ドゥバイヨル ベルギー本店が、オープン1周年(ベルギー・ブリュッセル)
こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
いま、Bruxelles(ブリュッセル)にいます。ブリュッセル といえば、Gland-Place(グランプラス )。私も大好きな、世界中から観光客がひっきりなしに訪れる美しい広場です。
今は朝ですが、これが昨日の夕方、1年ぶりに訪れたグランプラス 。去年のいまごろもここにきました。毎回足を運ぶたびに、またここに来られた幸せを感じます。
ドゥバイヨル グランプラス店は、あれから?
グランプラスは、ゴディバ、ノイハウスなどの有名なチョコレート店がひしめき合う、幸せな場所。昨年はグランプラス内に「ドゥバイヨル 」がオープンしました。
昨年の市川歩美による記事は以下を参考にしてください。↓
2018年10月のオープンからちょうど1年がたちました。現在の様子をChocolate Journalに書いておきます。
まずは健在でうれしい!
ドゥバイヨル グランプラス店、メニューの変化は?
一年前の記事からの変化、としては、朝食がなくなりました。
理由は「グランプラスには、お客様があまり朝早い時間はいらっしゃらないので、お昼以降のメニューに注力することにしました」(当日お会いした社長のデイヴィッド・ジョルダーノさんによる)です。たしかに私の実感としても、朝はあまり人がいないかも。夜のライトアップが荘厳で美しいので、夜の時間にあえて訪れる方も多く、遅い時間も広場は真昼のように賑わっています。(六本木あたりを拠点にする私には親近感があります)
新メニューとしては、軽食や軽食をとりたい方用に、4種類の小さなケイクをのせたメニューができていたのと、ベルギー風ワッフルのサレ(あまくないもの)も用意されています。これらが朝食むけのメニューです。
ー各種ケーキが随時デビューします。今回はここではじめて見た(日本にもないです)「フォレノワール」をいただきました。
デザインがモダン。オリジナルレシピはマルク・ドゥバイヨルによるものですが、形は現代に合わせてモダンに変化しています。
変わらないのは、「日本茶」メニュー。サロンで引き続きいただけます。「とてもスイーツに合うので、スタッフの方がお薦めすると、日本人以外の方にも好評」(ジョルダーノさん)だそう。
インテリアの変化
インテリアの変化は大きいです。
大きなタペストリーがいくつも展示されています。調和しすぎていて、しばらく気づきませんが、結構大きいな変化が随所に。空間と調和しています。
私が気に入ったのは、チョコレートモチーフのこの作品。
パッケージと同じデザイナーがデザインしています。織物は、トラディショナルなベルギーのジャカート織。私の頭をよぎるのは、ベルギーが生んだシュルレアリズムの芸術家、ルネ・マグリットです。
何メートルか確認してませんが、巨大で、写真に収まらないタペストリーもあります。現地でご覧ください、みなさん。
ショーウィンドーのブランドロゴは24金
ショーウインドーにゴールドのロゴが施されました。24金を使ったリアルなゴールドの輝きです。
このような作業が、現地の美術アカデミーの教授によって作られています。(写真を快く提供してくれたのは、デイヴィッドさん)
歴史的な建物ゆえに、全体のゴールドの輝きとの調和を崩すわけにはいきません。同じテクスチャー、カラーのゴールドをイタリアから選び、使用しているそう。上品な輝きです。ぜひこれも現地でみてください。
あとは、ファクトリーで撮影された写真、創業者のマルク・ドゥバイヨルの写真が飾られています。相変わらずエレガントでモダン、上品な空間でした。
2Fのカフェや、今年3月にできたという1Fのテラスが広いので、歩き疲れたときなどに、おすすめです。
社長とふつうに撮影(ベルギー風)&ピースしてにっこりする(日本風)写真をご一緒に。
ディヴィッド社長は、こんなことをおっしゃっていました。
「私はこのショップを誇りに思っています。私たちは日本のみなさんにスペシャルな感覚を持っていただけること、あとはFeel at home(お家にいるような)と感じていただけるようなブティックでありたいと思っています。日本の方は良い味をよく知り、クオリティをよく知っている、最も世界でハイスタンダードでdemandingなのが日本人だと思っていますよ」
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美