こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
岡田美術館が、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」をモチーフにした新作チョコレートを発表しました。2020年4月5日から箱根の岡田美術館ミュージアムで販売されますが、先駆けて、日本橋三越本店「スイーツコレクション」と、伊勢丹新宿店「スイーツコレクション2020」でも販売されます。
葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」をショコラに
Okada Museum Chocolate(ブランドの正式名称は英語標記)は、箱根にある美術館のミュージアムショップで販売されているオリジナルチョコレートです。
近年、岡田美術館は収蔵作品をモチーフにしたチョコレートを発表しています。
今年は 4月5日から始まる展覧会にちなみ、葛飾北斎の「富嶽三十六景」から「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」(両方岡田美術館収蔵)がモチーフです。
葛飾北斎「神奈川沖浪裏」の波涛をダイナミックにざぶーん、と
新作の内容ですが、上の段の写真がこちらです。フレーバーは、写真右をチェックしてください。
2種の素材を組み合わせる(カットすると2層構造が多い)、三浦直樹シェフならではの、高いセンスと技術。私は独自に「ミウラマジック」と呼んでいますが、斬新さと上品さを兼ね備えています。
巨峰とチーズをあわせた「ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズ」、胡桃とメープルシュガーをあわせた「胡桃×メープルシュガー」など。素材の高い風味と、2種がくみあわさり、素晴らしいマリアージュを体験できます。
葛飾北斎「凱風快晴」の赤富士をショコラに
下の段は、朝日に染まる富士をモチーフにしています。
内容は写真右。
「え、これとこれが組み合わさるの?」と、次々、好奇心を掻き立てられるのが、三浦シェフのショコラの特徴。
「北斎ブルー」とも呼ばれる、北斎の愛したカラー、青が多用されています。
Okada Museum Chocolateで、青色が主役なのは初。安全な材料を使用しています。
岡田美術館×三浦直樹シェフ
岡田美術館×三浦直樹シェフ。
この掛け算によって生まれるチョコレートの存在は、貴重です。ヴィジュアルの点では、岡田美術館所蔵の世界的に有名な美術作品をモチーフに。味の点では、ミウラマジックを。
「海外に日本の文化を伝える美味」であり、メイドインジャパンのチョコレートです。
読売新聞で私、市川歩美が「和柄チョコ」を解説した際も、Okada Museum Chocolateを取り上げています。
日本を伝えるクールなメイドインジャパンショコラに注目
読売新聞で解説したとおり、和柄のメイドインジャパンショコラが、近年特に増え、注目を集めています。
海外の方に日本の文化を美しく、美味しく伝える素晴らしいチョコレート。他にも色々存在します。今後も媒体、Chocolate Journalで、お伝えしていきたいと思っています。
●Okada Museum Chocolate 『波と富士』
都内では
・日本橋三越本店「スイーツコレクション」2020年1月29日(水)〜2月14日(金)
・伊勢丹新宿店「スイーツコレクション2020」2020年2月5日(水)〜14日(金)
オンラインでは
・1月6日〜2月2日のみオンライン販売予定
手作りですので、数に限りがあります。
<追記>
「岡田美術館」の名前を、美術愛好家の方はもちろん、松本潤さんファンの方もよくご存知ですね
Okada Museum Chocolate(岡田美術館チョコレート)のマスターショコラティエの三浦直樹さんは、プロのショコラティエとしてはただ一人、ドラマ「失恋ショコラティエ」に関わり、監修をされた方。主演の松本さんに直接チョコレート作りのご指導もされています。(私もドラマに、アドバイザーとして関わっています)
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美