こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
「おいしいマルシェ」の連載で、イタリアのヴェンキのシグネチャー、ブック型のチョコレートについて書きました。この記事でも内容をご紹介します。

ヴェンキのブック型の缶入りチョコレート
1878年、イタリアのトリノで創業したチョコレート店「ヴェンキ」には、人気の缶入りのチョコレートセットがあります。
ヴェンキは、日本国内にも東京・銀座をはじめ、大阪、名古屋、札幌と、全国にお店があります。
お店に入ると、キラキラのインテリア、そしてチョコレート。まぶしいほどきれいです。主に、トラディショナルなチョコレートがお店を埋め尽くしていますが、中でもシーズンごとに、注目したいのはブック型の缶入りチョコレートです。
ショッピングバッグもお揃いのデザイン
こちらが、現在販売されている、ブック型の缶に入ったチョコレートです。大きめのリボンもきれい。ショッピングバックもお揃いのデザイン。
深いブルーをベースに、お花や鳥がモチーフ。モザイクアートでできたジュエリーボックスのようなイメージがあります。ぱっ、と明るいオレンジの背表紙とリボンがきれい。
今シーズンだけの限定デザインなので、気に入った方はお早めにどうぞ。
イタリアのチョコレート「クレミノ」
缶を開けると、中には「クレミノ」が、きれいにきっちり、おさまっています。
「クレミノ」は、クレミーノとも呼ばれる、イタリアの伝統的なチョコレートで、イタリア・ピエモンテ州で生まれたヘーゼルナッツのペースト入りのクリーミーなもの。中は、3層になっているのが一般的です。
「クレミノ 1878」はプレーンなクレミノ。ミルクジャンドゥーヤでアーモンドペースト入りホワイトチョコレートがサンドされています。「抹茶」味はフルーティです。めずらしいですね。
私は「カプチーノ」がお気に入り。カプチーノの味をクレミノで表現しています。「ダーククレミノ」は、ダークジャンドゥーヤ&アーモンドペースト入り。
イタリアの老舗らしいクラシカルなデザイン。アイコン的なブック缶。
実は、私もプレゼントしていただいてうれしかったんです。きれいな紙袋に入った、お揃いのブック缶。美味しいチョコレート。「かわいい」と気分がアップして、軽くときめくこの感じ。プレゼントって、これが大事なんじゃないでしょうか。
イタリアのヴェンキにて
私が、イタリア・トリノ取材で撮影した、現地の「ヴェンキ」のブック缶の写真を、お見せしますね。
ジャンドゥイオットがずらりと入っていますね。本国のヴェンキにも、多くのブック型の缶が販売されています。
ヴェンキは、トリノ空港の中にもショップがあります。私が立ち寄るのは、大抵取材を終え、フライトを待つ間で、無事空港のいつものこの場所についた安心感とともに、ジャンドゥーヤやクレミノをいくつか買って、座って、ようやくあとは飛行機に乗るだけ、ふう。
ヴェンキのチョコレートは、個人的にはそんな気分とセットになっています。
text & photo
チョコレートジャーナリスト 市川歩美