こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
チョコレート職人(ショコラティエ)の中には、優れた観賞用の造形作品を作る技術を持った方々が大勢います。これ、ほんとにチョコ?と、じーっと見つめてしまうほどの出来栄えです。
お店で見逃している方も多いかもしれないですし、ショコラティエの「造形技術」という点に着目した、身近な記事がないので、チョコレートジャーナルでシェアしますね。
若林繁シェフのチョコレート細工(銀座)どうみても木彫りの熊
どうみても、北海道のクマの木彫りですが、実はチョコ。
▲ル ショコラ ドゥ アッシュ(銀座)にて、若林繁シェフ作
すごい。どうみても木彫り・・・
近くでみてもリアル!
ル ショコラ ドゥ アッシュで腕をふるうショコラティエの若林繁シェフは、2009年、洋菓子の世界大会クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーの日本代表メンバーに選ばれ、活躍した方です。コンクールでは、チョコレートのピエスモンテを担当されたので、チョコレート細工を作る高い技術を持っているのはもちろんのこと。
どうみても信楽焼のたぬき
これもユニーク。
どうみても信楽焼のたぬき。表情としぐさがかわいいですね。
これらは若林シェフがテレビ番組の依頼を受けて完成させた作品です。(「そっくりスイーツを見破れ」という番組など)身近なモチーフが選ばれ、とてもチョコには見えない完成度。
ほかにも「ほんとにチョコ?」と驚くチョコレート細工が、ル ショコラ ドゥ アッシュ(銀座)に並んでいますから、店内で探してみてください。
本格的にチョコレートやパティスリーを学んだ職人さんがいるチョコレート専門店には、目で楽しめる、精巧に作られたチョコレート細工が飾ってあることがあります。その高い技術やセンスは、イースターシーズンに、卵型のチョコレートとなっていかされることも。
これからも記事でご紹介しますが、ぜひ店内で、食べるチョコをお買い物するとき、ぐるりと店内を見回してみてください。チョコレート店を一層楽しめるはずです。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美