パレスホテル東京のアフタヌーンティー“STONES” 石とみえて、モダンな漆器

こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。 パレスホテル東京のアフタヌーンティーを味わってきました。

“STONES”なので石をイメージしていたのですが、実際には、石に見えて、漆器で提供されるアフタヌーンティー。素敵でしたので写真とともに、ご紹介します。

パレスホテル東京「アフタヌーンティー “STONES”」とは？

「アフタヌーンティー “STONES”」は、パレスホテル東京の開業10周年を機に、2022年9月にリニューアルして生まれたアフタヌーンティーです。

開業以来、三段重で提供されていたアフタヌーンティーを、10周年のタイミングで新たに。

三段のお重に入ったアフタヌーンティーもとても素敵で、何度かいただいたことがありますが、今回の新しいアフタヌーンティーは初。楽しみに伺いました。

輪島塗の漆器で提供されるアフタヌーンティー

ユニークなのは、漆器で提供されることです。

アフタヌーンティの名前から、石？と思うかもしれませんが、実は、石川県輪島市を拠点に世界的に活躍する輪島塗塗師の赤木 明登（あかぎ あきと）さんによる漆器が使われています。

といいつつも、見た目が、石なんですよ。

テーブルに届くと、石の上にスイーツやセイボリーがのっているの？と大抵の方は感じると思います。でもそうではなくて、実は、漆器。

赤木さんの代表作である河原石をモチーフにした漆器 “Stones” に、ホテルからのインスピレーションを織り交ぜてデザインしたという、オリジナルの漆器が使われています。

表面のマットなどテクスチャーも、色彩もモダン。

スタッフの方が石よりは軽そうに、テーブルに運んできてくれることからも、石みたいですが、石でないことが伺えます。

河原石に見立てた漆器のシリーズ「Stones」を使っているから、“Stones” なのですね。

漆器をキャンバスに見立てているそうです。パレスホテル東京が大切にする「自然との調和」を形にした、アート体験のようなアフタヌーンティーです。

アフタヌーンティの内容は？

「アフタヌーンティー “Stones”」の内容を、せっかくですのでシェアしますね。

シェフによる11種類のスイーツと、7種類のセイボリーが並びます。「自然との調和」を大切にし、日本の伝統色で彩られているそうで、カラフルできれい。

シーズンごとにメニューが変わるそう。先日は、夏らしい内容でした。

まずは、お抹茶。風味よく、とても美味しいのと、善昇窯（清水焼）で作られたホテルオリジナル野点椀が美しいのです。パレスホテル 東京オリジナル落雁とともに。

ティーセレクションはこんなに！

私はシーズナルアイスティの「オーガニック グリーンティ トロピカル」と、アッサムティをいただきました。日本茶も中国茶も、ハーブティもコーヒーも揃っています。

セイボリーは、 枝豆ムースとキャヴィアのタルト、緑のヴィシソワーズ、蛸のマリネとジャガイモのコンフィ ジェノベーゼ、夏、野菜のグリルとフムスのタルティーヌ、マンゴーのガスパチョなど。

スイーツは、アプリコットのタルトタイム風味、レモンのサブレ、ココナツのフィナンシェ シャインマスカットなど。
このスイーツの一皿には、ひとつ、和菓子が入っています。

黒いのはなに？と思うかもしれませんが、こちらはスコーン。
この日は「竹炭と麦茶のスコーン クロテッドクリーム マンゴのジャム」。麦茶の風味がほんのり。ごつごつしていてユニークなスコーン。クロデットクリームとマンゴーのジャムがよくあいます。

インフォメーション

この日は、久しぶりにお目にかかる素敵な方とおしゃべり。 窓の外のお濠を眺めながら豊かな午後になりました。ストーンズ、という名ですが、実はモダンな漆器。器は、手作りなので、ひとつひとつ表情も形も微妙に違うのです。

素敵なアフタヌーンになりました。

text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美