カカオの価格高騰!理由や今後は?知っておくべき基本

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こんにちは。チョコレートジャーナリスト、コーディネーターの市川歩美です。カカオの価格が高騰しています。高騰、というのもありますが、急騰しています。このことについて、東洋経済オンラインで、わかりやすく説明する記事を書きましたので、チョコレートジャーナルでも、ご紹介します。

目次

カカオが高騰!東洋経済オンラインの記事

ここのところメディアをにぎわせているのが、カカオの高騰について。ウェブ記事やテレビなどでもニュースを見た方が多いことでしょう。私は、チョコレート・カカオに詳しいチョコレートジャーナリストとして、テレビ番組で解説。そして東洋経済オンラインで、状況や背景をまとめて記事にしました。

専門的になりすぎず、まずはこれだけを知っておいていただきたい、ということを読みやすくまとめたので、ぜひ、チョコレートがお好きな皆さん、そして、一般の皆さんも目を通しておいてください。

記事はこちら。

まだまだ書きたい事はありましたが、今回はまずはここまで。

私は、もともとテレビ局で番組を作っていたので、なるべくコンパクトに説明したい、カンタンな答えがほしい、という気持ちはあるものの、カカオの価格が決まるまでの道筋は、たぶんみなさんの想像を超え、計り知れないほど複雑です。そして、カカオの価格は企業と生産者の関係性や、契約によっても違います。

ただ、ニューヨーク市場、ロンドン市場の価格は、カカオの国際価格の基準となるものです。 この価格が上がるということは、世界的にカカオの価格が上がる、とひとまずは、ざっくり考えてください。

コートジボワールとガーナが主要産地

世界のカカオの主要な産地はコートジボワールドガーナです。この2カ国で世界のカカオの約8割をカバーしている、チョコレートファンにとっては拝みたいほどの重要な産地。

この2つの、西アフリカの非常に重要な国で、カカオの収穫が減ってしまっているのが大きな問題です。カカオ高騰の理由は西アフリカの、気候変動による天候不順。大雨、洪水、干ばつによるダメージ、そして病害虫による被害もあります。カカオの収穫量は、 2カ国で、3割から4割も減りました。今後も減少する、と見立る海外メディアもあります。

今後はわからない……

ものの値段は、需要と供給のバランスのほか、多くの要素から決まります。価格は今後どうなっていくか、これは世界中の誰もわからないこと。もしこれが完全にわかれば、 誰も苦労しませんよね?笑 

ただ、今日読んだ海外のメディアでは、ある投資家がびっくりするほどの価格をあげ、高騰する見立てをしていました。

シンプルに言い切れないのですが、カカオの価格が上がるということは、私たちはチョコを買うときにお小遣いが心配になったり悩ましい一方で、産地は潤います。カカオ農家の貧困は、大きな問題ですが、それがこのカカオ高騰によって今後、改善が見込まれるかもしれません。

ただし、注意してください。カカオ豆の高騰は、気候変動によりカカオの収穫が減ったのが理由です。農家の収穫が減る・なくなる=収入が減る・なくなるのです。西アフリカのカカオ農家が潤う、という段階へいくのはまだむずかしいのが現状です。(これはまた別のところで)

関西テレビのニュースで特集があり、私が出演、少し解説しましたが、今後は他のテレビでも解説予定。その補足のような形で、今後も状況を見て、皆さんに知っておいていただきたいことを書いたりしゃべったりしますね。

日本人のものさしではなかなか計れず、一般消費者の目線ではわかりづらいことがとても多い。まずそれをみなさんにお知らせしておきつつ、まずは東洋経済を読んでみてください。

text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美

追記:2024年4月9日はフジテレビ「めざましテレビ」に出演、カカオ高騰についてコメントしました。

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