【The Chocolate Journal チョコレートニュース】こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
ラ・メゾン・デュ・ショコラが2023年のクリスマスコレクションを発表しました。テーマは「ノエル ジヴレ」です。雪の結晶をモチーフにした、美しいコレクションです。
2023年のクリスマスは雪の結晶をモチーフに
今年のコレクションは、フロコン、つまり凍てつくような雪の結晶、顕微鏡でみた結晶がモチーフです。
ニコラ・クロワゾーシェフによると、今回のコレクションは、フランスのデザイナーでジュエラーの、Capucine Huguetさんとの出会いから生まれたもの。
空から舞い降りてくる雪の結晶、それも顕微鏡でみたミクロの世界の雪をモチーフに作品を作るデザイナーさんだそうで、Capucineさんはこれらの作品を通じ、地球の気候問題を前面に出し、世に伝えようとしています。
ラ・メゾン・デュ・ショコラのアドベントカレンダー2023
2023年のアドベントカレンダーをご紹介しますね。素晴らしいです。
雪の結晶の形のアドベントカレンダーです。
毎年ラ・メゾン・デュ・ショコラのアドベントカレンダーはデザイン性が話題になりますが、今年も素敵ですよね。
毎年買うファンの方も、また去年の真っ赤なギフトボックスのような形のアドベントと大きく変わって、ワクワクしていることでしょう。
26個のチョコレート入りで、中身はラ・メゾン・デュ・ショコラのプラリネやキャレなど15種類です。白と青のデザインが、冬のホリデーシーズンにぴったり。24日間、ショコラを味わいながらカウントダウンしましょう。
クリスマスの「コフレ ジヴレ」は4種
そしてやっぱり、楽しみなのはボンボンドゥショコラのボックスです。
「コフレ ジヴレ」は、雪の結晶をデザインした、美しいボックス入りのショコラ。16粒、24粒、40粒、110粒の4種類があります。値段は、6480円から31,968円まで。メゾンの定番レシピと、コレクション限定レシピを詰め合わせています。
クリスマス限定レシピ2種
クリスマス限定ボンボンドゥショコラは、2種あります。
「ガナッシュ ハイチ」は、ハイチ産シングルオリジンのカカオを使ったプレーンガナッシュです。カカオ72%のダークガナッシュ。最初のアタックはスパイシー、続いてウッディー。まろやかでやさしいカカオの風味です。
「プラリネ マイス」はコーンのプラリネです。コーンが好きな私は、個人的にうれしい!ミルキーでキャラメル感のあるミルクチョコレートに、香ばしくキャラメリゼしたポップコーンの風味。ゲランドの塩が効いています。
ニコラ・クロワゾーシェフによるオブジェは必見!
そして、日本で展示されるので必見。ニコラ・クロワゾーシェフが作る、チョコレートを使ったアートピースです。
精巧さ、デザイン性の高さに、私は毎年驚かされていますが、今年のクリスマスのアートピースも必見。高さ71センチ、7.9キログラムに及ぶチョコレートのオブジェ「プロコンジヴレ」です。近くで見ても細部まで美しく、感じ入ってしまって、シェフに「すすす、すごいですね」みたいなことを申し上げてしまいました……。
すべてチョコレートで作られているのはもちろんのこと、3つの異なるサイズの雪の結晶が、いくつも積み重なっています。
構造は5層で、手作業で1880個もの飾り穴が施されているそう。さらには、全体で300個ものパーツが組み合わさり、ホワイトチョコレート、ミルクチョコレート、ダークチョコレートのカラーの調和も美しい。私はできる限り顔を近づけて、じーっと見続けてしまいました。
シェフいわく「作るのに1週間かかります」とのこと。
日本で展示されますので、ぜひご覧ください。10月6日から11月12日まで丸の内店、11月13日から12月25日までは虎ノ門ヒルズ店で展示予定です。
Capucineさんのジュエリーも素晴らしい
来日されていた、ニコラ・クロワゾーシェフとお話したときの写真です。クロワゾーシェフは、私にCapucine Huguetさんによる、雪の結晶の形のリング(指輪)をお持ちくださり、私に手渡して見せてくださったので、指にはめさせていただきました。高級感のある、美しいジュエリーなのです。
2本の指を渡す形ではめる指輪で、実は気に入ってしまい、サイズがあったら買ってしまいそうでした(笑)
クリスマスコレクションとともに、ラ・メゾン・デュ・ショコラのバレンタインコレクションも発表されました。「ボンジュール パリ」をテーマにした楽しいコレクションです。こちらは、改めて書きます。
【The Chocolate Journal チョコレートニュース】text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美