こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
東洋経済オンラインで、明治「チョコレート効果」のヒストリーと、日本の消費者のチョコレートへの意識の変化について書きました。
公開当日から人気記事ランキング2位などになり、その後もうれしいことにアクセス多数です。みなさんも、ぜひ読んでください!
東洋経済オンライン記事のリンク
東洋経済オンラインの記事のリンクは以下です。
「チョコレート効果」長期低迷⇒躍進の意外な裏側
1998~2014年はお荷物、粘りの健康志向が結実(テキスト 市川歩美)
チョコレート効果、苦節17年だった
記事を読んでくださった方。いかがでしたか?
今や人気スターのような「チョコレート効果」にも、不遇の時代があったことを取材して改めて知り、私は感動してしまったのです。「苦節17年」というキーワードは、私がつけました。まるで不遇の時代を乗り越えて今活躍する、芸能人さん、有名人さんのようですね。
17年という年月は気が遠くなるほど長いです。信念を貫き、ついにスターになったチョコ。新しい文化を作ったチョコ。そのチョコを育てた明治さんの姿勢を、私たちもちょこっと見習いたと思いました。(チョコだけに……)
チョコレート効果・1日に食べてよい量は
チョコレートジャーナルでは、私が記事でふれていない点を、少し補足したいと思います。
たぶん、みなさんのなかには「健康を考えて味わうチョコレートだし、ギルティーフリー、とはいえいくらでも食べていいわけじゃないですよね」などと、考えている人がいるような気もします。
そんな方のために、「チョコレート効果」のカカオ72%を、1日にどのくらい食べてもよいか、まとめておきます。
一般的には、1日に200kcal(キロカロリー)程度の間食が適量(厚生労働省)だと言われていますので、おいしく健康に食べたい目安は1日3枚から5枚がおススメです。(約84 kcal~約141kcal)
ちなみにチョコレート効果72%には、1枚で127mg、5枚で635mgのカカオポリフェノールが含まれます。
チョコレート効果の公式サイトより引用
明治の公式サイトの文章が、参考になると思います。みなさん個々の体調や体質にもよりますが、一般的には、3〜5枚くらいがよさそうですね。
また、ポリフェノールによる効果を期待する場合「少しずつ毎日味わうとよい」とされています。理由は、ポリフェノールは体内に長時間蓄積されず、摂取しても数時間でなくなるからです。
チョコレートは万能薬ではない
そしてチョコを伝える仕事をする立場として、あらためて書いておきたいのは、チョコレートは万能薬ではない、ということです。
チョコレートの原材料、カカオに含まれる「カカオポリフェノール」を摂取することで、健康効果が期待できる。これは明治さんによる研究の結果であって、とても参考になりますね。
ただし、多様性といいますか、人はそれぞれ違うこともお忘れなく。
たとえば、100人いたら100人の顔はまるで違うように、その100人は、体質も、体調も全く違います。仮に体質が似ていたとしても、日によって、年齢にや気分によっても違います。
仮にですが「チョコを食べて痩せた」という人がいたとしても、それは多くの人に当てはまるものでしょうか?即、ユニークな話だからと信じてしまうのは安易だと思うのです。それは事実なのか、再現性が高いのか、どのチョコをどのくらい食べた結果か、痩せた理由は他にあるのでは、と落ち着けば思い至るはずです。
私などはチョコに限らず、極端なものいいや言い切りは、誰かがなんらかの利益を得るためではないかと、逆に慎重になるほうです。なので結論。チョコは人それぞれの体調・体質・状態にあわせ、適切に適量、楽しむようにしましょうね。
チョコレート効果はナッツ入りもおいしい
「チョコレート効果」には、アーモンドやマカダミアナッツを組み合わせた商品もあって、ナッツの栄養も摂りたいとき、私もおやつにすることがあります。
チョコレート効果には、アイスクリームもありますね。これについては、次回、チョコレートジャーナルで記事を書いてくれている、荒木千衣さんがレポートしてくれます。夏にふさわしいので私も、お店で見つけたら、味わってみるつもりです。
改めて、チョコレート効果の苦節17年の話。東洋経済の市川歩美による取材・執筆記事を、ぜひ読んでください。
text & photo
チョコレートジャーナリスト 市川歩美
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