1チョコ for 1スマイルとは?森永製菓が15年 カカオ産地の子どもの児童労働をなくす支援

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こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。

「1チョコ for 1スマイル」という言葉を、聞いたことがありますか?

チョコファンならわかるかもしれませんが、「聞いた事はあるけれど、よく知らない」という方が多いのではないでしょうか。

この記事では、1チョコ for 1スマイルの内容をわかりやすく、お伝えします。

 

目次

ワンチョコフォーワンスマイルとは?

1チョコ for 1スマイルは、2008年に森永製菓が始めた活動です。ワンチョコフォーワンスマイル、と読みます。

どんな活動かを説明しますね。

森永製菓は、2008年から売り上げの1部を、カカオの生産地の子どもたちの未来のために寄付しています。

カカオ産地の子どもたちが教育を受け、安心して笑顔で暮らせるように、すでに15年間も、支援を続けていることになります。

1チョコ for 1スマイル=1つのチョコに1人のスマイル。

私たちがチョコを1つ食べると、カカオの国の子どもたちも一人笑顔になる。そんなイメージをしていただけるとよいかもしれません。

 

ガーナの児童労働をなくすために

 

活動の背景を説明します。

まず、チョコレートの原材料「カカオ」が作られるのは、赤道に近い国々です。日本が最も多くカカオを輸入しているのは、西アフリカのガーナ。

しかし、ガーナのカカオ生産者の中には、経済的な自立が難しく、農家の子どもたちが十分に教育を受けられないケースがまだまだあります。

生活を維持するために、子どもたちが学校へ行くことができず、重労働を伴う危険なカカオの仕事につかなくてはならないことも……。これが「児童労働」です。

参考記事:
チョコの背後にある児童労働に「待った!」日本のNGOがガーナ政府を動かした。
(ハフポスト・テキスト市川歩美)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_623c5bc2e4b046c938e61a32

ガーナでは、日本のNGO「ACE」がこの問題解決のために活躍しています。

ACEは、25年もの長きにわたって活動を続ける日本のNGOで、ガーナのカカオ産地で児童労働をなくす活動を行なっています。今や多数の大手企業が活動に賛同、ついにガーナ政府をも動かし、注目されています。

ガーナ支援地域の小学校で活動するACEの白木朋子さん

 

そんなACEの活動を、15年に渡って支援しているのが、森永製菓。

1918年(大正7)年に初の国産ミルクチョコレートを発売し、日本の多くの子どもたちを笑顔にしてきた企業として、カカオ産地の子どもたちが苦しんでいる状況を、なんとか改善したいーー。そんな願いが、15年の支援につながっています。

 

支援のしくみ

 

こうしたカカオ産地の現状を知ると、「じゃあどうしたら私たちも協力できるの?」と、考えることでしょう。

まず支援の仕組みをまとめます。

森永製菓は年間を通して、売り上げの一部を、ガーナで児童労働をなくす活動を続ける「ACE」や、世界で子どもの権利を推進する国際NGO「プラン・インターナショナル」への支援金としています。

これをベースに、プラスして、年に一度のスペシャルな支援期間があるのです。私たちは、その「特別期間」に、チョコを買って応援できます。

今年「特別期間」はちょうど今日から始まります。

 

1商品につき1円が寄付となる!特別期間とは?

1チョコ for 1スマイルの「特別期間」とは?

期間中に対象商品を1個私たちが買うと、1円が寄付金として積み立てられるという、まさにスペシャルな期間!

例えば、私が「小枝」を1箱買ったら1円が寄付され、子どもたちの笑顔につながります。

通常の支援金に加えて、この期間はみなさんが対象となるチョコを一つ買って食べたぶんだけ、寄付が増えます。

1年に一度の「特別期間」が、2023年は1月5日(木)~2月14日(火)です。

1円とはいえ、森永の商品は全国各地にありますから大きいです。

対象となるのは人気商品なので、お近くのスーパーにもコンビニにもあるはず。1円が積もれば、大きな金額になります。

 

これまでに集まった支援額は?

ACEの支援により2008年に小学5年生だったゴッドフレッドさんは昨年大学3年生に。

 

1チョコ for 1スマイルの活動で、これまでに集まった総額は、2億7,679万円にものぼります。

みんながお買い物したチョコの1円の積み重ねが、ガーナなどの子どもたちの支援となったのです。

素晴らしいのは、支援活動報告が年ごとに細かく、公式サイト上に記されていること。支援は確かな報告が信頼につながります。機会があれば読んでみてください。1チョコ for 1スマイル支援活動報告

具体的には、森永製菓の支援金は、ACEと、プラン・インターナショナルへ配分され、いずれも世界の子どもたちを笑顔にするための、力強い支援となります。

ACEによると

「1チョコfor1スマイルキャンペーンを通じたACEへの寄付は、「チョコ募金」として、ガーナのカカオ生産地域で子どもたちを児童労働から守り教育につなげる「スマイル・ガーナ プロジェクト」の支援活動に活用させていただきます」とのことです。

 

対象商品は?

 

それでは、年に一度の特別期間。どんな商品が対象になるのでしょう。

それが以下です。

対象主要商品

 

ダース、カレ・ド・ショコラ、小枝、森永ミルクチョコレート、森永ミルクココア、板チョコアイスなどなど。おなじみの商品ですね。

加えて今年は、キャンペーンにちなんだ「1チョコ for 1スマイル<ベイクドチョコ>」(写真左上)が数量限定販売されます。

暑くても溶けない森永独自のベイクド技術を使った商品で、今年は、カカオ生産国の暑い国でも味わえるこの「ベイクドチョコ」を、ガーナなどの子どもたちに届ける取り組みも行われます。

NGO「ACE」、「プラン・インターナショナル」のメンバーを通じて届けられるので、詳しくはぜひまた記事にしてみなさんにお知らせします。

次の記事では、対象商品などについて、くわしくご紹介します。

1チョコ for 1スマイル

text チョコレートジャーナリスト  市川歩美

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