こんにちは。チョコレートを主なテーマに掲げる、ジャーナリストの市川歩美です。
麻布十番を通って自宅に帰ろうと思ったとき、思いがけず、レオニダスを見つけました。立ち寄って少しだけチョコレートを購入。私は、かつて、麻布十番にあったレオニダスと、そのオーナーだった昇さんのことを思い出していました。

昇さんはかつて麻布十番にあった(今とは別の場所)レオニダスのオーナーで、とても楽しくて、地域住民の方に愛されていた女性でした。彼女のラッピングセンスはピカイチで、チョコレートをとても可愛いく、おしゃれにラッピングすることにかけては、ただならぬセンスを持っていました。
多くの方に惜しまれ、ご病気で亡くなった昇さん。麻布十番に長くお住まいの方なら、多くの人が覚えていることでしょう。

かつての麻布十番のレオニダスは、ル・ポミエの近くにありました。ある日、私は界隈を歩いていて、それで見つけたのです。あら、こんなところにベルギーのチョコのお店、と。もう、16年も前のことです。

小さな小さなチョコレート店が街を歩いていて見つかると、私は、なんだかほっとするんです。ドアをあけると、かわいくて、なごやか。住民の方が集まり、贈り物やお茶の時間のためにチョコレートを選んでいます。そしてお店の方とお客さまとのおしゃべりもはずんでいて。
私にとって、チョコレート屋さんはそんなあたたかな存在でもあります。
今は、かつての場所から移転して、オーナーさんも変わっていました。当時、あのお店で何度も買った「マノンカフェ」を買おうかな、と思ったら、冬場の限定でした。
あの頃はあたりまえすぎて、あまり写真をとりませんでした。今みたいにスマホがある時代でもないですしね。でも私の心の中には、あの街角に、ずっとあの小さなチョコレートのお店が、残っています。

text & photo ジャーナリスト/チョコレートジャーナリスト 市川歩美
