新型コロナウイルスの影響で販売できなかったパリのイースターチョコレート、少し販売可能に
こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。世界が大変なことになっていますね。日本で人気のパリのチョコレートブランドの、苦しい状況が続いています。
そんな中、今日は少しだけ明るいニュースをお届けします。
以前も記事でお知らせした、Laurent Duchêne(ローラン・デュシェーヌ)のイースターチョコレートが、時間限定・予約販売が決まりました。販売されるチョコレートの写真をこの記事で、ご紹介します。
ローラン・デュシェーヌのイースターチョコレート
ローラン・デュシェーヌの今年のイースターチョコレート。すごいです。ほんとにチョコなの??と尋ねたくなるほど。
いかがでしょうか。チョコレートで作った、ふくろうのオブジェです。
多くのパーツを作って、組み合わせた、とても手が込んだイースターチョコレートです。
一時は、コロナの影響でイースターにたくさん用意したチョコレートを、販売することができないのでは、という状況になりましたが、無事、このチョコレートが、パリで販売されることになったわけです。本当に、よかったですね。
ローラン・デュシェーヌ(パリ)の開店情報
販売についての、情報です。
販売場所は、パリのローラン・デュシェーヌ
日時は、28日土曜日で、時間限定でオープンするそうです。お菓子やチョコレートを販売します。
詳細は以下です。
・15区のお店と、Vincennes(ヴァンセンヌ)のお店は、28日土曜日9h〜13時のみ営業
・13区のお店:朝8h30 〜17まで営業(当面月〜土、できる限り営業予定)
*商品は基本予約販売。13区のお店 Tél : 01 45 65 00 77 で対応。
*イースターチョコレートは時間やお店によって販売する種類が異なります。
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、閉店が続いていた人気店。お近くの方は、参考になさってください。
ローラン・デュシェーヌ2020年新作イースターチョコレートを一挙にご紹介
それでは、デュシェーヌ・京子さんから届いた写真を、一挙にご紹介しますね。
まず、今年の大傑作。チョコレートのフクロウです。
じゃーん、とカメラ目線。
この写真は、まだ感染が広がっていない時期に撮影されたアトリエ風景です。たくさんのチョコレートのふくろうが仕込まれていますね。
続いて、ミツバチのチョコレート。こちらもかわいいです。
こんなにたくさん、ミツバチがアトリエで生まれていたとは!
ミツバチのチョコレートには、エクアドル産62%のノワールがメインに使われています。
さらにこちら。うさぎのイースターチョコレートも、とってもラブリー。
この子は「料理人のウサギ」で、コートジボワール産カカオ38% のミルクチョコレートを使っています。
こちらの子は「パン屋さんのウサギ」です。
エクアドル産カカオ 62% のノワールをメインに使用、中には魚のショコラ入り。
うさぎたちは似ているようですが、別の職業。料理人と、パン屋さん、というフランスらしい職業についているのです。
タマゴとみせかけてピスタチオ型!イースターチョコレート
スタイリッシュなチョコレートもあります。
タマゴ?とおもいきや……?
ピスタチオです!
京子さんいわく「Chocolat blanc caraméliséとChocolat blancに、自家製のPâte de pistache を合わせたもので、中には自家製のpraline pistaches が詰まってます」
アップにするとこんな感じです。
パリにお住まいのみなさん、今、外出制限のルールは厳しいと思いますが、お近くなら13区のお店にお電話のうえ、チョコレートやお菓子をオーダーしてみてください。
ヨーロッパでクリスマスと並んで、チョコレートが最も売れるシーズンはイースターです。厳しい状況ではありますが、少しでも多くの方に春を告げるイースターチョコレートが届き、明るい気分になれますように。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美