【The Chocolate Journal チョコレートニュース】text チョコレートジャーナリスト 市川歩美
ルノートル が2023年7月23日に、日本に初の路面店を開きました。オープン時から話題となり、人気を集めています。この記事では、そもそもルノートルとは?と思った方のために、ルノートル東京についてまとめ、ルノートルを理解するための3記事もリンクします。
「ルノートル」とは?パリの有名メゾン
LENÔTRE<ルノートル>はパリで、ガストン・ルノートル氏が1957年にオープンした、世界的に有名なメゾン(ブランド)です。
ガストン・ルノートル氏は、現代フランス菓子の父ともいわれる、フランス菓子を語る上で欠かすことのできない人。20世紀迄のフランスは、お酒や砂糖をたっぷりと使用した重厚なケーキばかりでしたが、ルノートル氏は全く新しい手法で、バターやチョコレートにメレンゲやクリームを加え、砂糖を控え、生のフルーツなどを積極的に使いました。お菓子に使う素材自体を重視し、新しいフランス菓子の時代を作ったのです。
ガストン・ルノートルによる洗練され、ヴィジュアルも繊細なケーキやショコラ、お菓子は、当時のグルメなパリジャン、パリジェンヌに衝撃を与え、支持されました。
ルノートル東京は日本初の直営店
日本では、「ルノートル東京」が、7月23日にオープンしました。場所は東京駅のすぐそは、新丸ビルの一階です。丸の内のメインストリートである丸の内仲通りに面したお店。屋外のテラス席ではイートインメニューも楽しめます。
内装は、パリの店舗や昨冬オープンしたニースの店舗そのままに、本場のイメージを伝えています。
例えば、天井にはお菓子作りに欠かすことのできない「小麦」をアレンジした ブランドのアイコン「ブレ」が、店内を包み込むようにデザインされています。フランスの<ルノートル>の世界を、お菓子からも内装からも、表現していいる、というわけです。
お店は細長く、ショーケースには美しいケーキやショコラ、焼きたてのフィナンシェが並んでいます。サブレなども多数揃い、本当にどれも美味しそう。
場所柄、お菓子の詰め合わせやケイクなどをギフト用にショッピングする方も多いです。テラス席意外にも、店内に数席あるので、焼きたてのフィナンシェやクッキー、ドリンクなどをイートインもできます。
詳しくはこの記事の最後に、実食記事をリンクします。
場所は東京駅のそば
ルノートル 初となる路面店。お天気のよい日は、ビルの共用スペースでもあるテラスでイートインするのがおすすめ。ショッピング途中に、休憩、フィナンシェなどをいただくのも素敵です。
MOF(フランス国家最優秀職人章)を獲得した、美食のプロフェッショナルが作るショコラやスイーツ。長年にわたり、フランスの美食家を満足させてきたメゾンです。
日本で、ルノートルの商品はチョコレートやお菓子のみが販売されていますが、フランスでは、お惣菜や、ヴィエノワズリー(パン)やワイン、ケータリングも行われています。
シェフは、ギー・クレンザー氏
現在、ルノートルのシェフをつとめているのは、2つのM.O.F.(国家最優秀職人章)を授与されているギー・クレンザー氏です。フランス アルザス地方出身。1988年にシャルキュトリー・トレトゥール部門、1996年にキュイジニエと、2部門でM.O.F.を獲得しています。
私(市川)も何度かインタビューさせていただいています。美味への追求、周囲への愛がお話から深く伝わってきて、毎度もっとお話ししたい、と感じる方。
ギー・クレンザーシェフは、2004年に「ルノートル」に加わり、2006年にクリエーション・ディレクターに就任。2016年にはバリスタ・焙煎士の資格も取得されています。
ルノートル東京、ルノートルを知るための3記事
ルノートルとルノートル東京について、簡単に書きました。さらにお店でなにがおすすめ?などともっと知りたくなった方のために、情報をまとめておきますね。
ルノートルとルノートル東京をもっと知ろう!
チョコレートジャーナル(ぜひ味わいたいおすすめは?)
食べログマガジン(お店とおすすめアイテムをご紹介)
テイストメイドスイーツコレクション(市川歩美のチョコレートダイアリー)
ルノートルは、アイテムごとにストーリーがいろいろあります。改めて個別アイテムについても記事を書きたいと思いますので、どうぞ、お楽しみに。
ルノートル 公式サイト https://www.lenotrejp.com/
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