日本経済新聞「沖縄黒糖新時代へ」NIKKEI The STYLEで書きました

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こんにちは。市川歩美です。

2023年1月22日(日)の日本経済新聞、NIKKEI The STYLEで「沖縄黒糖新時代へ」として私の取材・執筆した記事が公開されました。

バレンタインシーズンで、私がチョコレート関連で嵐のように慌ただしくしており、チョコレートジャーナルでご紹介するのが遅くなってしまいました。すでに多くの「読みました!」メッセージを全国から頂戴しています。ありがとうございます!

電子版で公開され、どなたでも読めるようになりました!
「沖縄黒糖の新時代 チョコレートやフランス料理に変身」(NIKKEI The STYLE)

目次

沖縄で黒糖作りが始まり、400年

今年は、沖縄に中国(福建省)から、黒糖作りが伝わって400年目の節目となります。

もちろん、おやつに袋入りのかち割り黒糖を食べる、といった昔ながらの楽しみ方も沖縄で継承されていますが、今、沖縄では新しい黒糖の魅力が発見され、新たな使い方が提唱され、広がっています。

記事内では、北谷町にある「タイムレスチョコレート」と、フランス料理人の由井恵一さんのお話を中心に書きました。カカオとあわせる黒糖、カクテルにもあう黒糖、調味料としての魅力を伝えています。

まるでワインのようにテロワールが現れる、沖縄の伝統的な黒糖。その魅力は深く、私自身も、味比べしては、ワインのよう、カカオのよう、などと感じていたことがあります。

渡久地さんの黒糖

宜野座村の黒糖職人、渡久地克さんとともに、私もサトウキビ畑に入り、全行程を取材しましたが、できあがった黒糖が体験したことのないような風味を持っていました。

渡久地さんの黒糖小屋で(市川歩美撮影)

当日刈り取ったサトウキビの個性が黒糖にしっかりと現れているのでしょう、まるで青のりのような香りが広がるのです。私はホテルに持ち帰り、いつまでもその青のりのような香りが消えないことに驚いていました。サトウキビを刈るところからすべてをみているので、一層感じ入ってしまったのです。

由井さんの黒糖を使った料理

記事に書いた、由井さんの「黒糖ガストリック」は、簡単です。小鍋かフライパンに、黒糖をいれて、ほんの少しお水をいれて、ブツブツと沸騰させて焦がします。そこに酢を入れて、もういちどフツフツさせて焦がして出来上がり。

それを家で作ったふつうのカレーに入れてみてください。老舗ホテルのカレーみたいになります。

日本経済新聞をお読みになっている方の中には、当然ながら企業のトップの方も多く、そういった方からメッセージも届いています。つい先日も、ある企業の方から「歩美さんが書いていましたね」とお声をかけていただき、みなさま声を揃えてとてもこの記事が参考になった、今後沖縄黒糖を使った取り組みをしていきたい、とおっしゃるのでした。

サトウキビ栽培は、沖縄の基幹産業です。そして伝統的な製法で作られた黒糖は、風味豊かでとても美味しい。

沖縄黒糖500年時代に向けて、沖縄で400年続いてきた「ブラックシュガー」つまり、黒糖の魅力を多くの業界の方々に知っていただき、日本の文化のひとつとして継承されることを願っています。

私は、昨年何度か仕事で沖縄へ行く機会があり、沖縄の歴史や人々の生活、奥行きや文化に触れました。これまでになく深く感じ入ることとなり、多くの発見もありました。

昨年は日本経済新聞に2度、沖縄をテーマに記事を書きましたが、今年は、沖縄もひとつ私の取材テーマに掲げ、取材・情報を発信して行く所存です。

*日本経済新聞電子版の記事のリンク
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD1590F0V11C22A1000000/

text & photo ジャーナリスト 市川歩美

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