こんにちは。チョコレートを主なテーマに掲げるジャーナリスト、市川歩美です。4月20日の日本経済新聞で「まるごと味わうカカオ」と題して、記事を書きました。ぜひ手にとって、新聞を広げて読んでみてください。
nib(ニブ)のカカオパルプのメニュー
nibの眞砂翔平さんは、2023年にカカオ産地(コスタリカ)へいき、これまで培った製菓技術をいかして、カカオパルプをはじめ、カカオニブやカカオハスクを使った品々をデザートコースにして提供しています。

ギモーブは左の白いまるいもの。カカオバターのようかんは、右端です。

こちらが「カカオと海」。カカオパルプのアイスクリームは真ん中の白い方。チーズケーキはいちばん向こう、右端です。カカオパルプあん(もち粉とカカオパルプを煮詰めたもの)をとろりと全体にかけてあります。
ミニマル ビーントゥバーチョコレートのカカオパルプエール
ミニマルビントゥーバーチョコレートでは、カカオパルプエールが人気です。チョコレートにも食事にもあうフルーツエールです。
2014年創業のビーントゥバーのブランド。チョコレートのストーリーを伝えやすいといった考えもあり、カカオパルプを使ったメニュー開発を創業当初から積極的に行ってきました。

チョコレートケーキは祖師ヶ谷店限定です。カカオパルプが使われています。

カカオパルプとは?
チョコレートジャーナル読者ならわかる方が多いと思いますが、一般の方は、カカオパルプとはそもそもなんなのか、まだわからないのでは、と私は思っています。いまいちど、ですが
カカオパルプ=カカオの果肉です。
詳細は、私の著書2冊にもくわしくかきましたが、以下の記事も参考にしてください。


カカオの価格高騰が世界的に問題となっています。カカオの持続可能性を考えるうえで、カカオそのものに目をむける人が増えることは必須ではないでしょうか。素職人も企業も素材としてのカカオにより目をむけている。そんな時代がこうしたみずみずしいメニューにあらわれています。
text & photo 市川歩美

