こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
ジャン=ポール・エヴァンが、2021年のビュッシュドノエルを発表しました。現在予約受付中です。この記事では、3種のビュッシュの内容をご紹介します。
ジャン=ポール・エヴァン2021年クリスマスケーキ
ジャン=ポール・エヴァンの、2021-2022のコレクションテーマは<Des lendemains qui chantent (明日への希望を歌おう)>です。
朝、ふと口ずさめばその一日が幸せになるーー。そんなおなじみの曲に、希望のメッセージを込めたというクリエーション。「幸せをもたらすこと」は、ジャン=ポール・エヴァンシェフが、創作する際に大切にしているコンセプトです。
ビュッシュ ラ ヴィ アン ローズ
バラ色のイルミネーションモチーフがきれい!
「ビュッシュ ラ ヴィ アン ローズ」は、ペルー産カカオのムースとクレームブリュレ、栗とアーモンドのビスキュイを組合せたビュッシュです。ピンクの電飾はショコラで作られています。
「ティムットペッパーとペルー産カカオのムースの組み合わせが特徴で、それがよくあいます」(ブランド担当者による説明)
取材のため特別に事前に味わいました。リリースベースの記事には、なかなか断面の写真はないと思いますので、チョコレートジャーナルでは、写真とともに私の感想も少し書きます。
チョコレートが主役のチョコ好きな方のためのビュッシュです。ふわりとやさしいムース、さりげないティムットペッパーとペルー産カカオとバニラの調和。外側の薄いチョコレートコーティングの存在も良く、ポップなヴィジュアルにして、とても美味。ジャン=ポール・エヴァンならではのクリエーションです。
ビュッシュ モン トリュック アン プリュム
カラフルで、大きな羽根飾りがきれい!
「ビュッシュ モン トリュック アン プリュム」は、フランスの有名なレビューに由来しています。カカオ分67%のマイルドなチョコレートムースに、ライムを加えたヴァニラムースを合せて。洋ナシとユズのジュレがアクセントです。
「ライムとバニラのムースには、良質なマダガスカル産バニラを使用。生のライム果汁とゼストも加えているので、フレッシュ感があり、洋ナシと柚子の相性もよいです」(ブランド担当者による説明)
味わった私の感想は、まずは、柚子の香りがぱっと華やか、洋ナシとバニラが調和し、ライムはほのかに。柑橘が香り立つさわやかなチョコレートケーキが好きな方、特に柚子とチョコレートのマリアージュがお好きな方は、ぜひこのビュッシュを選ぶべき。チョコレートをしっかり感じつつも、みずみずしいビュッシュです。
ビュッシュ ヴィヴ ル ヴァン
冷凍配送可能な、オンラインブティックで予約して購入できるビュッシュもあります。それがこちら、「ビュッシュ ヴィヴ ル ヴァン」。
シンプルに、ペルー産カカオのムース、ビスキュイショコラ、一番したに、ピスタチオ風味のチョコレートを組み合せています。
ユニークなのは、イラストです。今にも風に飛ばされそうなサンタクロースが木につかまっています!これは、実はフランス版の「ジングルベル」がモチーフに。
フランスの「ジングルベル」の歌詞は、英語とも日本語とも異なるのを、ご存知でしたか?
サビの「ジングルベル、ジングルベル、鈴がなる」はフランス語で “Oh, vive le vent, vive le vent, Vive le vent d’hiver” という歌詞で、vent は風、それとイラストをかけているわけです。
ジャン=ポール・エヴァンさんのクリエーションは、フランス語のいいまわしや、カルチャーとコネクトしているものが多くて、ああ、なるほど、となることが多いのです。
冷凍でお届けするガトーなので、遠方にお住まいの方への贈り物にもおすすめ。
購入方法などの情報
ジャン=ポール・エヴァンのビュッシュ3種。毎年人気が高いので、ご希望の方は、早めに以下のリンクを読んでご予約することをおすすめします。情報は以下。
<ビュッシュ ドゥ ノエル 2021 受注期間>
https://www.jph-japon.co.jp/Page/News/211005/
ジャン=ポール・エヴァンのビュッシュドノエルの予約・くわしくはこちら
text & photo
チョコレートジャーナリスト 市川歩美