こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
グランド ハイアット 東京で「マリー・アントワネット アフタヌーンティー」が提供されているので、先日、出かけてきました。
マリー・アントワネットに献上されたという、クラシカルなチョコレートケーキを味わえ、歴史を感じるユニークな内容でしたので、みなさんにシェアしますね。
フランス「ニナス マリー・アントワネット」の紅茶を味わえるアフタヌーンティ
1672年創業の老舗紅茶ブランド「ニナス マリー・アントワネット」とのコラボレーションです。
「ニナス マリー・アントワネット」をご存知でしょうか。フランスの紅茶ブランドで、本店は、パリのヴァンドーム広場のすぐそばにあります。
1672年創業で、ヴェルサイユ王立菜園「le Potager du Roi(ル・ポタジェ・ド・ロワ)」唯一の契約企業。ベルサイユ宮殿の貴族やマリー・アントワネットに愛されたフレグランスを使ったフレーバーティーが魅力です。
*「ル・ポタジェ・ド・ロワ」(王の菜園)の話
太陽王ルイ14世の命で、ヴェルサイユ宮殿のそばに造られた現存の菜園。歴代フランス国王の食卓に出す野菜や、果物の供給の場でした。
マリー・アントワネットが愛したケーキとは?
バラやピンクをモチーフに、フランスらしいスイーツが並ぶアフタヌーンティ。中でも、チョコのジャーナリストとして気になったのは、やはりチョコレートケーキです。
「ニナス マリー・アントワネット」がマリー・アントワネットに献上したチョコレートケーキを再現した、というのが下の写真です。マカロンのお隣のオペラのようなチョコレートケーキです。名前は「ニナセット」。
ペストリー料理長の金子浩シェフによると「りんごとバラのエッセンスを使ったジュレを、チョコレートケーキでサンドしたもの」だそう。
「当時のレシピを忠実に再現すると、やや生地がぱさっとした感覚があるため、現代の嗜好にあわせ、イメージをキープしながらしっとりした生地に微調整した」ともお聞きしました。
このケーキは2種類がつながっていて、半分がローズのジャム、半分がりんごのジャムをサンドしたケーキです。
クラシカルな、ザッハトルテとオペラを両方思わせるようなケーキで、私はスコーンに添えられていた、生クリームと味わったりもしました。
さらに、ピンク色の三角のケーキ「ニナス オリジナル マリー・アントワネットケーキ」も美味しかったです。
これもニナスのオリジナルケーキだそうで、キャラメリゼしたりんごを使ったパウンドケーキで、バラのエッセンスを使ったジュレをケーキに染み込ませています。甘いピンクのアイシングと、りんご入りケーキのバランスがよいです。
ほかにも、バラが香るマカロンや、「ローズゼリー」「マスカルポーネチーズムース」などのグラススイーツ、野菜が美味しい「トマトミニキッシュ」などのセイボリー、バラの香りのスコーンも。
マリー・アントワネットのために作られた懐中時計や直筆レターも
「ニナス マリー・アントワネット」が所蔵する歴史的な品が展示されていて注目しました。
ひとつは、マリー・アントワネットのために制作された1827年製造の懐中時計(上の写真)もうひとつは、マリー・アントワネット直筆の手紙です。
歴史を愛する方も楽しめるアフタヌーンティだと思います。
INFO
マリー・アントワネット アフタヌーンティー
2021年4月1日〜6月30日
グランド ハイアット 東京 2階「フレンチ キッチン」
提供時間:15:00~17:00(ラストオーダー 16:00)※90分制
価格:平日5280円、土日祝 6380円(グラスシャンパン付、緊急事態宣言中はノンアルコールスパークリングドリンク)
(税込・サービス料別)
詳細・予約はこちらのサイトへ
個人的に好きなホテル
六本木にあるグランド ハイアット 東京は、私にとって身近な立地にあります。デザイン性が高く、センスもサービスもトータルで私好みで、個人的に好きなホテルです。
7月にはこのアフタヌーンティの第二弾が開催されるそうで、私の尊敬する、現代アーティストの村上隆さんのお花テイクアウトボックスも好評だそう。夏は、テラスが心地よく素敵なので、未体験の方は、お食事やコーヒータイムにおすすめ。スペシャルな時間になると思います。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美