こんにちは。サンフランシスコで書いています。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
2020年3月6日から8日まで、サンフランシスコで「CRAFT CHOCOLATE EXPERIENCE (クラフト チョコレート エクスペリンス)」が開催されています。会場はPalace of Fine Arts(パレスオブファインアーツ)です。
クラフトチョコレートエクスペリエンス(サンフランシスコ)とは?
サンフランシスコで「CRAFT CHOCOLATE EXPERIENCE (クラフト チョコレート エクスペリンス)」が、今年初開催。
アメリカを中心に、90以上のクラフトチョコレートブランド、つまり、カカオ豆からチョコレートを作るビーントゥバーチョコレートメーカーが集まっています。日本では知られていないブランドがほとんどで、小規模生産のメーカーが多いです。
会場は海のそばにある、広々とした会場「Palace of Fine Arts(パレスオブファインアーツ)」。気持ちの良いエリアにあります。
会場内では、チョコレートの展示販売のほか、クラフトチョコレート作りを仕事にする方々に向けたセミナーが連日行われます。
会場内はカジュアル
主催は「CRAFT CHOCOLATE EXPERIENCE 」という団体で、アメリカのクラフトチョコレートメーカーの有志が 関わっているもの。団体の設立には、ダンデライオン・チョコレートのソーシング担当、グレッグさんが関わっています。
会場が広々としていて、歩きまわると、たくさんのテーブルが並び、チョコレートがずらり。チョコレートの作り手が、来場者にチョコレートの説明をしています。
チケットを購入して入場した人は、多くの小規模チョコレートブランドの生産者と出会えて、試食ができます。基本的にチョコレートの販売はありません。
(*と聞いていましたが、買える場合があるようです、とニュースが聞こえてきました、と思ったら、結局しっかり買えるようになっていました笑 状況に応じてルールは緩やか、つまりフレキシブル)
クラフトチョコレートメーカー向けにFICAのセミナーも開催
会場で開催されているセミナーは、FCIA(Fine Chocolate Industry Association:クラフトチョコレートメーカー(カカオからチョコレートを作る仕事をする人やメーカーをサポートする組織)によるものです。1日中いろいろなセミナーがあり、活発なディスカッションが行われます。私も先ほど、1クラス参加しました。質問も発言も自由にされていて、とてもなごやか。
ただし当たり前ですが、英語なので、セミナーは英語がネイティブ同様にわかる方、かつプロのチョコレートメーカーの方だけのための内容です。
アメリカのクラフトチョコレート関係者が協力しあう
アメリカのクラフトチョコレートの特徴、と私が捉えているのは、カジュアルさと若いジェネレーション。それがこの会社にいると感じられます。
仲間たちが、Hi、元気だった?、と集う感じ。フレンドリーでお互いに情報交換しあい、たとえば「〇〇(ファーストネーム)がやるなら協力するよ」というような、つながり。
アメリカ西海岸なので、このエリアの文化やフレンドリーな人柄も関係しているかもしれません。(私の少ない経験で感じることですがNYとはぜんぜん違う気がします)
独特のフレンドリーさ、向き合っていることが同じもの同士が、お互い信頼しあって何かをする感じ。いまも私のそばで、”Hi!”から始まり、初めて出会ったらしいおふたりが楽しそう。私のテーブルにも「シェアしてもらっていい?」とおじさまが笑顔でやってきて、すぐそばでランチボックスを広げています(おいしそう)。向こうの椅子では、女性たちがブリトーをかじりながらおしゃべり、こっちもおいしそう。
只今こちらは6日のランチタイムです。
3つのセミナールームで、FCIAによるセミナーが開催されていますので、この後また参加してこようと思っています。
会場内には音楽が流れ、いい感じ。
ゆるりと始まっていく、この雰囲気がいいです。今夜は “Opening Night Party”があるので、私も参加予定。本開催は、明日7日と8日の2日間です。
CRAFT CHOCOLATE EXPERIENCE
San Francisco
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美