映画祭の上映、イベント、インタビューなどの合間に、サン・セバスティアンの由緒正しい美食クラブ「コフラディア・バスカ・デ・ガストロノミカ」の会長、ルイス・モコロアさんが、特別にクラブハウスをご案内してくださいました。光栄でした。ジャーナリストであり美食クラブの会員でもあるホセマさんのおかげです。素晴らしいサン・セバスティアンの日々となりました。