こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
ジュリアン・デシュノ(Julien Dechenaud)のチョコレートが、2020年高島屋アムール・デュ・ショコラで販売されることになりました。先日パリで、個人的にいちばんときめいたのがJulien Dechenaudのチョコレートだったので、とてもうれしいニュースです。この記事では、ジュリアン・デシュノについて、ご紹介します。
ジュリアン・デシュノとは?
Julien Dechenaud(ジュリアン・デシュノ)は、パリの東側、ヴァンサンヌにあるチョコレート店です。シェフショコラティエは、ジュリアン・デシュノさん。
デシュノさんは、ジャン=ポール・エヴァン、ル・ショコラ・アラン・デュカス、パトリック・ロジェで仕事をされてきたショコラティエです。とてもやさしくてユーモアのある方。こんなポートレートからも、楽しい人柄が伝わってきませんか?
お店も素敵です。写真のようにライトは、ホイッパーをモチーフにしてたりして、可愛いですね。壁にはレンガが使われています。
テーブルに並ぶ様々なチョコレートが、本当にどれもおいしそう。
日本に店舗はなく、パリにお店を構えています。私は先日(2019年10月末)に、パリのお店に立ち寄り、ショコラの美味しさにときめきました。本当に、久々に、といってよいくらい、素敵なチョコレートブランドに出会ってうれしいな、と感じたのです。
この記事の写真はすべて、パリで市川歩美が撮影したものです。
ジュリアン・デシュノのチョコレートは?
海外では、「見るからにおいしそう」と思ったら、ほぼ全てのボンボンショコラを買います。一粒ずつ右から左へ全部、みたいなオーターの仕方をしますが、今回もそうでした。そして、やっぱり例外なくどれもおいしかったのです。
多くのプラリネ、ガナッシュがずらり。一つずつでも買えますが、ボックスがきれいにテーブルに並んでいます。
丁寧に作られた、おいしいショコラ。こういうショコラに出会うと幸せ。おいしいものを綺麗に作ろう、とおもっている人のチョコレートです。
パリでデシュノさんのショコラに出会って、私はひさしぶりに遠い昔、フランスのショコラに感じた感覚が、風通しのよい新しい世代に形を変えて現れたような、不思議な気持ちになりました。
プラリネとガナッシュのおいしさ
ガナッシュも美味しいですが、プラリネの美味しさが、際立っています。今の私が、これからもずっと食べたいプラリネは、デュカスさんとデシュノさんかなぁ、とこのとき感じたのを覚えています。
パッケージにカカオの産地をデザインした、様々なタブレットも揃っています。
チョコレートの作り、インテリア、パッケージ、すべてにかつてデシュノさんが仕事をしてきた3ブランドのイメージがリンクします。リスペクトととってよいのかもしれません。
街で愛されるショコラティエ
パリで10月末に、元気にふたりでパチリ!
ヴァンサンヌの街にあるショコラのお店。街のお店は、いいですね。お客さまの生活とつながっているので、お客さまも生活の延長上。私もとてもリラックスできます。
お店にチョコレートを買いにきていたお客さまともお話しました。とても楽しそうで、しあわせそう。
「ジュリアン・デシュノのチョコレートはナンバーワンだよ!」とこのチョコレートがいかに素晴らしいかを、説明してくれました。笑顔がとても素敵な方でした。
ジュリアン・デシュノ×市川歩美がトーク
というわけで、パリの店をあとにした私です、が、この時点で私は、ジュリアンさんのチョコレートが日本で買える日がくるとは思っていませんでした。
さらには、ふたりはまさかこの数ヶ月後、一緒に高島屋さんのイベントでトークすることになるとは、夢にも思っていませんでした!
パリ取材のあと、ジュリアンさんのチョコレートは、高島屋アムール・デュ・ショコラで取り扱われることが決まり、なんとバレンタインシーズンに、ジュリアンさんが来日。
ミラクルなご縁で、私は東京で行われたアムール・デュ・ショコラの選考試食会などで、デシュノさんとトークすることにもなりました。J-WAVEなどでもお話します。
バレンタインシーズンに、日本でみなさんがジュリアン・デシュノのチョコレートを味わえるようになるのです。すばらしい、さすが高島屋アムール・デュ・ショコラ!
これから日本に、あのヴァンサンヌの街からチョコレートが入ってくると思うとちょっと不思議、でもうれしいです。チョコレートファンのみなさん、ぜひデシュノさんのチョコレートを楽しんでください。シンプルですが一口味わえば、美味しさがわかると思います。
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美