【The Chocolate Journal チョコレートニュース&レポート】text Hiroko Ono
日本国内のチョコレート消費が1年で1番高まるバレンタインシーズン。この時期だけ国内で購入が可能になる海外のチョコレートブランドが多くあります。マレーン・クーチャンスも、その一つです。
マレーン・クーチャンスとは
マレーン・クーチャンスは2016年ベルギーで誕生したブランドです。シェフのマレーン・クーチャンス氏は13歳からショコラティエの修行を開始。ペニンシュラ香港でシェフショコラティエを務めました。
2007年と2015年にワールドチョコレートマスターズのベルギー大会で優勝、世界大会へ出場しています。
マレーン・クーチャンスのテーマ「Welcome To The Jungle Collection」
マレーン・クーチャンスの今期のテーマは「Welcome To The Jungle Collection」。
大きなくちばしをもつ中南米の野鳥、オオハシのくちばしを象ったり、熱帯地域で育つカカオポッドの形に仕上げたシェルチョコレートなどがあります。
昨年好評だった「トゥーカン」は、マンゴー、オレンジ、パイナップルが新登場。
カカオポッドの形の「カカオツリー」は、ブラジル (カカオニブ入りダークガナッシュ)、スパイス(チリパウダー、スペキュラス入りダークガナッシュ)、トロピック(トロピカルなフルーツピューレ入りダークガナッシュ)が新作です。
マレーン・クーチャンスの彩りの美しさが魅力
数多あるチョコレート商品の中から、私(小野)が、マレーン・クーチャンスに目を奪われた理由は、まず、チョコレートに施された艶やかな色彩にあります。
色が単に派手なわけではありません。複数の色調がひとつのチョコレートの上できれいに変化し、奥行きを感じさせるグラデーションが施されています。
色付けはスプレーアートの手法によるもの。スプレーによるカラーリングは点描画のように色が重ねられるので、深みのある色が出せます。チョコレートそのもののツヤとエアブラシによる明るさにより、グラデーションが艶やかです。
幼少期から自然を愛していたというシェフだからこそ、自然界にある色をチョコレートで見せようとしたのではないか、と私(小野)は想像します。
マレーン・クーチャンス、トロピカルな味も魅力
見た目を中心にお話しましたが、味わいからもテーマの「Welcome To The Jungle Collection」を感じます。
使われているのはマンゴーやパイナップル、パッションフルーツといった南国フルーツ。
「トゥーカン」はフルーツキャラメル入り、「カカオツリー」はフルーツガナッシュ入りのチョコレートです。「パロットロリポップ」はフルーツ味のホワイトチョコレートで出来ており、中にはパチパチキャンディーが入っています。
「パロットロリポップ」を味わうと、マンゴーとバナナのねっとりした甘み。続いてパッションフルーツの鮮明な酸味があります。
口の中でホワイトチョコレートがゆるりと溶けていくのを味わっていると、キャンディーがパチパチと可愛らしくはじけます。パチパチした刺激はそう強くはないので、お子様でも楽しめると思います。
パロットロリポップも人気
私(小野)は、バレンタイン用に「パロットロリポップ」を職場の人数分、購入しました。1本1本見比べても、一つとして同じ色合いのものがありません。本物の野鳥のように、美しい色です。
マレーン・クーチャンスの目にも舌にも味わい深いチョコレートを、楽しんでみてください。
商品情報は以下です。
商品内容と価格:
・トゥーカン 2022 12個入 5,832円(税込)
・カカオツリー 6個入 3,780円(税込)
・パロットロリポップ 2022 1本 648円(税込)
販売:バレンタイン期間のみ国内百貨店での催事および百貨店オンラインショップにて販売。
【The Chocolate Journal チョコレートニュース&レポート】text Hiroko Ono