こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
パティシエ・ショコラティエの辻口博啓シェフのドキュメンタリー映画が、現在公開されています。みなさんは、もうご覧になりましたか?
映画「ル ショコラ ドゥ アッシュ」
この映画に私、(市川歩美)も、チョコレートジャーナリストとして出演。コメントさせていただいています。
私は辻口シェフのお店「ル ショコラ ドゥ アッシュ」が六本木にできる前から、私が放送局につとめていた、前職時代から辻口さんのお菓子やショコラを食べていますから、いろいろと、カメラが回ると、語りたいことがあふれてきます。
かなり長く、楽しく辻口さんのショコラについて語ってしまいましたが、その中の一部が使われています。撮影は銀座店にて。監督がとてもお話ししやすい方で、私の話をふんわりとした笑顔でずっと聞いてくださるものですから、私は、懐かしい思い出や考えを、たくさん語りました。
海外でも好評
映画「ル ショコラ ドゥ アッシュ」は、海外の映画祭でも上映され、大変好評だそうです。日本に、こういう文化があるのか、とか、チョコレート職人がこんなことをしているのか、などの発見がある様子。
また、ANAの国際線の機内エンターテイメントに採用され、反響があるそうです。実際、私の大学生時代の友人(昔は一緒にサークル活動を楽しんでいた仲間でしたが、今や世界を飛び回るビジネスマン)から
「機内で映画見ていたら、歩美ちゃんがでてきて驚いたよ」
とメッセージをもらいました。確かに海外へ行く機内で、何気なく映画をみていたら、予期せず俳優でもない友人が出てきたら、びっくりしますよね(笑)
辻口さんのショコラがブログのはじまり
これは監督にも話したのですが、私はチョコレートのブログを2003年から書いていました。その、第一回めの記事が、辻口さんのショコラについて、です。
内容は、ル ショコラ ドゥ アッシュのトリュフのショコラ、お値段は一粒1000円でした。六本木ヒルズにクールなチョコレート店ができたなぁ、と思っていたあの時代。1000円かぁ、と思いながら、大切にショコラを味わったときのこと。よく覚えています。前職時代(放送局)は、辻口さんを取材したこともあります。
パティシエブームが始まったころ、辻口さんはまさにスターでした。そして、すごいのは、今も変わらずスターであることです。
辻口シェフとはパリのサロン・デュ・ショコラでもご一緒に
映画「ル ショコラ ドゥ アッシュ」の中に、CCCの表彰式(サロン・デュ・ショコラ パリ)のシーンがあります。よーく見ると、このシーン、私が壇上にいて、パスカル・ル・ガックシェフと一緒に映っています。
なぜパリの表彰式、壇上に私が?
理由は、サロン・デュ・ショコラの表彰台で、クリオロのサントス・アントワーヌシェフの代理で、賞状を受け取ったからです。同じく壇上には辻口さんがいて、実はずっとあれこれあれこれ、おしゃべりしていて、楽しかったんですが(笑)
ル ショコラ ドゥ アッシュの新作ショコラには、一粒一粒に背景があり、日本の文化が広がっています。海外の方に興味を持っていただける所以でしょう。映画では、ショコラにまつわる、日本の食材の作り手たちの生の声、現場の風景も見どころです。
辻口シェフは、パワフルで、エキサイティング。そしてちょっと不思議なときもあります。良い意味ですごくぶっとんでいる。そして感覚がとても鋭くて、ぴたーっと的確。礼儀正しくて、まっすぐ。いつも自分を振り返るきっかけをいただいています。ぜひみなさん、映画をみてくださいね。多くの、発見があると思います。
市川歩美