【The Chocolate Journal チョコレートレポート】こんにちは。チョコレートジャーナリスト、コーディネーターの市川歩美です。
ピエール・エルメ・パリ青山で、先日、限定メニューとなっている「クープ グラッセ プレジール シュクレ」をいただいてきました。7月2日までの提供予定だそうです。ぜひ出かけましょう!
プレジールシュクレをグラスデザートに
クープ グラッセ プレジール シュクレは、ピエール・エルメ・パリ青山の2階、HEAVENで提供されています。作りたてのスペシャルなデセールを味わえる、素敵なサロン。おもいかえせば、私はこのサロンに、オープン当初から通っているのでした。
そんなサロンで「クープ グラッセ プレジール シュクレ」を選んだのは、いま、限定メニューになっているからです。
クープグラッセは人気の定番ですが、時期によって、内容が変わります。チョコ好きなら今いくべき。チョコレートケーキの名作「プレジールシュクレ」が、デセールのようなスタイルとなって、提供されています。
クープ グラッセ プレジール シュクレの内容
内容:ヘーゼルナッツのプラリネフィユテ、アンフィニマン・プラリネ・ノワゼットのアイスクリーム、ミルクチョコレートのソルベ、ミルクチョコレート入りクレームシャンティ、カラメリゼしたヘーゼルナッツ、フルール・ド・セル入りミルクチョコレート片
プレジール シュクレは、チョコレートケーキの名作。
以前、チョコレートに関わるお話を「&Premium」という雑誌ででしたときにも、チョコレートケーキの名作、としてご紹介しました。下にリンクしたインスタグラムの投稿の、左側のケーキがプレジール シュクレです。
出会ったのは、かれこれ20年以上前になるでしょうか。
プレジールシュクレを初めて味わったときは、衝撃を受けました。チョコレートのさまざまな食感をケーキに入れ込んでいる。立体的な建築のようにチョコレートケーキを構築している。
当時は放送局の人だった私は、すぐに取材を申し込みました。1998年、日本にブティックをオープンした、ピエール・エルメさんの登場は、パティスリーの世界にアーティストが登場したかのような、華やかさでした。
グラスデザートになったプレジールシュクレ
グラスデザートになっても、その魅力は同じ。
カリカリ、なめらか、とろーり。そしてナッツの豊かな風味がはじけとび。チョコレートの濃厚で複雑な風味がゆっくりと広がる。
決して変わった素材をものすごくいろいろ入れている、というわけではないのです。必要ないものをはぶいて、必要なものをいれる、そして厳選された素材を使い、バランスよく美しく構成する。そういったことが感じられて、うれしいなーと思っていました。
プレジールシュクレがつめたいグラスデセールで表現されたら?みなさんもご自身で想像しながら、クリエーションを楽しんでください。
カウンター席ならプロセスを楽しめる
カウンター席に座ると、デセールを作る工程を見ることができます。
ミルクチョコレートのソルベや、プラリネノワゼットのアイスクリームやシャンティが、手際よくきれいにグラスに入れられていく様子を、私もカウンター越しに拝見。
パティシエさんに余裕があれば「それはなんですか?」などと質問すれば、快く答えていただけます。どう作られて完成したデザートなのか、見せていただいてからいただくと、より深く、楽しく味わえるような気がします。
定番メニューではなく、不定期に提供されているメニューのよう。チョコレートファンは、見つけたら味わってみてくださいね。
「クープ グラッセ プレジール シュクレ」
ピエール・エルメ・パリ青山 2階のHEAVENで、7月2日まで提供予定
HEAVENは、季節ごとに、魅力あるデセールを提供しています。5月28日まではイスパハンをテーマにしたデセールがあってこちらも魅力的でした。お友だちと一緒に、いろいろ召し上がるのも楽しいと思います。
ピエール・エルメ・パリ
text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美