【The Chocolate Journal チョコレートレポート】
こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
前回は、makuake で話題の、赤いチョコレート・カカオのシリーズ「カカフル」について書きました。この記事では、もうひとつ注目の新作「カカウェル」をご紹介します。
こちらも同じく明治が開発した、全く新しいカカオ由来の商品。makuake で3月30日まで予約できます。記事後半では、カカオハスクを使った新しいモノ作りについて、お伝えします。
前回記事はこちら↓
新開発された「カカウェル」も注目されています!
チョコレート・カカオファンなら、絶対気になるはずなのですよ。「カカウェル」。やはり人気のため、早々に単品での makuake のサポートは終了、しかし、まだまだ「カカウェル」が入ったセットのサポートは可能ですので、気になる方は3月30日までに、ぜひ。
「カカウェル」は、カカオの栄養をとれる、ギルティフリーなおやつとなります。「カカオ」と「ウェルネス」をかけあわせたのが、「カカウェル」という名前です。
体によさそうな響き。実際、試食してみましたが、おいしくカカオの栄養をあじわえました。
makuakeのページはこちら
カカウェルとは?
「カカウェル」は、どんな味なのだろう、と私もずっと想像していました。
先日、取材で試食させていただいたところ、やさしい風味です。カカオ素材をメインに、アーモンドやオーツ、デーツ、はちみつなどの素材を加え、バランスのよい味に整えられていました。ほっとするようなやわらかさにも、安心感があります。
ナッツやフルーツなど、すべての素材の栄養が一粒にぎゅっと詰まっているのがうれしい。美容や健康を考える方は、きっと生活に取り入れたいアイテムだと思います。
カカウェルに使われている「カカオグラニュール」とは?
「カカウェル」には「カカオグラニュール」という素材が使われています。
これは、明治が開発した新素材で、カカオ由来のパウダーです。
「カカオ由来のパウダーって、ココアじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、ココアとは全く違うパウダーです。
まず味の点で、ココアパウダーのような苦味がありません。明治さんによると「カカオ由来なのに苦味がないのは、ココアバターやポリフェノールなどの成分を、特殊な技術でカカオの細胞の中に閉じ込めて粉にしているから」。
栄養面では、カカオの持つポリフェノールを最大限に維持していること。3年の年月をかけた最新の技術で、ポリフェノールを多く含ませることに成功したそうです。
カカウェルは、キューブ状
カカウェルは、キューブ型です。
疲れたときや、栄養バランスを考えたい時によさそう。ポリフェノールが豊富だと思うとうれしいです。ポリフェノールが豊富な理由は「カカオ豆の段階で、発酵をコントロールした特別なカカオ豆を開発しているから」といいう話も伺いました。
「カカウェル」は、カカオで健康的な日々を過ごしてほしいとの、明治の願いから開発されました。こちらもチョコレートを味わう以外の方法で、カカオの栄養をおいしく、手軽に味わえる商品として、うれしい開発だと思います。
ドラッグストアや、コンビニに並ぶ日がきてくれたら、個人的には良い気がします。
カカオハスクがコースターに
もうひとつ、お伝えしたいのは、明治による「カカオハスクの有効活用」への取り組みです。
明治は、チョコレートの製造過程で発生する「カカオハスク(カカオ豆の外皮)」のアップサイクルに取り組んでいます。fabula社との協業で、ユニークなコースターが完成したというお話をきいて、見せていただくことにしました。
それがこちら!
コルクのように見えるかもしれませんが、カカオハスクで作られたコースターです。
そして写真ではお伝えできませんが、カカオハスクなので、カカオの香りがふわり。
うーん……、この上にグラスをおいたら、香りだけで、ブランデーとかウイスキー飲めちゃいそう、という感じになってくる、カカオのよい香り。
写真の上のコースターは、カカオハスクを細かく粉砕してから作ったものです。下のコースターは、カカオハスクをダイレクトに使い、さらに漆とコラボレーションしたというもの。下の方から、よりカカオハスクの香りを強く感じました。
CAMPFIREでカカオハスクのコースターを先行販売
カカオファンの方の中には、このコースターがほしい、という方もいらっしゃることでしょう。そんな方のためのCAMPFIREのページはこちら。
リターンの中には、コースターに、オリジナルのロゴを入れるタイプもあります。
チョコレートを作る工程で、カカオ豆の外皮・カカオハスクが余ります。そんなカカオハスクを使い、コースター以外にも、あらゆるアイテムを作り、カカオの香りごと楽しむのもありかもしれませんね。
fabulaの新素材と、漆琳堂の漆を掛け合わせたコースターは、高級感があります。お椀やタイルなどとも相性がよさそうに思えてきました。
カカオハスクがプレシャスなアイテムになる未来が、ありそう。(詳細はこちら)
今後もカカオハスクを利用していく
明治は、今後もカカオハスクを新たなものに生まれ変わらせ、生かす形を考えていくそうです。
チョコレートを作るほどに余る「カカオハスク」。
肥料や飼料になるだけではない、新たなモノへのアップサイクルを期待したいですね。時代にマッチする、魅力あるインテリアや雑貨などが、今後生まれてくるかもしれません。
text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美