【The Chocolate Journal チョコレートチョコレート&レポート】
こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
パスカル・ル・ガック東京で人気の「花ひらくパフェ」が、2022年もスタートしました。
毎年春から年内くらいまでの限定メニュー。フルーツや素材を厳選し、味にとことんこだわったパフェは、多くのファンを魅了しています。
2022年は、4月1日からスタート。例年どおり、定番のチョコレートのパフェと、季節のフルーツのパフェの2種が登場。この記事では、新作の「パルフェフルーリー フレーズ」をご紹介します。
パルフェフルーリーフレーズ 2022 の内容は?
それにしても好きなんです、パスカル・ル・ガックのパフェ。上品な美しさと考え抜かれた味のバランスに魅了され、記憶に間違いがなければ、私は登場以来、全パフェ皆勤賞です。
「まってました」なファンが多いと思いますが、私もそのひとり。早速、2022年のイチゴのパフェを早速いただきました。
毎年スタートは、たいていイチゴのパフェですが毎年、内容がかわります。今年は、イチゴが2種使われ、柑橘の文旦とサクラの風味とマリアージュ。
内容をご紹介します。
グラスの下から上にむかって書きますね。
・アールグレイのジュレ(岐阜・コンパスのもの)
・ジュレの中に、フレッシュな文旦がところどころに沈んでいる
・白あんの生クリーム
・イチゴのマリネ(フランボワーズのコンフィチュールとイチゴをあわせている)
・文旦のフレッシュなソルベ
・イチゴとトンカ豆のアイス
・サクラ風味の桜の花の形のメレンゲ
・サクラ紅茶をパウダーにして入れた、葉っぱの形のチュイール
・サクサクした和三盆のブールドネージュ
・自家製文旦塩をぱらり(文旦の皮を乾燥させて塩をまぜたもの)
・ナチュラルなイチゴ風味のチョコレートの花
フレッシュイチゴのプチプチ、サクッとする桜のメレンゲ、ぷるんとしたアールグレイのジュレ。
どこをどうすくっても食感が軽快、風味よくまとまります。トンカ豆とイチゴのアイスも、文旦のソルベも、単一で味わうとその美味しさが際立ったわかり、「おいしいなー」と、ぶつぶつつぶやくのを抑えきれなかったりして(あやしい人っぽい)笑。
文旦の果肉がジュレの中にたくさん入り、酸味と苦味を加えています。果皮の香りよく、アールグレイはベルガモットと相性よく。トンカ豆とサクラの香りも共通しますね。アールグレイの香りはほのか、みずみずしいです。
パスカル・ル・ガック東京のパフェが好きな理由
改めて、私が、パスカル・ル・ガック東京のパフェを好きな理由をお話しますと、ヴィジュアル以前に、徹底して、味を考え抜いてあるとわかるからです。
まあ、わかんない人多いだろうからこのくらいでいいや、という感じが一切ない。
出し惜しみしてないものには、向き合う気持ちが変わります。私はそうなんですが、そういうものではないでしょうか。そして味わう人を思って作られているのがわかれば、やさしさという価値をいただけますね。
上品で美しく、音もいい。パフェを味わうサロンの空間も、スタッフのみなさんのさりげない気配り、心地よいご対応もうれしく、パフェをとりまく多くが、細かいところまで行き届いています。
パフェを作っている、パスカル・ル・ガック東京のスーシェフ、野澤倭歌菜さんは、味わいやすさを考えたイチゴの切り方のこと、「わざとらしくない感じ」のさくら味のこと、お花見もひとつのテーマにして、和の要素をとりいれていることなどを教えてくれました。
このパフェは、ゴールデンウィークあけくらいまで提供予定です。
気をつけていただきたいのは、パフェは皆勤賞、というファンが多いため、電話予約制です。突然お店にいってもオーダーできないので、必ず、3日前以前にお店に予約をいれてから、お出かけください。
アマゾンカカオを使ったチョコレートのパフェもとても美味しいので、改めてご紹介します。2022年も、年末までどんなパフェが登場するのか、今から楽しみです。
パスカル・ル・ガック東京
インスタにこのパフェの詳細があります
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美