2024バレンタインのトレンドは「厳選素材・チョコのお菓子・カカオ産地への注目」

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こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。 この記事では、 チョコレートを主なテーマに掲げるジャーナリストの市川歩美が考える、2024年のバレンタインのチョコレートのトレンドについてお話しします。

渋谷スクランブルスクエアのプレスリリースで
市川歩美がバレンタインのトレンドを解説

Ayumi

この記事では、特に、渋谷スクランブルスクエア のバレンタインで販売されるチョコレートを例にあげ、トレンドのお話をします。

目次

厳選素材を使ったチョコレート(2024バレンタインのトレンド1)

le fleuve/TOKYU Foodshow EDGE1階/「完熟柑橘アソート4」

まず、 私が注目しているのは、産地や生産者を特定するなどした、厳選素材を使ったチョコレートです。ショコラティエと生産者のつながりが、年々強くなってきているのを感じます。

ショコラティエさんの話を聞いていても「国内のフルーツなどの生産者から、良いフルーツが手に入り、それをもとにチョコレートを作った」というような話を、よく聞くようになりました。

nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO/TOKYU Foodshow EDGE1階/「信州ハーブのタブレット」

SNSが普及したことで、生産者の顔や商品が見えやすくなり、チョコレートの作り手との交流が盛んになったことも理由です。店のある地域の、地元素材を使うショコラティエも多く、厳選した素材は、パッケージ等にはっきりと明記されています。

チョコのお菓子・焼き菓子(2024バレンタインのトレンド2)

資⽣堂パーラー/ecute EDITION1階/「花椿ショコラ&サブレ6枚⼊」

チョコレートを使った焼き菓子やお菓子が人気を集めています。日本では、親しみやすいチョコレートを使ったお菓子が、人気。

私(市川歩美)自身も、仕事をしていると海外のショコラティエから「日本人はサブレやフィナンシェが好きですよね」などと、たびたび声をかけられます。

確かに、個包装の焼き菓子を箱詰めしたようなギフトスタイルのものは一般的で、贈答品に使いやすいもの。手みやげ文化が根強い日本にマッチします。リラックスして味わえるのも魅力です。

治⼀郎/ecute EDITION1階/「⽣チョコロールケーキ」

王道のボンボンショコラをご褒美に(2024バレンタインのトレンド3)

ル・ショコラ・アラン・デュカス/TOKYU Foodshow EDGE1階/「Pepicoeurs(ペピクール)」

バレンタインは自分チョコのシーズンにもなりました。有名ショコラティエによるボンボンショコラは、やっぱり王道。あらゆるチョコレートができてきたからこそ、王道の魅力が明確になっているようです。ジュエリーのようにチョコレートボックスの中に並ぶショコラは、高級感があり、フォトジェニックでもあります。

ワンランク上の有名メゾンのボンボンショコラは、自分へのご褒美にも、スペシャルなギフトにも。ジュエリーのような美しさ、パッケージデザインの贅沢さが、バレンタインを彩ります。

LA MAISON DU CHOCOLAT/1階 Space1/「ボンジュール パリ8粒⼊」

カカオ産地支援・サステナブル(2024バレンタインのトレンド4)

チョコレートの原材料、カカオ産地への注目が集まっています。世界のカカオ産地におけるSDGsを考えることも、一般的になりました。

「ANIDASOƆ−アニダソ」渋谷スクランブルスクエア1F c7h8n4o2で販売

11月に新発売となった「ANIDASOƆ−アニダソ」は、一枚買うと、500円がガーナのカカオ産地の支援になるチョコレート。

スタイリッシュなパッケージと美味しさを兼ね備えた、新しいサステナブルなチョコレートの登場です。ガーナのシングルオリジンカカオを使った47%のダークミルクチョコレート。チョコレートファンは、買うだけで、カカオ産地を応援できます。

「ANIDASOƆ−アニダソ」は、渋谷スクランブル、スクエアのc7h8n4o2で販売されています。

SDGsウォッシュが世界的に問題視されています
「支援」「サステナブル」というイメージやパフォーマンスにとどまっていないか。
支援規模は?実際は僅かではないのか。
具体的に、だれが、いつ、どのような支援を行い、それは何年継続しているか。
シビアに問われるようになりました。

「ANIDASOƆ−アニダソ」は、支援する人の顔が見え全サプライチェーンまでもがQRコードで見られる透明性を確保。国際フェアトレード認証も取得しています。

予想を超える反響は、問題意識を共有する多くの人々が示す信頼の表れではないでしょうか。カカオ産地を応援したいという気持ちが現れているのだと思います。

バレンタイン2024のトレンドまとめ

2024年のバレンタインチョコレートのトレンドまとめ
・厳選素材を使ったチョコレート
・チョコレートのお菓子、焼き菓子
・王道ブランドのボンボンショコラ
・カカオへの注目、カカオ産地への配慮があるチョコレート
by チョコレートジャーナリスト 市川歩美

D’RENTY CHOCOLATE/TOKYU Foodshow EDGE1階/「カカオベイクサンド4個⼊り」

2024年のバレンタイントレンドについて、まとめてみました。写真で示したのは渋谷スクランブルスクエアのバレンタインを彩る、私も気に入っているチョコレートです。これ以外のも多くのチョコレートがバレンタインを彩りますね。

バレンタインデーは、チョコレートの交換を超えた意味を持ち始めています。バレンタインは、人々のコミュニケーションを円滑にし、人と人を結びつける素晴らしい機会。愛とおもいやりを分かち合うだけでなく、チョコレートを通じて、カカオ産地の現状や、社会、世界の課題について目を向ける日へと、シフトしてきています。

トレンド解説とテキスト
チョコレートジャーナリスト 市川歩美

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