グランド ハイアット 東京「マリー・アントワネット アフタヌーンティー」 マリー・アントワネットが愛したチョコレートケーキ?
こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
グランド ハイアット 東京で「マリー・アントワネット アフタヌーンティー」が6月30日まで提供されているので、先日、出かけてきました。
マリー・アントワネットに献上されたという、クラシカルなチョコレートケーキを味わえたりと、歴史を感じるユニークな内容でしたので、みなさんに内容をシェアします。
Contents
フランス「ニナス マリー・アントワネット」の紅茶を味わえるアフタヌーンティ
このアフタヌーンティーは、1672年創業の老舗紅茶ブランド「ニナス マリー・アントワネット」とのコラボレーションです。
「ニナス マリー・アントワネット」をご存知でしょうか。フランスの紅茶ブランドで、本店は、パリのヴァンドーム広場のすぐそばにあります。
1672年創業で、ヴェルサイユ王立菜園「le Potager du Roi(ル・ポタジェ・ド・ロワ)」唯一の契約企業。ベルサイユ宮殿の貴族やマリー・アントワネットに愛されたフレグランスを使った、フレーバーティーの数々が魅力です。
*「ル・ポタジェ・ド・ロワ」(王の菜園)は、太陽王ルイ14世の命で、ヴェルサイユ宮殿のそばに造られた現存する菜園。歴代フランス国王の食卓に出す野菜や、果物の供給の場として整備されました。
マリー・アントワネットが愛したケーキとは?
バラやピンクをモチーフに、フランスらしいスイーツが並ぶアフタヌーンティ。ですが、やっぱりチョコレートのジャーナリストとして気になったのは、チョコレートケーキです。
「ニナス マリー・アントワネット」がマリー・アントワネットに献上したチョコレートケーキのレシピを再現した、というのが下の写真、マカロンのお隣。オペラのような「ニナセット」です。
ペストリー料理長の金子浩シェフによると、このケーキは、りんごとバラのエッセンスを使ったジュレを、チョコレートケーキでサンドしたもの。
当時のオリジナルレシピを忠実に再現すると、やや生地がぱさっとした感覚があるため、現代の嗜好にあわせ、イメージをキープしながらしっとりした生地に微調整したそうです。
ひとつのチョコレートケーキのようにみえて2種、半分がローズのジャム、半分がりんごのジャムをサンドしたケーキ。
クラシカルな、ザッハトルテとオペラを両方思わせるようなケーキなので、私はインスピレーションでスコーンに添えられていた、生クリームと味わったりしました。
ちなみに、ピンク色の三角のケーキ「ニナス オリジナル マリー・アントワネットケーキ」も美味しかったです。
こちらもニナスのオリジナル。キャラメリゼしたりんごを使ったパウンドケーキで、バラのエッセンスを使ったジュレをケーキに染み込ませています。甘いピンクのアイシングと、りんご入りのケーキのバランスがよいです。
ほかにも、バラが香るマカロンや、「ローズゼリー」「マスカルポーネチーズムース」などのグラススイーツが夏らしく。
お野菜が美味しい「トマトミニキッシュ」などのセイボリー、バラの香りのスコーンなども。
ワゴンで運んでいただけると、こちらもクラシカルで優雅ですね!
マリー・アントワネットのために作られた懐中時計や直筆レターも
会場には、「ニナス マリー・アントワネット」が所蔵する歴史的な品が2点、展示されています。
ひとつは、マリー・アントワネットのために制作された1827年製造の懐中時計(上の写真)もうひとつは、マリー・アントワネットが書いた、直筆の手紙です。
王妃と、歴史を愛する方も楽しめるアフタヌーンティです。
INFO
マリー・アントワネット アフタヌーンティー
2021年4月1日〜6月30日
グランド ハイアット 東京 2階「フレンチ キッチン」
提供時間:15:00~17:00(ラストオーダー 16:00)※90分制
価格:平日5280円、土日祝 6380円(グラスシャンパン付、緊急事態宣言中はノンアルコールスパークリングドリンク)
(税込・サービス料別)
詳細・予約はこちらのサイトへ
個人的に好きなホテル
六本木にあるグランド ハイアット 東京は、私にとって身近な立地にあります。デザイン性が高く、センスもサービスもトータルで私好みで、個人的にとても好きなホテルです。
7月にはこのアフタヌーンティの第二弾が開催されるそうですし、私の尊敬する、現代アーティストの村上隆さんのお花テイクアウトボックスも好評とのこと。夏は、ホテルのテラスが心地よく素敵なので、未体験の方は、お食事やコーヒータイムにどうぞ。スペシャルなひとときになると思います。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美