グランド ハイアット 東京のオリジナル製菓用チョコレート『Grande H』

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チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。

グランド ハイアット 東京がオリジナルチョコレート「Grande H」を作り、使用しています。カカオバリー社へ、ペストリー料理長 金子浩さんが実際に赴き、完成したものです。

目次

グランド ハイアット 東京のオリジナルクーベルチュール『Grande H』

2003年に開業し、今年で16年目となるグランド ハイアット 東京が、オリジナルのクーベルチュールを完成させました。

クリスマスケーキに使用されているほか、バレンタインシーズンに販売されるチョコレートやスイーツに利用されます。

グランド ハイアット 東京ペストリー料理長の理想のチョコレート

「Grande H」は、2019年5月に、フランス・カカオバリー社(1842年創業)へ金子シェフが出向いて作られたもの。イメージや理想の味を伝え、試作を重ねて作られたそうです。ホテルには11月に完成品が届きました。

カカオ分は70%で、メキシコ産、ガーナ産、タンザニア産のブレンドです。

「クリスマスに特別な物を、また、オリジナルなもので付加価値をと考えて作りました。ホテルでは色々なお菓子を作るので、あまり個性的すぎない味わい、オールマイティですがカカオの豆のアロマを感じられるようなチョコレートです。また、飾りも作りますので、成形しやすいよう流動性があるもの。私の理想を伝えて作ったものです」(金子シェフ)

特別、チョコレートそのものをテイスティングさせていただくと、酸味も苦味も強すぎないバランス。スパイシー、ウッディ、ナッティなアロマを持ち、余韻がほどよいビターチョコレートです。

ホテルオリジナルクーベルチュールはめずらしい

パティシエやショコラティエ、そしてブランドが、オリジナルのビターチョコレート、ミルクチョコレートを製菓用チョコレートメーカーにオーダーメイドする例はありますが、日本のホテルオリジナル、となると私は聞いたことがありません。

そう私がお伝えすると、金子シェフは「そうですね。ホテルでとなると私も聞いたことがないです。初めてかもしれませんね」と話してくださいました。

ホテルならではのチョコレート、そのものを味わってみたいチョコレートファンがいるはずなので、いつかシンプルなタブレットを作っていただきたいと私は思います。(大小いろいろサイズがあってもよさそう?)

現在は、ホテル2階のフランス料理 オールデイ ダイニング「フレンチ キッチン」で開催されている「チョコレート アフタヌーンティ ブッフェ」でチョコレートファウンテンとなって登場しています。私もバナナやイチゴをディップしていただきました。

ホテルの名前「グランド 」をイタリア語にして「Grande」に。そしてHは、ハイアットと金子シェフのお名前の頭文字にちなんでいます』。

これからはボンボンショコラやチョコレートケーキ、クリスマスにバレンタインに。あらゆるアイテムに使われることになります。

ホテル独自の味のチョコレートが、お土産となり、その味がホテルを表し、ホテルの思い出と結びつく日が、やってきそうです。

text チョコレートジャーナリスト  市川歩美

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