こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
今日はチョコレートジャーナリストの日々、として先日、おいしくてコスパいいなぁ、と感じたモンテールのエクレアのことを書きます。
モンテールの8月の新作「塩ショコラエクレア」
先日、仕事帰りに立ち寄ったスーパーで発見したモンテールの「塩ショコラエクレア」。場所は、六本木ヒルズ内にある「リンコス」です。
外出自粛の時期が長引き、コンビニエンスストアや、スーパーに売っているチョコレートやスイーツに、いままで以上に楽しくお世話になっている今日この頃。
おいしかったのでみなさんにもシェアしますね。
夏仕立てのチョコの味わいを表した、というこのエクレア。フランスのチョコレートに塩をあわせているのがポイントです。
また、生地がふわふわなのが、これまた癒されるポイント。フランス語で「エクレール」と呼びたいタイプの、ぱりっとサクッとしたシュー生地のものも、それももちろんよいのですが、やっぱりなんだかいま、私が癒されるのは、ふわふわっ、とやわらかな、このタイプなのかも。
ドイツ産岩塩「アルぺンザルツ」を使用したチョコエクレア
実は、多分20年以上前になりますが、私は塩に凝り、いくつもの塩をためしていたことがあります。結局、当時いちばんよく使っていたのが「アルペンザルツ」でした。
ああ、懐かしいなぁ、と個人的には思ったのですが、いまも人気の塩なんですよね、まろやかさがあり、どんなお料理にも使いやすいです。こういうエクレアのチョコレートクリームによくあいそう。
やわらかシュー生地のエクレアにほっとする
みてください、この日本人ならきっとほっとするこの感じ!
中のチョコレートクリームにまろやかな塩気があります。クリームはなめらかで、濃厚すぎることなく、生地はふわふわ。心地よくすいすいと食べてしまいました。
ちなみに、モンテールには「塩ショコラエクレア」と並んで、「塩ショコラシュークリーム」があるそうです。こんど、お店でみかけたら、シュークリームも買ってみるつもり。シュークリームの方は、クリームが中で二層になっているそう。
*後日シュークリームも買いました。美味しかったです!
エクレアとエクレール
エクレア、という名が日本ではすっかり定着していますが、歴史を紐解けば、フランス語の「エクレール(稲妻)」が由来というのが定説です。諸説ありどれも面白いですが、表面がきらっと稲妻のように光るため、エクレールと名がついたとか。
フランスと日本の違いは、呼び名だけでなく、表面です。フランスでは表面が甘さのあるフォンダンですが、日本では、表面にチョコレートがかかっているものがお馴染み。
生地もフランス菓子を売るパティスリーでは、パリッとしたものによくお目にかかりますが、日本の洋菓子店やスーパー、コンビニではふわっとしたタイプが一般的です。
チョコがかかったふわっ、としたタイプのエクレアを、ぱくぱくっと食べたいときってありませんか?日本人の私は、こういうのがなくなったら、とてもさびしいだろうな、なんて思います。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美