こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
美しすぎるチョコレートパフェが全国のファンを魅了する、パスカル・ル・ガック東京。6月16日に新作パフェが登場して話題です。
パスカル・ル・ガック東京、6月の新作はさくらんぼのチョコレートパフェ
フランスの有名ショコラティエ、パスカル・ル・ガック氏によるチョコレート専門店「パスカル・ル・ガック東京」で、チョコレートパフェの販売が始まりました。
6月16日にデビューしたのは「花ひらくパフェ〜パルフェフルーリースリーズ」(さくらんぼのパフェ)です。
チョコレートでできた花をあしらい、リーデル社のワイングラスに入ったチョコレートパフェ」。
4〜5種類の産地別のフレッシュなさくらんぼをチョコレートの香りとあわせています。
15種類以上の手の込んだパーツがグラスで調和
上の写真は、予習・復習のために使ってくださいね。
さくらんぼは時期ごとに、ベストなものだけを取り寄せて、使われるそうです。
ガトーショコラやグリオットのソルベ、カカオのラングドシャなど、食感と味を彩るすべてのパーツはキッチンで作られる直さえ位。手が込んでいます。もう、全パーツ、しかもこんなに細かく、と、聞けば聞くほど手が込んでいます……。
トップのチョコレートの花は、崩してパフェグラスの中に入れて味わうもよし、はずしてそっと味わうもよし。
<私の感想>
それにしても事前に、私が「さくらんぼのパフェ」と聞いて抱いたイメージと、全く異なりました。
フォレノワールっぽいのか、あるいはフレッシュなさくらんぼを生かし生クリームやホワイトチョコなどをあわせた女性的な感じかも、などを想像していましたが、実際は全然違い、カカオとさくらんぼの香りの調和が渋い!(味の渋さでなく「落ち着いた趣」の方、いい意味)。
私は人生で、さくらんぼを比較的かわいいものとして、シンプルめに楽しく味わってきましたが、チェリーとは、単に甘くてかわいい、にとどまらない、複雑な風味と可能性を持つものであるとを改めて感じました。しかもそれを、日本のさくらんぼから、です。
アマゾンカカオのジュレとの組み合わせも面白いです。カカオの香りと出会うと、さくらんぼの複雑な風味が上がり、品種によるさくらんぼの違いもよくわかります。
さくらんぼとチョコレートの奥行きを、互いにグラスの中で引き出し合っている。チョコレートブランドのチョコパフェである必然を感じます。
美しすぎるパフェ「花ひらくパフェ」、昨年は桃、ぶどうが話題に
過去のパフェについては、私が媒体で書いた記事をはります。
シーズンごとに、厳選素材をちょっとおかしいんじゃないのか、と感じるほど贅沢に使われるパフェが、チョコレートファン、パフェファンを魅了し続けます。
この先も限定パフェが登場予定だそうs。
麗しさと、きっちりと新しい「美味」が追求されたチョコレートパフェは貴重です。今後も楽しみです。
パスカル・ル・ガック東京 (日曜日はお休みです)
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美