【The Chocolate Journal チョコレートニュース&レポート】by Chie Araki
レジ横の商品として置いてあることも多いチロルチョコ。思わず1個、ついで買いした経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。
さて、今回ご紹介するチロルチョコは袋入り。
真っ赤なアーガイル柄と、もちくんのイラストが目印です。
チロルチョコ株式会社は、「いちごもち<袋>」を2022年11月7日より発売しました。
7個入りで、1袋108円(税込参考価格)。1個あたりで換算すると、10円ちょっとというお手頃な価格は魅力です。
進化するチロルチョコ
ここ最近のチロルチョコは、多層化し、複雑な構造の商品が増えました。
「いちごもち」も、その一つです。
底はホワイトチョコレート。中には、もちグミといちごソースが入り、上部と側面はいちごチョコレートで覆われています。この小さい25mm四方のサイズに、2種のチョコレートとソース、グミが詰まっているとは!
「いちごもち」を食べてみても驚きました。ホワイトチョコのパリッとした薄さと、ジューシーないちごソースが、もちグミにしっかり絡んでいます。
全てが混ざり合うことで、お餅のようなトロッとした食感がうまれ、絶妙な口どけに変化。いちごの味わいも、単に甘さだけではありません。酸味もほのかに感じます。
変わる、もちグミ
2003年に発売され、大ヒットした「きなこもち」。今では寒い季節限定のロングセラー商品です。ポイントとなる、もちグミですが、当初グミっぽさが強かったものの、近年は歯触りなど、どんどんリアルなお餅に近づいている印象でした。
広報の方にお聞きしたところ、
「もちグミは、これまで何度かリニューアルをして、柔らかさを調整しています」との回答が。さらに「いちごもち」では、いちごソースを入れるため、「きなこもち」のもちグミより、少し薄めに加工しているそうです。
「いちごもち」の開発期間は1年。特に苦労した点は、「フレッシュないちごの果実を感じられるような、中身の分量調整」とのこと。
可愛らしい見た目の中に、緻密な計算がこの一粒にありました。
ベトナムでも工場展開
チロルチョコ株式会社では、全国に流通する様々な味のチロルチョコを、全て福岡県田川市で製造していますが、2019年にチロルチョコ ベトナムを設立しました。国内工場のフォローアップと、海外(アジア)展開を見据えているそうで、今後が楽しみです。
秋冬限定のため、店頭からなくなり次第終了してしまう「いちごもち」。
「きなこもち」と食べ比べてみるのもおすすめですよ。
<INFO>
チロルチョコ「いちごもち<袋>」
発売日:2022年11月7日(月)
価格:108円(税込参考価格)
※お取り扱いのない店舗もあります。また、商品がなくなり次第、販売終了です。
【The Chocolate Journal チョコレートニュース&レポート】text:荒木千衣