【The Chocolate Journal チョコレートニュース】text チョコレートジャーナリスト 市川歩美
こんにちは。チョコレートジャーナリスト、コーディネーターの市川歩美です。ロッテのチョコパイが大好きな私が、最近恋しているのがロッテの「生チョコパイ」です。どうしてこんなに、私好みのものを、ロッテさんは作ってくれたのでしょうか、もしかしたら私のためでしょうか……。
……などと思っているのは、もしかしたら私だけではないかもしれません。
多くのチョコパイファンがいま、頷いた気がしたのは気のせいでしょうか、ということで、生チョコパイのことを詳しく伺いたく、チョコパイファンを代表してロッテのご担当の方とお話をしましたので、読者のみなさんに内容をシェアすることにします。
生チョコパイとは
生チョコパイとは、そもそもなんなのでしょうか。それをご存知ないかたは、以前私がチョコレートジャーナルで記事にしたので読んでください。下にリンクします。
簡単に説明すると
「生チョコパイ」が初めて販売されたのは、2021年11月で、関東甲信越エリアのみ。(その後東北・中部エリアも拡大)。2023年9月1日(金)にリニューアルして、全国発売(※北海道除く)されました。
去年の秋から全国発売されているチルドスイーツで、今も、お店に並んでいます。
聞けば新しいチルドデザートがスーパーに並び続ける、というのはレアなことだそうで人気ぶりが伺えますね。最近は新たにニューヨークチーズケーキ味が登場したりと、定番とあわせて、限定味もあります。
生チョコパイ誕生秘話〜チルドデザートへのチャレンジ
生チョコパイファンを代表して、ロッテの新領域開発部課長・米岡孝輔さんに伺ったお話を、まとめます。
そもそもなぜ「生チョコパイ」が生まれたのでしょうか。
ロッテの新領域開発部課長の米岡さんによると、そのスタートは、ロッテがまだ参入していないチルドデザートを作ろう、と考えたことからです。
チョコレート系のチルドデザートが市場に少ない中、チョコレートを軸にした商品は受け入れられるのではないか、フォークとお皿が必要ではなく、手づかみ系のケーキみたいなものが良い、と考えているうちに、それならばチョコパイはどうか、とリンクしたそうです。
ちょうど、チョコパイブランドに「より幅広い世代の方々に食べていただきたい」という課題がありました。そこで新たな展開として、チョコパイのチルドデザートを作るのはファン層拡大に向けてよいアイディアではないかとの声があり、社内でチョコパイとチルドスイーツが出会いました。チョコパイ自体で課題を解決するのではなく、 チルドスイーツという新しいスタイルにしてみては、ということになったわけですね。
試行錯誤あってのクリームたっぷり
クリームの量が多いのが私はとってもうれしい。しかしこのバランスになるまでには、試行錯誤があったそうです。
「クリームの量が多すぎる」
そんな声があったそうです。たしかに断面をみると、分厚いですよね。
「こんなのかぶりつけないでしょう」などの声もあがり、米岡さんも「たしかにそうかも」等とよぎったそうですが、基本に立ち戻ったそうです。「チルドデザートに人々が何を求めているのか」。
そう考えると「クリーム」と言うキーワードが出てきたそうです。(ここで私はなるほどと大きく頷いた)そこで、クリームをわかりやすくしっかり増やすことを決めたそうです。(よかった)
最初はもう少しクリームの量が少なかったそうです。しかし次第に「これではインパクトが足りないね」との声もあがってきて、結果この分厚さとなりました。私は思うんですが、チョコパイ好きはチョコも好きですが、クリーム好きも多いと思うんですよね。どうですか?私はクリームが大好きです。ファンのみなさん、いかがでしょう?
ビスケットの部分の直径はチョコパイと同じですが、厚みが違います。そしてしっとりとしていて水分量が多いです。
チョコパイを冷蔵庫にいれたのとはちがう
「生チョコパイって、チョコパイを冷やしただけでしょ」
販売当初は、そんなお声がSNSにあがったそうです。しかしすぐに実際食べた人の「なめてました」みたいなお声があったとか。
そうなんです!
私のような往年のチョコパイファンであれば、味わえばすぐに気づきます。「生チョコパイ」と「チョコパイを冷蔵庫でひやしたの」とはまったくちがいます。
チョコパイを愛する市川歩美の感じ方
生チョコパイ= 冷蔵庫に入れておいて食べると、クリームがしっとり、生地が柔らかくてふわりとしてケーキのよう。さっぱりとしたクリームで、1個食べ終わったときの印象が生ケーキ。
チョコパイを冷蔵庫で冷やしたの=冷蔵庫にいれてから食べると、チョコがパキパキ。このパキパキッがたまらない。クリームはかため。食べたあとの印象はあくまでも「チョコパイ」。
ひんやり感とチョコパイ
本家本元の「チョコパイ」を冷やすのは、本当にいいですよね。夏はチョコパイを冷蔵庫に入れておいて、冷たいのをパキパキッ、と食べるのです。
チョコ好きな私の、夏の楽しみのひとつであり続けていますが(もう何年これをやってるのか覚えてない)このパキパキ、ひんやり、この感じが夏のチョコパイの醍醐味です。
一方で「生チョコパイ」は違うんです。そこまでパキパキしません。
チョコと生地とクリームの対比がそこまで大きくならないのです。チョコパイのごちそうケーキといった趣ですね。私は単純に楽しんでいましたが、それらがよく計算されて完成していたということ。米岡さんのお話をきいて、私はよくわかりました。
生チョコパイはどこで買える?
「生チョコパイ」はどこで買えるの??
という声をよくききますが、 生チョコパイは、イオン、イトーヨーカドー、サミット、ライフ、西友、などで販売されています。ただし、1日の入荷の数に限りがあるので、売り切れていることも多いです。
人気が高いのと、 売り場のサイズによっては仕入れる個数が少ないこともあるので見つかったら、ラッキー。すぐ書いましょう。そして冷蔵庫にいれて、ひんやりさせて召し上がってくださいね。
米岡さん、ありがとうございました!
「生 チョコパイ」
発売日:2023年9月1日(金)全国(北海道除く) スーパーマーケット・ドラッグストア
2023年11月1日(水)からは全国販売 スーパーマーケット・ドラッグストア
発売地区:全国 スーパーマーケット・ドラッグストア
一個入り
オープン価格(想定小売価格180円前後(税込))
追記:私は、ananやJ-WAVEほか、さまざまなメディアで 「チョコパイ好き」を公言していますので、フォロワーさんや読者のみなさんから「あゆみさん、私もです」などという声をいただくことが多いです。うれしいです。
いつかみなさんとチョコパイファンミーティング的な、楽しくチョコパイを堪能したり、その魅力を知る会ができたら、なんて考えていますので、みなさん、実現したら参加してくださいね、すごく楽しそう。
text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美