こんにちは。チョコレートを主なテーマに掲げるジャーナリスト、市川歩美です。8月19日水曜日から8月25日火曜日までの一週間、新宿伊勢丹B1階のマ・パティスリーにW.ボレロが出店しています。今回はギモーブ・ショコラとアーモンドショコラのことを書ことにしますね。
W.ボレロが新宿伊勢丹マ・パティスリーに出店
それにしてもすごい。W.ボレロさんの、その人気ぶりに驚きました。
開店時に60人ほどの方が並ばれた日もあったそう。渡邉シェフとお弟子さんがシュー・クロッカンを実演販売されるとあって、さらに話題をよんでいます。シュー・クロッカンは、1日300個限定、お一人様3個までだそうですが、ファンのみなさん、購入できましたか??美味しいですよね……(しみじみ)。

販売されているのは、人気のハーフケーキなど。アイアシェッケ、オランジェ、スリジエ、シトロンヴェール・ショコラ。焼き菓子はマドレーヌやフィナンシェ、ケーク・ダルザス、エンガディーナ、そしてケーク・アールグレー・メロン、マカロン・シシリアン、フロランタン・ペカンなど。ブレッツェルは催事初出品だそうです。
W.ボレロ「ギモーブ・ショコラ」のこと
私は仕事柄、チョコ担当ですので、ここはやはりチョコレートアイテムのことを。まずは、みなさん買ったかな?と思いつつ、「ギモーブ・ショコラ」のことです。

この形とサイズに、懐かしさをおぼえた方、いますか?もしいたら、そんなあなたは、なかなかのショコラ通。
渡邊シェフによると、このコロン、とした厚みのギモーブショコラの販売は、サロン・デュ・ショコラ東京がNSビルで開かれていた頃以来の登場。かつてこの厚みで作っていたそうですが、エンローバーでチョコレートがうまくかからず、そのあとは厚みを半分にして箱入りで販売をされていました。
しかし「こちらの厚い方が好き」というお声があったそうで、それならばと今回の催事に向けて久しぶりに復刻。今後もまたこの形で登場することがあるかもしれないそうですよ。私はこの形、とても好きです。
ペルーのチュンチョが香るギモーブショコラ
正直に申し上げるんですが、実私はギモーブのショコラをそんなに好んで買いません。というのも、私はチョコ好きだからで、チョコを味わいたい人だからです。ギモーブは大抵甘く、甘すぎるものを好まない私は買っても一口くらいしか味わえないのです。
でも、このギモーブショコラは別。甘さはありますが、それ以上にカカオを感じるんですよね。

シェフによると、これたまたなかなかの手のこみよう。
ペルーの方から直接購入したというチュンチョのカカオニブを、アトリエで細かく刻んで混ぜ込んでいます。さらに香りが飛ばないよう、香りの立つサイズに削るという加減が要。そこへカカオマスも生地に混ぜ込んでいるため、切ると断面はチョコレート色。外側はカカオ70パーセントのクーベルチュールでコーティングしており、これは非常にカカオ好き・通好みなアイテムといえるでしょう。
アーモンド・ショコラが「濃い」!
アーモンドショコラも、W.ボレロらしいのですよ。強い、ナッツの存在感が強い!

使われているのは、シチリアのアグリジェントのアーモンド。シチリアはアーモンドの名産地です。
それらをキャラメリゼし、ベルギーのミルクチョコレートと、ピエモンテのヘーゼルナッツを100%使った自家製のジャンドゥーヤを加え、ヘーゼルナッツをしっかり感じるミルクチョコレートをまとわせています。口に入れると、これ渡邉さんが作ったんでしょ、ぜったい、という感じ。

丁寧で誠実な手仕事に
多くの方がW.ボレロのお菓子をお好きであること。私はうれしいな、と思っています。これは、味へ真摯に向き合うごまかしのない職人の仕事を、理解する方が多いということに他なりません。
何かにつけて「濃い」。え、そこまでやるんですか(やってるんですか)と取材する私が思わずペンを置きたくなるほどの手の混みようであることもしばしば。この素材でなくてはならない、この味がよい、これがすごい、という渡邊シェフ独自の基準と、力強い姿勢があるのです。
なのにみなさんご存知のとおり、とてもいやさしくて、お客さまに誠実。そんな渡邉シェフです。

職人として、W.ボレロを率いる立場として、お体を酷使されている渡邊さん。催事で終日立ちっぱなしの渡邉さん。「ご無理なさらないでできれば休憩を、そして座ってくださいね」なんて、言ったり思ったりしている私です。
私たちファンもW.ボレロの商品を買うために並んだり、待ったりしますよね。暑いですから、どうかみなさんもお身体に気をつけて。新宿へお出かけでしたら余裕をもってお出かけください。並べてある商品は、誠実な手仕事による信頼できる商品ばかり。それゆえに限りがありますが、それを理解し、感謝していただきましょう。
text & photo ジャーナリスト/チョコレートジャーナリスト 市川歩美

