【The Chocolate Journal チョコレートレポート】
text Hiroko Ono
ベルギー発のチョコレートブランド、ピエール マルコリーニ 銀座本店と名古屋店のカフェで、9月1日から新作の「パフェ〜マロン&プラリネ」が登場します。
発売開始前の8月27日に、パフェ評論家の斧屋さんとチョコレートジャーナリストの市川歩美さんによる、チョコパフェ会「斧屋・Ayumiのチョコレートパフェの深い話 その5」が、ピエール マルコリーニ銀座本店で行われました。参加者は「パフェ〜マロン&プラリネ」を、一足先に味わう機会に恵まれました。
ここでは、イベントに参加した私(Ono)が、イベントの内容をレポートし、パフェのことも少しお伝えします。
ピエール マルコリーニのチョコレートパフェの歴史
2022年8月27日、午前10時に、イベントが始まりました。
イベント前半には、斧屋さん、市川歩美さんのお二人からチョコレートパフェ界におけるピエール マルコリーニの偉大さについて、解説がありました。
銀座の地にピエール マルコリーニ銀座本店がオープンしたのは2001年。21年も前のことです。
オープン当初から、定番チョコレートパフェ「マルコリーニ チョコレート パフェ」は販売されていました。今も変わらない、銀座本店の人気メニューです。
「チョコレート専門店が20年以上も長く同じメニューを、しかもパフェを販売し続けているのは大変に珍しいこと」と、お二人はイベントで声を揃えていました。
上の写真が、2001年からメニューになっている「マルコリーニ チョコレートパフェ」。
このパフェが多くの人に好かれる王道の構成であり、人を魅了する美味しさも兼ね備えていること。20年以上のロングセラーだということ。秀逸なパフェだと、改めてわかった私(Ono)です。
シェフのこだわりポイントは?
続いて、会場にはパフェを考案したピエール マルコリーニ銀座本店の石垣シェフが登場。
パフェの構成について、全員に配られたパンフレットを元に、直々に説明がありました。
ピエール マルコリーニの秋の新作パフェ「パフェ マロン&プラリネ」のパンフレットはこちら。
秋の新作パフェに選ばれた素材は、栗とプラリネ。
茶色の濃淡だけで構成されたシンプルなパフェで、外観から栗が見えないため、一見では栗のパフェとわからないビジュアルです。
ただこのシンプルさはビジュアルだけ。味わいは意外と、攻めているのです!
イベントでは無言で約15分チョコパフェと向き合う
石垣シェフの解説の後は、会場に一斉にパフェが登場。参加者全員が、パフェを実食します。
深くパフェを味わうために、約15分間(今回は20分弱)全員、無言でパフェに向き合いました。
じっくり味わったら、感想を皆で語らう時間ですが、試食のあと、イベント参加者一同が驚くことになります。
ピエール マルコリーニのパフェの変化
その驚きやパフェの内容、参加者の反応は、9月1日に公開する後半記事でレポートします!
ところでイベント後半、ピエール マルコリーニのパフェを銀座本店オープンから長らく、パフェを味わってこられた斧屋さんと歩美さんが
「ピエール マルコリーニの季節のパフェは、現在発売中の夏パフェから傾向に変化が見られる」
と語っていました。
歩美さん曰く「ピエール マルコリーニは昨年秋、日本での運営会社が変わりました。新しい会社になったことで、商品開発において、カカオからチョコレートを作る、イタリアにルーツがあるマルコリーニさんらしさなどを出すようになっている」そうです。
少々とがったものでも、チャレンジする雰囲気が増しているのかもしれません。
パフェを考案された石垣シェフは「マルコリーニ氏はこだわりの強さ故か、なかなか変というかユニークな人。そのマルコリーニ氏の個性も展開する商品に落とし込めていけるといいと思っています」と、話していました。
最新の「パフェ〜マロン&プラリネ」がクラシカルなパフェとは一線を画す、意外と凝った「攻めパフェ」の一面があるのも、そんな背景があったからなのですね。
パフェの内容のことは、9月1日公開の記事でレポートします。
【The Chocolate Journal チョコレートニュース】
text:Hiroko Ono
編集:市川歩美