ウィーンのチョコレートミュージアムのお話

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こんにちは。チョコレートを主なテーマに掲げるジャーナリスト、市川歩美です。今日はチョコレートジャーナリストの日々としてお届け。海外の方と話して知った、ウィーンのチョコレートミュージアムの話です。

先日、ヨーロッパのある国の方とお話をしていたら、最近ウィーンへ旅をしてきた、という話になりました。そしてそこで訪れたのが、チョコレートミュージアムだったそう。

ウィーンといえば、私にはまっさきにザッハトルテのイメージが浮かびます。あの有名なチョコレートケーキですね。でもチョコレートミュージアムがあるとは知りませんでした。

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Chocolate Museum Vienna “BO-YO”

その方が出かけたミュージアムの名前は「Chocolate Museum Vienna “BO-YO”」でした。

小さなミュージアムで、楽しいワークショップが人気のようです。BO-YOというのはBoyoさんとYoyoさん、という兄と妹がふたりで立ち上げた、小さなブランドで、2000年からチョコレート製造をしている様子。

全国のスーパーに並ぶようなブランドとも老舗の高級ブランドとも違い、このミュージアムのショップを中心に販売している、というイメージかもしれません。ユニークなフレーバーや、ヴィーガン対応、健康志向のチョコレートもあります。

行ってみたら、ほぼ満席だった

ミュージアムはウィーン第5区にある、ピンク色の建物。チョコレートを自分で作れるとあって、観光客に人気があるようです。その方が訪れたときは、ワークショップはほぼ満席状態だったそう。英語で行われるプログラムがあるので海外からの旅行客もOK、丁寧に作り方を教えてもらえたそうです。

カカオやチョコレートにまつわる話を聞いたあとで、実際にチョコレートバーを作り、好みのトッピングでデコレーション。ベースのチョコレートにカカオ分100%のものを選ぶことができたそうです。「生まれて初めて味わったんですけどすごく苦かった」とのことで(初めて味わうとびっくりしますよね笑)、ミルクチョコレートをベースにして使ったそうです。

ワークショップがいろいろ

話を聞きながら公式サイトをチェックすると、プログラムがいろいろと楽しそう。お知り合いの方が参加したのは「一日チョコレート職人」という体験コースです。

私が気になったのは「モーツァルトクーゲル」を作るワークショップ。モーツァルトクーゲルとは、ザルツブルク生まれの球形チョコレート菓子で、マジパンとヌガーをチョコレートでコーティングしています。

彼女が出かけた日は、どのコースもほぼ埋まっていたそうなので、訪れる際には、事前の予約がよさそうです。

最後に、ザッハトルテの話を聞いてみたら

その方との話の最後に聞いたことがあります。

「ザッハトルテは味わいましたか?」

すると「なにそれ?」

という反応でした。意外だったのと、発音が難しいので私の発音がわるいのかなー、とスペリングを示すと、それを読んでも「知らなかった」と。「ウィーンを旅していたら、チョコレートミュージアムを見つけて楽しそう、という気持ちで出かけたから」なんて屈託なく笑っていました。

そこで私は気づきました。ウィーンといえばザッハトルテ、と私はすぐに思い浮かべてしまう。そのうえ、あれこれネットで調べて、行き先を決めてから出かけてしまいがち。でも、現地にはまだ知らないものが、きっとたくさんあるのですよね。

自分の感性のままに動いて、チョコレートミュージアムへたどり着いたその方の旅が、なんだかとても自由で清々しく感じられました。

ウィーンへ行ったら、日本人にもおなじみの「ザッハトルテ」を味わうのも、もちろんおすすめです。でも、旅は感性と好奇心のままに。思い込みを手放し、気になった場所へ立ち寄ってみる。そんな時間こそが旅の醍醐味なのかもしれないと、改めて思いました。自分で作ったチョコレートのお土産は、ほかにはないおいしさがあるでしょう。

text ジャーナリスト/チョコレートジャーナリスト 市川歩美

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