こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
東洋経済オンラインで、チョコフレークについて書きました。この記事は、その補足と個人的な小さな思い出などを書いています。日清シスコもですが、森永のチョコフレークファンの方も、多いかもしれませんので、よろしければ読んでください。
市川歩美執筆「チョコフレーク」についての記事はこちら
まずは、こちらが私が執筆したチョコフレーク関連記事。東洋経済オンラインで書きました。
記事を書いて、私自身、改めて勉強になりました。
日清シスコさんが、どれほど「チョコフレーク」という商品を大切に守り、思いを込めて販売し続けてきたかということです。
もちろん、今後も愛情を持って「チョコフレーク」を育て、守っていこうとしている。その心意気がよくわかりました。個人的には、日清シスコさんのコーンフレークのコーンの香りがとても好きです。みなさんは、いかがですか?
森永チョコフレークに心から感謝
そして、惜しまれながらも役割を終えたのが、森永チョコフレークです。思い出が多く、私はこのチョコレートに、心から感謝したいと思っています。
とにかく、私は子供のころから「森永チョコフレーク以外のチョコフレークはない」と信じていました。もしかしたら日清シスコのものを、森永だと信じて食べていたかもしれません。日本には多分、私のような人がたくさんいるのではないでしょうか。
だって、テレビCMの「森永、チョコフレーク(ピポピポ)」。私たちは、これを何度耳にしたことでしょう。もはや、私の心にというか、体に、チョコフレークは森永であると、無意識に刷り込まれていたようです。
かつてのチョコフレークのパッケージ
森永製菓の社内には、販売開始当時のチョコフレークのパッケージが大切に保存されています。これをみたとき、私は、一瞬で昭和にタイムスリップしてしまいました。
確かにこういう色彩の、こういう箱でした。
思い出を辿れば、あの、しゃかしゃか、という箱を振ったときの音がいまも聞こえてきそう。しかし、なぜ私たちは、チョコフレークの箱を、ああも振りたかったのでしょうか……。
箱をふればしゃかしゃかしゃか、だけど夏になると全部くっついてしまって、ごそごそごそ、という音にかわる。だけど、そのくっついたチョコフレーク(もはやチョコのかたまり?)も、食べ応えがあって、美味しかったです。
手をべたべたにしてたべたこと。最後は、口を大きくあーん、とあけて、粉々になった細かいのを、すべて残さずたべきる。口から、胸にフレークがこぼれおちないように上手に。
そんな子どものころの感覚を、私は全部、覚えています。
チョコレートが子どもの頃から、ほんとうに好きだった私は、チョコは人と変わらない友だちでした。同じ思い出をシェアしている友だちだと思っているので、お礼をいいたいのです。
あのときはありがとう。
楽しかったなー、森永チョコフレークの思い出は、工夫や好奇心、常に笑顔とともにあります。
東洋経済オンラインの記事は、そっと心の中で、森永チョコフレークにお礼を言いながら書いてもいます。次世代のチョコフレークのバトンを受け取った、日清シスコさんに、よろしくお願いします、とも、勝手にですけど、思いながら書きました。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美